2009年12月21日月曜日

クリスマス前のサンフランシスコ 2

オペラハウスでは、毎年恒例のバレエ、「くるみ割り人形」を上演中。劇場内ロビーの大柱には、エバーグリーンのからまったリボンが天井まで巻きつけられています。12月27日まで上演してます。

住宅地のクリスマスの飾り付け。エバーグリーンが玄関までの階段の手すりと柱に、華やかに巻きつけられています。ドアのガラス越しに、クリスマスツリーがちらっと見えてます。

玄関先のゲートのあかりに本物のエバーグリーンが巻きつけられています。ツーンと木の匂いがします。
リースが窓を飾ります。

エバーグリーンのかわりにユーカリで、屋内の手すりや、ドアのさんを飾る家もあります。緑と匂いを楽しむためです。

各窓にリースが飾られています。

赤と白のシクラメンが植わってます。これもクリスマスの飾りの一部です。窓をとおしてツリーが見えます。

2009年12月13日日曜日

クリスマス前のサンフランシスコ

エンバカデロ(Embacadero)のハイアット・ホテル(Hyatt Hotel)。ロビーを通り抜けて、大きなくるみ割り人形の前にあるエレベーターで上にあがると...光景が一変します。
巨大な光の「鞠(まり)」と、天井から下げられている、数千もの光のロープ...オーロラのようです。

ホテルの二階のロビーにあたるんですが、反対側から見た「オーロラ」です。

いつもはオフィスで働く人たちで、いっぱいなんでしょうが、雨降りの週末のファイナンシャル・ディストリクト(金融街)、静かなものです。

バンク・オブ・アメリカビル正面の、赤い光のクリスマスツリー。目にしみます。

2009年12月7日月曜日

びっくり! エクストリーム・アコーディオン

世界には、名の知られてない、天才がたくさんいるんですね。

アコーディオンという楽器が、こんなにノーブルになるなんて! 神の殿堂、無限の教会が、ひざの上に乗っかった小さなアコーディオンに宿っているようではありませんか。

リンクをたどって、驚きと感動を味わってください。

ロシア人のようです。高校生ぐらいかな?

2009年11月27日金曜日

新ブランドの手頃なカリフォルニアワインを試してみる理由

カリフォルニアワインの産地、ナパとソノマは、サンフランシスコから車で約1時間半くらい。手頃に近場なので、何かというとドライブしちゃうんですが...

2000年あたりから、ぶどう畑の、ちょっと不安を感じるくらい、著しい拡大が目につくようになりました。長い間、放牧用だった、眠気をさそうような丘が、うねりながら延々と続くぶどう棚に変わっていたり、雑草ががつがつ生えていた空き地に、突然、ぶどうの苗木が整然と植わってたり... 今、振り返ると、これが「バブル」の「印」だったんですね。

ハイテクバブルに始まり、次の住宅バブルを追っかけるように、ワイン畑バブルが進行したわけです(ナパ、ソノマだけにとどまらず、世界的な傾向のよう)。

で、現状はどうかというと、10ドル以上のワインの購入が激減、プラス全体の消費量の下降。カリフォルニア州の失業率が12パーセント(公式発表の最新値。真の失業率はもっと高いと言われてます)では、当然と言えば当然。

追い打ちをかけるように、新しいぶどう畑から、ぞくぞくとワイン用ぶどうが市場へ...

ワイナリーとしては、せっかく時間をかけて作り上げた有名ブランドを値下げ販売するわけにはいきません。ぶどうが緑のうちに間引きする量をふやしたりはしてると思いますが、市場に出さなければ、経費こそかかれ、収入にはなりません...

そこでワイナリーは、新たなワイナリー名とブランド名で、余分のワインを、安値で流通させるという防衛策に出たようです。

私が思うに、この防衛策、今年は特に顕著。ホリデーシーズン以前から、見た事も聞いた事もない、新ブランドの10ドル以下ワインが、お店のワイン棚の目につくところにバン、バン、バーンと並んでいます。バブル崩壊前だったら、10数ドルから25ドルくらいで売られていたワインが、名前を変えて登場というわけでしょう。消費者の立場から言えば、ラッキーな事です。

今シーズン、私は、見た事も、聞いた事もない、ワインを積極的に試してます。アメリカに住んでいる方には、お薦めのワインの楽しみ方だと思います。

先日、久しぶりに、チャールズ・ショーのシラーズ(2007年産)を試したんですが、かなり美味しいので、びっくり。

チャールズ・ショーのオーナーは、ロバート・マンダビ等の、有名ワイナリーを押さえて、2007年にトップ賞をとったシャルドネでさえ、1ドル99セントで販売し通しました。

2009年11月22日日曜日

驚愕のカリフォルニア ワイン、チャールズ・ショー



「Charles Shaw」チャールズ・ショーは、食料品チェーンの、トレーダー・ジョーズ「Trader Joe's」だけで販売しているワイン。(写真上)

初めて登場したのは、たしか8年ぐらい前。当初はカベルネとシャルドネの2種類だけだったと思います。最近は種類も増えましたが、驚愕のお値段、一本、1ドル99セントと、ラベルのデザインは、今だに変わらず。



2ドルのワインが美味しいわけはないと誰でも思うと思いますが、それがとんでもはっぷんで、通常の10ドル級ワインよりぐーんと美味しく、市場登場以来、私などは「高くて失望させられることが多いワインより安全」と、なったわけです。

カリフォルニアのワインショーで、チャールズ・ショーのシラーが、他の2300の出品ワインを押さえてトップ賞をさらったのが2004年、2007年には、シャルドネがどうどうトップ賞を取るという快挙、現在まで好成績を維持している驚きのワイン

当時はまだ小さかった、食料品店チェーン、トレーダー・ジョーズが成功したのも、このチャールズ・ショーとタイアップしたからこそと私は信じててます。

目安のために付け加えておきますが、通常、マーケットで購入できる一番安いワインは、3ドル99セント。普通のお呼ばれに、普通の人がもってくワインは10ドルから20ドルくらいがスタンダードです。いかにチャールズ・ショーが激安か理解できると思います。

ワインの王様一族、ガロの親戚がオーナーで、変わり者といううわさです。

2009年11月8日日曜日

祝! 2009年のハローウィーン




今年は 「Great Recession」のためか、それともサンフランシスコとイーストベイをつなぐ、幹線道路であるベイブリッジが、事故で数日間、閉鎖されていたためか、ハロウィーンのコスチュームで出社した人は去年よりか少なかったです。


写真を少しご紹介します。

左:今だに誰だかわかりません。

上と下:ハロウィーン正装で出社、えらい、えらい!


今年はジャック・オー・ランタンのコンテストもありました。皆、けっこう、力が入っていて、想像力あり!というのが、けっこうありました。まだ誰がパンプキン・コンテストに優勝したのか、コスチューム・コンテストに入賞したのか、発表されてません。

2009年10月19日月曜日

サンフランシスコ オペラ: サロメ

オスカー・ワイルドの劇、「サロメ」をベースにしたシュトラウスの同名のオペラ、観客を最後まで引き込む力満点のパフォーマンスでした。

成功の理由その1)三つの巨大な円をモチーフにした舞台装置をあげたいと思います。写真左の大きなマンホールが下手で、メインのキャラクター(サロメ、ヘロデ王と王妃)はみなここから登場します。

二つ目は、舞台上の光の円、月光。ほとんどのアクションはこの円内で起こります。

三つ目は写真では見えませんが、舞台正面の巨大な錠付き円蓋で、予言者ヨハネが閉じ込められている地下牢への入口です。

舞台そのものは広々としてるんですが、三つの円のために、潜水艦の中にいるような圧迫感を感じさせます。

(写真:ヨハネの首を見つめるサロメと、それを見つめる母親の王妃。)

その2)サロメを演じる Nadja Michael(ナジャ・マイケル)の声は、暗闇に満月の光を浴びてぎらりと輝く、長い剣のよう!  闇夜に響き渡る最初の一声で、オペラ、「サロメ」のサクセスは約束されたと思うほどです。

技術的にどうのこうのというより、「あのほっそりした体で?!」と、聞く方がうろたえるほど、迫力のある声です。(写真:サロメのローカットのドレス。後ろにぼんやりと牢獄へ続く円蓋が見えます。)

その3)兵隊が常時舞台にいるんですが、その黒いレザーの衣装が、サドマゾチック。さらに舞台に圧力を加えます。

対称的に無防備な肌を見せるのは、サロメ姫と、彼女が一目惚れする若き予言者ヨハネ。このコスチュームの対称性もドラマを盛り上げます。

その4)踊りを披露すれば願い事をかなえてやると約束したヘロデ王の懇請により、サロメが「7つのベールの踊り」を踊りますが、驚きなのは、ナジャ・マイケルは踊れる! 最後のベールを取るさいには、ワイルドの「サロメ」の伝統通り、一瞬ですが、しっかり裸になりました。

(ヨハネの生首を手に入れたサロメ、混乱しつつも状況を理解しようとするんですが...)

16才のサロメが、聖者ヨハネに「あなたの体にさわらせて...(ヨハネは ためだ!) あなたの髪に触らせて...(だめだ) あなたの唇にキスさせて...(だめだ)」と、自分のデザイアを打ち明けます。

この唄、アールヌーボー風というか、グスタフ・クリムトの妖しくも美しい絵が、頭の中にポゥーと浮かびあがりました。

自分の欲望に目覚め、その欲望を達成したいと望んだ女の子は、はじめて個としての自立への道に第一歩を踏み入れるのですが、そのために... 定番通り、死ぬ事になります... (つい最近まで、自分の欲望に目覚る女の子は危険視されてたんです。眠りの森の美女のように、男の子に目覚めさせてもらわなければならなかったんですね。)

このオペラ、あと4回ほどサンフランシスコ(ビデオクリップ)でやるんですが、オペラファンには、お薦めです。

2009年10月18日日曜日

続編、台風18号

日本で、死者を含めて大きな災害をもたらした台風18号が、10月13日(火)、サンフランシスコ・ベイ・エリアに早朝接近、カリフォルニアを一日がかりで横断しました。 

それだけなら、「わっ−、凄い風! 凄い雨!」でおわったんですが...

お昼頃、いつもは蓮花の上の仏陀のように静かで落ち着いている IT のジョーが私のオフィスに息をきらしながら現れ、「僕、ちょうど運転してて、危ないと思ったから、携帯電話で車を動かすようにと言おうと思ってたんだけど、遅かった。ピリットの車の上に木が倒れた!」

社員専用出入口のガラス越しに見ると、やややっ、本当だ。
途方にくれてると、ジムが「エドウィン(施設運営管理部のマネージャー)にすぐ連絡したほうがいい!」

エドウィンが運営管理部の人たちをつれて意外に速く現れる:

「(会社の建っている)敷地の管理人(Property Managerといいます)に連絡するから、ピリットは車の保険会社にすぐに連絡して。その後に管理人にチェインソーで木を切ってもらうよ。じゃないと車を動かせない。」

なんだか、あっちこっちで被害が出てるらしく、なかなか電話が通じない。

この頃までには、私の車が見える、ありとあらゆるガラス張りの所には社員が鈴なり! 事件は私を取り残して、一人歩きしだしたという感じをちょっと、味わいました。

結局、修理は保険会社持ち、天災なので、私の保険料は、来年も変わらないとのことなので一息つく。アメリカでは、事故を起こすと、誰が悪いに関係なく、翌年の保険料が上がるという、変なシステムなのです。

英語で台風は「Typhoon」って言うんですが、日本で大暴れしたTyphoonが、サンフランシスコ・ベイ・エリアまでやってくるなんて、はじめての事です。

2009年10月10日土曜日

がんばれ!ミッション・ストリート・フード

最近、サンフランシスコで静かな評判を呼んでるのが、ミッション・ストリート・フード。といっても看板なんかありません。

私も、開店前に並び始める人たちの列で、「ここって何?」と、興味を持った次第です。

ミッション・ストリート・フード(Mission Street Food)の特色第一は、木曜日と、土曜日の夜しかオープンしないこと。

第二は、売り上げから経費を引いた残りは全部、慈善団体へ寄付。「フードバンク(Food Bank)」や「オープンハンド」のような、食うのに困っている人たちに食物を提供する団体を中心に寄付という、すごーく賛同できる趣旨です。

第三は、メニューは晩ごとに変化、ウェブサイトで発表します

第四は、シェフはアンソニー・ミント君ですが、ゲストシェフが頻繁に登場するらしく、ウェブサイトをチェックすると、わかるようになってます。

さらに、ウェブには、当日のメニューのテーマが書いてあるんですが、その文章の書き方も内容も、「レストラン」という枠を十分にはみだしていて、エネルギーを感じるだけでなく、思わずニタリとさせられたり、好奇心をかき立てられます。

私が行ったのは10月3日。

テーマは、「小さなチャイナの大きな問題」。映画のタイトルからとったようで、寄付金先は、チャイナタウンのホームレスに食事を出す団体。一緒に行った友達に聞いたら、子供の頃そんな名前の映画を見たと行ってました(えっ、そんな昔のこと?)。

すごくおいしかったのは、あげる温度も時間もぴたっしというのがわかる、ジューシーな、けっこう厚いタラのフライ。付け合わせがフュージョンもいいとこで、アボガドからつくる「ワカモリ」(写真右下)。ケージョン風に黒くやいたお豆腐もいけすじだったんですが、ちょっと薄すぎる気がしました(写真右上)。ビーフは、お塩が濃いめにかかっている部分があったので残念。付け合わせのプチトマトのローストがおいしかったです(写真中央)。

左手のワインの瓶には水が入ってます。忙しくなると、水を注ぎ足している暇がないためか、始めからテーブルにおいてあります。暗くなる前だと、これがレストラン内でぼーっと浮き上がるような感じになり、以外ときれい。

食材が開店中になくなるという事態が発生してから、来店予定のお客さんは、すべてメールによる予約制になりました。

なお、このお店は、Mission Streetの18番通りと19番通りの間という、安全度の低い場所にあるので、日が短くなるこれからは特に要注意。大都会の怖さを心得ているアメリカ人と一緒に行く事を強くお薦めします。ドレスダウンは必須です。




2009年9月27日日曜日

近所のレストラン:ウディピ・パレス

バレンシア(Valencia Street)は競争が激しく、レストランの浮沈が激しいところ。そんな中で、一年前くらいにオープンした、21番通りのそばのインド料理店、UDUPI PALACE (ウディピ・パレスと読むとインド人が言ってました)は、おいしいうえにかなりリーズナブルな値段なので、テーブルがあくのをまつお客がいつも絶えない。

先日は、まずドーナツ風のおだんごに、ヨーグルトソースをたっぷりとかけた前菜を食べてみました。ドーナツだんごは特に言う事もありませんが、うっすら抹茶色をしたヨーグルトソースには、シナモンがスターダストのようにふりかかっていて、思わずベロリ。いろいろなスパイスを使うインド料理には、ちょっと甘い前菜も合うんですね。

メインには、南インド系の食べ物、ドーサ(Dosa)をオーダー。

ドーサというのは、調理した野菜を、長いところで直径50センチくらいある、焼きたての薄い皮で包んだ食べ物。(写真:ドーサが余りにも大きいので、二つにわったろころ)

私は、カリフラワーとチャツネのドーサ、友達はほうれん草とチャツネのドーサをオーダー。もともとドーサは、じゃがいもが基本らしく、私たちのドーサにも、じゃがいもが入ってました。

ヨーグルトを薄めたような、インド料理では定番のソースをはじめ、いろいろなソースがついてくるので、それにひたして食べてみました。

パリパリっとしたドーサの薄皮と、カリフラワーのプチプチとした歯ごたえが快く、とても満足。ウディピ・パレスの他のドーサも試してみましたが、カリフラワーが一番おいしいと思います。

バークレーにもあってすごく混んでましたが、バレンシアにもお店ができたのは嬉しいことです。

ウェイターもさっぱりしてて自然風にニコニコ、お薦めのインディアンレストランです。

2009年9月21日月曜日

チャイナタウンでハンコを作る

この間、アジア芸術美術館にいったとき、「サムライ」展にちなんで、「はんこ作ります」コーナーが美術館ショップの前に出店を出していた。ハンコがちょっと必要という感じがしてたので(もちろん日本での話です)、チェック。台が35ドル、削る名前が複雑な場合は、12ドル50セントかそれ以上を加算というのがお値段表。フーン。

見本をいくつか見る。「駿鵜山」、なるほど「スーザン」だね。だけど、どれもこれも字がへたくそ。くさび文字みたいな字は大きさもまちまち。こんなのに35ドルプラスなんてとても払えない。アジア芸術美術館は、いったい、どういうつもりなんだろう?

もう夕方なので、チャイナタウンへ。グラント街(Grant Avenue)を歩いていると、ハンコ屋さんが歩道に出店を出してるのに、いつもになく気がつく。あれ、アジア芸術美術館で見たのと同じ台を使ってるじゃない。

私が「普通」以上の興味を持ってチラッと見たのに目ざとく気づいた街頭ハンコ屋さん:

「25ドルで作ってあげるけど、どう?」
「いらないわよ」と、立ち去ろうとすると、
「それじゃ、20ドルじゃどう?」
「考えとくわ。じゃーね。」
「んなら、15ドル!」 えっ?15ドル? そんなら、まあいいか。
「オッケー、じゃあ、作って。」 

いつもより劇的に人出が少ないチャイナタウン。よっぽど不景気なんですね。



と、作ってもらったんですが、アーティスト、ビンセント君の字は、私のイモバンの字と似たり寄ったり。思わず、「私に削せて」といいそうになりました。

翌日、会社で北京出身の子に見せたら、「う〜ん、XX朝時代か、YY朝時代にはやった字の書き方なのよ。Not bad,not bad」などと、適当な事を言う。

結論:チャイナタウンの街頭でハンコを作るの、お薦めしません。


「興隆」という看板が見えますが、中国人と、チャイナタウンに詳しいアメリカ人の間で人気のレストラン。ブロードウェイ(Broadway)にあります。激安で新鮮で夜遅くまで営業との評判ですが、常連はメニューなんか見ないでオーダーしてるみたい。チャイニーズのおかゆがおいしそうです。

2013年7/31日追記:「興隆」レストラン、余の激安でつぶれてしまいました。でもその右隣に激安のチャイニーズあり。確か3品で21ドルのセットがあり、4人で食べても十分な量。残りをよくテイクアウトしたものです。味はチャイニーズ的チャイニーズ。

思うにチャイナタウンでかなり古いレストランではないかと思います。理由:メニューに「スパゲッティ」があること。カリフォルニア州の金発見以来、サンフランシスコに中国人の若い男性がぞくぞくと押し寄せますが、その人たち相手にレストランを開いたのが最初。でも中国人客だけではやってけないので、スパゲッティなどを研究してメニューに加えたという歴史があります。味は庶民向けチャイニーズで、チャイニーズ的チャイニーズ。

2009年9月8日火曜日

意外に面白い「サムライ」展

アジア芸術美術館でやっている「サムライ展」は意外に面白かったです。展示品は、元熊本藩主だった、細川家のものがほとんど。

鎧(ヨロイ)は5品くらい来ていましたが、兜(カブト)の、大胆で意表をつくデザインには、目を見開かせるような斬新さがあり、思いもよらず、精神にカツが入りました。その上、ユーモアも感じられるデザインなので、カツ入り後は、ニッコリです。

このようなデザインを考案した、(多分)名もない兜職人のおじさんが日本の過去にいるということに、日本の文化の厚さを感じ、嬉しくなりました。

宮本武蔵の「五輪の書」を含む今回の展示物は、永青文庫という、東京の目白台にある美術館(知りませんでした)から借りてきたもの。展覧会の終了後、展示物はすぐ、東京に戻るかどうかはわかりませんが、精神にメリハリをつけたいときなどに訪問するのにぴったりの場所なんじゃないかと思います。


写真は、「サムライ展」のPRの人。一緒に記念写真を撮りたい人たちにモテモテです。

2009年8月31日月曜日

凄腕、ディビット ギャレット

テレビから撮った写真なんで、ぼやけててすいませんが、ディビット ギャレット(David Garrett)のコンサートをテレビで見ました。技術的にもすごいと思うんですが、さらにスタミナとエネルギーがあり、「すげぇー」というのがぴったり。

子供の頃からドイツでは知られた天才バイオリニストらしいですが、クラッシック一本、しかも家庭内教育を受けていた彼は、公立の学校に入る14才頃まで、ロックとかポップというのがあるのを知らなかったそうです。

その後ニューヨークのジュリアード音楽学院に留学。ロックとの衝撃の出会いから、ロックとのフュージョンという冒険の道を、クラシック界からキックアウトされるのを覚悟で進み、今日に至る。

「マイケル・ジャクソンのスムーズ クリミナルと、モーツアルトのトルコ行進曲はよく似てるところがある」そうです。

ディビット ギャレット(David Garrett)のホームページをリンクしておきます。サイトの右にメディアプレイヤー(Media Player)があるので、それをクリックすると、サンプルがいくつか聞けます。

クラッシック演奏はもちろん、編曲、作曲もする彼は、現在、28才。若さと力で弾ききっている感じ、それとちょっと「臭い」ところがありますが、将来が楽しみなバイオリニストです。さらなる成功を祈りつつ...

もう一つ、マイケル・ジャクソンを追悼して、CNNで放映されたビデオのリンクをつけておきます。

2009年8月22日土曜日

カナダガンが一休み


先週の月曜日(8月16日)に会社へ行ったら、大人の太い中指ぐらいの大きさのフンが、そこら中に!
入り口のあたりは特に念入りにばらまかれてるじゃないですか。

「なんじゃ、なんじゃ?」
「靴の裏がよごれちゃうよ。」
「誰かのいたずらに違いない!」

ほうきとちり取りでフンを拾って歩く、お掃除のおばさんは、「朝っぱらから忙しくなって困っちゃう」と、不機嫌。

犯人は、総勢8羽の子供と大人のカナダガン(Canadian Geese)でした。

カナダガンは結構大きい渡り鳥で、人をあまり怖がりません。

カナダに帰る途中なんでしょうが、トットットットと駐車場を横切ったり、会社の公式玄関に出現したり、かなり神出鬼没。

25年勤務しているジムによると、会社に「滞在」したのは初めてだそうですが、いつもは9月に入ってから見る鳥との感想。

明日は月曜日ですが、会社に行ったら、まだいるかもしれません。

8月24日: 驚いたことに、まだいました。

もうちょっときれいな車の前だとちーっとよかったんですけど...
子供ガンと大人ガンのサイズの違いがよくわかります。

9月3日:姿も見ないし、フンの状況から、多分、出立したんだと思います。 

2009年8月19日水曜日

サンフランシスコのハリウッドというか...

サンフランシスコのダウンタウンの中心、ユニオン・スクウェアから、ゲーリー街(Geary Street)に沿ってセントフランシス・ホテルの側に2ブロック行くと、劇場街に入ります。右側に「A.C.T」の垂れ幕の下がったゲーリー劇場、その隣は、 Curran Theater。どちらも美しい建物です。

A.C.T は、日本で言うと、芸術座みないなもの、正統派の劇を、カレン劇場は、「オペラ座の怪人」などの、ボロードウェイ・ミュージカルを出し物にしてる、どちらも、有名な劇場です。

この二つの劇場の、ゲーリー街をはさんで向かいにあるのが、ホテル・ディバ(Hotel Diva)で、両方の劇場に出演している俳優が泊まるので有名です。ロビーの前の歩道には、ハリウッドのチャイナ劇場のように、有名な俳優さんの手形やサインの入ったコンクリートが、うちこんであります。

注意:劇場の前には「安くで売るから」とか言って、偽物の入場券を売る人がうろうろしてるので、気をつけてください。

割安入場券は、ユニオン・スクウェア公園内の、ゲーリー街とパウエル通りの交差点に近い角のところに、ちゃんと正式に売るお店あります。当日券だけ扱ってますが、マチネーならば、特に格安で購入できます。

2009年8月2日日曜日

爆笑!「ハロルドーとクーマーのグアンタナモ・ベイ逃亡記」


「グアンタナモ・ベイ」とは、ブッシュ政権が、アルケイダの疑いのある人を収容した、有名な収容所の名。アメリカ国内に収容すると米法が適応されてしまうので、それを避けるため、キューバのグアンタナモ湾に設立されました。

「グアンタナモ・ベイ」と聞くと、アメリカ在住民は、「基本的人権」はまずゼロ、ほとんどの容疑者は中東系で、「拷問」を含めてひどい扱いを受けている恐ろしい所、逃亡どころか、生きて出てゆくのも難しい所と連想します。

というわけで、まず映画のタイトルから笑ってしまいます。

主人公は、医学部に進学の決まってる、だらしないクーマーと、きちんとした性格のハロルドで、同じアパートをシェアして暮らす米国人学生。その二人が、アムステルダムに向かう飛行機内で、クーマーのばかげた行動から「テロリスト」と間違われ、アメリカへ送還されてしまいます。

見てくれ(顔の特徴とスキンカラー)が、もろにインド・中東系のクーマー。ハロルドが韓国系なのを知った担当の白人刑事は、「ハハーン、アルケイダと北朝鮮が結託してるな」と、二人をただちにグアンタナモ・ペイへ投獄。そこで「恐ろしい目」にあった二人が、収容所を逃亡して、アメリカ本土に上陸と、話は展開してゆきます。

白人じゃないアメリカ人に対する偏見と差別を12分にうまく使ったコメディ、偏見を「武器」に使ったり、使われたりで、前半は笑いがとまりませんでした。こんなにギャー、ギャー笑った映画は、まじで、他にはありません。

英語が早いので、聞き取りはちょっと難しいかもしれませんが、英語サブタイトルの結構わかる人のために、英語での情報と、映画のトレイラー(長い宣伝が入っていたらその後です)をリンクしておきます。なおトレイラーの右側に、トレイラーの後半部があるので見るのをお忘れなく!

タイトル:Harold & Kumar Escape from Guantanamo Bay (2008)
ディレクター:Jon Hurwitz、Hayden Schlossberg

ただし、私が超お薦めのこの映画は、家族向きでも、デート中のカップル向きでもないので、ご注意!

2009年7月30日木曜日

サンフランシスコ交響楽団がドロレス公園でコンサート

サンフランシスコ・シンフォニーが、近所のドロレス公園で、毎年恒例の無料屋外演奏会。

「白鳥の湖」から、序曲、舞踏会のワルツ、4羽の白鳥、次に「ロミオとジュリエット」の序曲、お休みをはさんで、ベートーベンの「運命などを、異常に暑い日差しのもとで演奏。

芝にブランケットをしいてピクニックしたり、ビーチチェアに座ってワインを楽しんだり、居眠りしたり、踊ったり、指揮者のまねして指揮をしたり、大人も子供も犬も、思い思いに屋外コンサートを楽しむ、週末の午後となりました。



舞台のそばで聞いていた私は、頭からジャケットをかぶって日差しを避けながら、「バレエ無しの『白鳥の湖』もなかなかいいじゃない』と、十分にエンジョイしました。

サンフランシスコ市は、楽団の資金の一部を負担しているので、そのお返しとして、また、有料の演奏会に来られない人たちのために、年に2回ほど、無料屋外コンサートを開くのが慣例となっています。

こういう粋な催しをするサンフランシスコ、思い思いの出で立ちで集まる、粋なサンフランシスカン。だからサンフランシスコが大好きです。

なお、サンフラシスコでは、毎年夏に、スターングロープで、スターングロープ・サマー・コンサート・シリーズを開いてます。サンフランシスコ交響楽団の演奏は終わってしまったけれども、このサイトに行くと予定が書いてあるので興味のある方はチェックしてください。スターングロープはフォグで寒くなる事がよくあるので、暖かいジャケットを持っていた方がよいです。

2009年7月19日日曜日

お見事! おつりごまかし術


ミッション通り沿い(ミッション・ディストリクト)の、ある食料品店での話。

その1

買い物の支払いをしたとき、おつりが間違っているのに気がつきました。その場で3回、おつりを確かめた後、レジ台の後ろの店主のおじさんに、軽い気持ちで、「おつりが足りないわよ。もう10セントちょうだい。」

するとおじさん、私を完全無視、つぎの人のレジを始めました。変なの。

その後おもむろに私の方に向き直り、レジ台に散らばっているお客様用レシートから私のレシートを見つけ、それと私がおじさんの掌に返したおつりを見くらべるようなふりをした後、「なに言ってるんだよ、おつりはちゃんとあるじゃない」と、私の手のひらにおつりをのっけました。すると、なかったはずの10セントが、あるんじゃないですか!

このおじさん、おつりを間違ったんじゃなくて、ごまかそうとしたんだなってことに、そこでハタと気づきました。

だいたい始めに、いつもになく、「ハイ」とレジ越しに声をかけてきて、じっと私の目を見つめたときに、ちょっと変とは思いました。

不快でしたが、手品のようにあざやかな技には感心。ばれたとわかった途端、次のお客のレジをしてレジ台を開け、10セント玉を余計にとった後、お客様用レシートを身を屈めて探すふりをしながら、小銭をうまく、私の返したおつりの25セント玉と5セント玉の間に混ぜて、「ほら、間違ってないじゃない」と、私の前に手を差し出した「事後処理」。これは相当年期のはいった技、しょっちゅう「練習」してなければできない技です。

その2

その後、そのお店はさけてましたが、どうしても必要なものがあったので、仕方なく行きました。

その日お店は忙しく、レジの前にお客の行列。すると週末訪問しているような雰囲気の若夫婦のお父さんぽい人が、ささっーとレジ台に入ってきて、私のレジをしました。これが驚きな事に、同じ手つきで、10セントごまかしのおつりをくれたのです! そのときは何も言わず、帰ってきました。

しかしなんと言っても、「親子2代の技」には、いろんな意味でうなってしまいました。ミッションはメキシコ系アメリカ人の町。サンフランシスコでは一人当たりの収入が一番か二番目に低いところです。

10セント玉(ダイム)は小銭の中では一番サイズが小さく、確かにごまかすには最適のコイン。

この食料品店もメキシコ系。生き延びる技としてか、「生活の知恵」としてか、父親がまだ子供だった息子に、手品のような技と、人を見る技術(この人はだましやすい)を伝授したんでしょう。「10セントくらいごまかしたっていいんだよ、どうせ他のところで無駄使いするんだから」なんて言いながら... ちなみに、私は通常、小銭のおつりはチェックしません。

この事件以来、わたしは雇われ人のレジがいるお店へ、買い物に行くようになりました。

2009年7月12日日曜日

スベトラーナの「ラ・バヤデール」 その2


前々回に、「スベトラーナの『ラ・バヤデール』」について書きました。

そこで、『第二幕の、ガムザッティ姫とソラール... その息の合かた! ジャンプしても床についてもゴムひもでつながってるかのようにボディ間の距離は一定、二人の曲げた腕や体とかが、当たり前のように同心円を描く」と書きましたが、それは、こういうことです

ガムゼッティ姫を演じたマリア・アレクサンドローバは、踊り方が正確で、優雅で美しいです。特にジャンプの美しいこと!

「つぼの踊り」と私が勝手によんでいる、とてもかわいいソロ。

私の見たのとは違うプロダクションなんですが、こちらを見ると、つぼの踊りのストーリーがもう少しよくわかります。これはキロフバレエです。

トップのビデオ三つは一年前のアップロードですが、私がバークレーで見たのと同じプロダクション(踊り方、舞台装置、衣装とも同じ)。バヤデール役を除いて、同じキャストで上演されてます。

2009年7月5日日曜日

ヴェルナー・ヘルツォークの「最果ての出会い」


ヴェルナー・ヘルツォーク(Werner Herzog)の2007年の、「Encounters at the End of the World」、「最果てでの出会い」とかってに訳しておきますが、フシギに面白いドキュメンタリー。 

「ノーマル(普通)」とノーマルじゃなくなる境目を、南極という極限で迫ってみるということだと思います。

普通の科学ドキュチックに始まるこの映画、南極でトマトを育てている温室管理人(言語学専攻の元大学院生)をインタビューするころから、「なんとなく変わってるかな?」と、思い始めます。

先走っていうと、ドキュメンタリーの謎というか、頂点は、人間ではなく、ペンギンが演じているというか。

ペンギンはメスが卵を生むと、雄が卵を足元で暖めます。メスは海に戻り、エサを食いだめし、数ヶ月後にオスのところに帰ってきて、卵の暖め役を交代します。おなかの空いているオスは、待ってましたとばかりに、長い行列を作って、数マイル先の海に向かって行進してゆきます。

すると、氷原のど真ん中ではたと立ち止まり、ちょっと迷うような仕草をしてから曲がれ右をし、群れを離れて山の方へ行く、ペンギンが出てきます。山の向こうはまた山。ですから回れ右ペンギンは、自分の死に向かって、行進してゆくのと同じ。おい、お前、ちょっとおかしいよ。そっちいっちゃ駄目じゃない...!

南極では、このようなペンギンがキャンプ領域に入ってきたとき、人間は行動を一時停止して、ペンギンをやりすごすのがマナー。例え、それが、ペンギンの死を意味するとしてもです。

「なんであのペンギンは回れ右して、群れを離れていってしまったのか?」というナゾナゾを抱えて、映画を見終わった私は、翌日、会社で、ドナルドの机上にペンギンのぬいぐるみがおいてあるのに気づきました。

「ドナルド、『世界の果てでの出会い』を見た?」
「もちろんだよ。」
「ペンギンのこと、どう思う?」と聞くと、次のような答えが返ってきました。

「僕はペンギンを尊敬するよ。海にはペンギンの天敵がたくさんいる。サメやあざらしだ。それを知ってて海へ戻る。ビジネスもそれと同じだ。何が起こるかわからないけど、決断して飛び込まなくちゃならない。僕もいさぎよく飛び込めるよう、ペンギンの人形を机の上においているんだよ。」

なるほど。

とすると、あの回れ右をしたペンギンは、サメやあざらしに食べられてしまうのが嫌で、立ち止まり、皆が向かう海へ行くのをやめたのかもしれないじゃないですか。方向転換により、違う可能性を求めたのかもしれません。つまり、あのペンギンはアブノーマルでも、クレイジーでもなく、生きるための、インテリジェントな決断をしたことになります。私たち人間は、あの山の向こうには、またどてかい山が続いている事を知っていますが、回れ右ペンギンは知りません。そこが悲劇です。

全部書いてしまうと、映画がつまんなくなってしまうかもしれないのでここで止めておきますが、このペンギンの次に出てくる学者でこの映画を終わらせる、ヴェルナー・ヘルツォーク、映画に思考を語らせる、優れた映画作成者だと思います。

2009年6月15日月曜日

スベトラーナの「ラ・バヤデール」


写真:スベトラーナのバヤデール(youtubeから: 4ヶ月前のビデオなので、衣装も踊り方も今回のパフォーマンスに一番近い。)

ボリショイ・バレエが、バークレーで「ラ・バヤデール」を上演。

スベトラーナ・ザハロバが「ラ・バヤデール(舞姫)」、ニコライ・ツィスカリーゼが戦士のソレール、マリア・アレクサンドローバが、舞姫のライバルの、ガムザッティ姫を演じるというベスト・キャストでした。

素晴らしいパフォーマンスでしたが、特に心にジーンと残ったのが三カ所。

バヤデールが、ガムゼッティ姫の家で、舞いを披露する途中、モスラム風に挨拶するところがあるんですが、この世のものとは思えぬ美しさに、思わず息をひそめてしまいました。

舞台中央でパートナーの頭上に挙げられたバヤデールが、パートナーによって舞台を横切りつつ降下し、下手のソファに座っているお姫様の父君の膝に、頭を触れんばかりにして、三度、モスラム風挨拶するのですが、彼女の折り曲げられた足の膝が、舞台に触れることはありません。天女が雲に乗って降来するさまを描いた透かし彫りが正倉院にあったと思いますが、思わず、それを思い出してしまいました。

youtubeに、この場面を撮った2年前のビデオがありますが、ここでは足が舞台へついています。優雅さでは今回の踊り方のほうがすぐれていると思います。

第三幕の「影の王国」でバヤデールが、絹のヴェールを、ソレールと共に頭上にかかげながら踊る場面。バヤデールがトゥで立つと同時に両手をのばして、絹布をさらに高くフワッと翻す... これは多分、スベトラーナだけのバヤデールだと思いますが、このような細部までこだわるこだわり方。例えスベトラーナが才能あるバレリーナでも、毎日、そして何年もかけて踊ってこなければできない技と、思いました。

youtubeに、2年前に撮られた同じ場面のビデオがありますが、今の踊り方とは違って、薄絹布は、たまたま持っているので、動かしながら踊っているという感じです。ですが今回の踊り方ですと、なぜ薄絹でなければならないのかというのが伝わってきます。人の動きとはちょっと遅れぎみに翻めく、ヴェールの特別効果を生かしている感じがします。まだ今のようなスペシャル・イフェクト(効果)がなかった時代に考案された、ヴェールを使った昔のスペシャル・イフェクトなのではないでしょうか。

スベトラーナのようなバレリーナになると、いつも同じ踊り方を繰り返しているわけではないんですね。いつももっと美しい踊り方を模索しながら踊っているのがわかります。

第二幕の、ガムザッティ姫とソラールが婚約を祝って踊りますが、その息の合かた! ジャンプしても床についてもゴムひもでつながってるかのようにボディ間の距離は一定、二人の曲げた腕や体とかが、当たり前のように同心円を描く...

4ヶ月前にアップロードされたビデオをリンクしておきますが、踊り方や彼女の雰囲気、衣装は今回のパフォーマンスに近いです。舞台装置はほとんど同じです。

またバークレーに来て、他の作品を見せて欲しいものです。

2009年5月10日日曜日

ベルギーの駅での「ドレミの歌」

ベルギーのアンテワーペン中央駅での、ハプニング。

ドレミの歌が構内放送で流れると、駅にいた人たちが、のって踊りだします

ちょっと信じられない光景ですが、ほのぼのするハプニングです。

2009年5月4日月曜日

エイフマン・バレエの 「オネーギン」

エイフマン・バレエ(Eifman Ballet)の「オネーギン」をバークレーのゼラバック・ホールで見てきた。

ブレークダンスの動きや、ディスコのシーンを取り入れた、なんというか、衝撃的で、モダーンで、エロティックで、また可愛らしい描写もある、目をそらさせない振り付け。素晴らしかった。

画像を追加

エイフマンはロシアのセントピータスバークのバレエ団で、ボリス・エイフマンが団長兼振り付けを行う。2年に一回、バークレーに新しいバレエを持ってくるが、よくも一年おきに、見ごたえある新作バレエを作れるものと感心してしまう。

ロシアの男性ダンサーは一般に背が高く、ボディが大変、マスキュリン。それに比べるとエイフマンの男性ダンサーは、同じロシア人なんですが、ほっそりとしている。役柄のためなんでしょうか。

メインの役を踊る女性は、男性と同じ、もしくはそれより背が高い。また動きが早く、場面もどんどん変わるので、舞台にすごく迫力がある。

今回の「オネーギン」は、プーシキンの小説をバレエ化したものだ。このあとボストンに行くみたいなので、ボストンの方には、もう絶対lお勧めです。

このサイトへ行くと、エイフマンのダイナミックな振り付けの一部と皆既月食を思わせる舞台装置が見られるので、是非、どうぞ。

2009年4月16日木曜日

アジア美術館でのブータン展: ベニスと赤米

サンフランシスコのアジア美術館が、中国とインドに挟まれたヒマラヤ山腹の国、ブータンの国宝級オブジェクトを見せる、展覧会をやってます。

インドととかと同様、セックスを平和のシンボルと扱っているようです。そのおかげで、寺社のタペストリーには仏の化身とその連れ合いのセックスシーン、それを囲んで、やたらたくさん、割れ目ちゃんが見えます。

サンフランシスコの美術館には、「ドーセント」といわれる物知りボランティアが必ずいて、展示物に関する質問に答えたり、展示物を説明するツァーを行ったりします。

でドーセントに、「割れ目ちゃんは山ほどあるのに、ペニスがぜんぜん見えないのはどういうわけ? ペニスは絵の対象となるほど、美しいと思われてなかったの?」と聞いたら、彼女突然、私の手をとり、さぁーと私をある仏教画の前に連れて行きました。よーく見ないとわからないのですが、やややっっ! ベニスだらけの絵! 仏が走ってるのを、二次元で動画風に描くとこうなるのか、という感じで、ペニスが、バナナの房のように描かれてました。

ブータン展では、午後一時からブータン米の試食会。ブータンのお米は赤米。初めて見ました。

好奇心でこの赤米を購入。白米に始めは4分の一、今は八分の一の割合で混ぜて炊いていますが、それだけでも、炊きあがると全体が赤くなります。

味は、ただの玄米というより、「エクストリーム玄米」。ごはんの存在感がぐわーっと高まります。お米に含まれる栄養素が、一粒ごとに、パンパンにつまっているという感じ。

これがヒマラヤの水を使ってできるお米なんでしょう。いつも食べてる精白米が、ひ弱に、貧しく感じられます。

ブータンは、GDH(国民総幸せ数)といのがある、世界でただ一つの国だそうです。GDPはありません。1998年まではテレビもなかったそうです。

ブータンの民族衣装、特に帽子が、南米のインカの子孫、アズテック・インディアンのとそっくりなのはどういうわけでしょうか。

ターゲット・デイに開館を待って並んでる人たち:毎月、第一日曜日は、ターゲットというスーパーマーケット会社が私たちの代わりに入場料を払ってくれる「ターゲット・ディ」なので無料です。

2009年4月7日火曜日

「ウォーホール・ライブ」展、というより「ショー」

ゴールデンゲート公園のデ・ヤング・ミュージウムで開催している「ウォーホール・ライブ」は、サーッと見ですませようと思ってたのとは裏腹に、3時間ぐらい、じっくり見てしまいました。

デ・ヤングで今まで見た展覧会ではベステスト(ベスト中のベスト)!

まず、展示の仕方が面白い。第二に展示数が、日本の展覧会に比べると、ダブルはあるので、しっかと見ごたえあり。さらに、展示についてる説明が当を得てる。

というわけで、ショーが終わる頃には、いつのまにかバーチュアルに出現したアンディと共に、おしゃべりしながら会場をめぐり、彼の生涯をたどったような気さえしてきます。



見所は、アンディの作ったレコードジャケットの展示。50以上はあると思います。ただのレコードジャケットがアートに変貌してゆく過程が、まざまざ。

ショーの最大の目玉は、アンディが「ベルベット・アンダーグラウンド」というバンドをお初に披露したときの、ライティングの再現。広い室内一杯に、カラフルなスリット光が飛び交います。部屋の真ん中にはベッドのようなソファが。ちょうど疲れた頃なので、こういう配慮、気がきいてる! 寝転がってみてる人もいます。

このぽつんとおかれたベッドソファ一つで、アンディのアトリエ、「シルバー・ファクトリー」の雰囲気を、見事に伝えてます。

ちなみに、ベルベット・アンダーグラウンドの最初のショーは、ニューヨークで開催された、精神医科学会だったそうで、カラフルなスリットは、精神科医が使う道具の一つだそうです。

後から気がついたんですが、展示会場には賃貸イヤホーンがあります。このオーディオがすごい面白い。試してみたい方はこちらへどうぞ

デ・ヤング美術館のウォーホールのサイトはこちらへどうぞ

2009年2月10日火曜日

オバマの2月9日の記者会見


オバマのゴールデンアワー記者会見を、退社の車の中で聞きました。

大統領就任演説に続いて二回目に聞くスピーチですが、だんだんオバマが深く気に入ってきました。

オバマは正直。アメリカ経済の現状を、はっきりと伝える。こんなにはっきりと経済悪化の状況を伝えるのは、一般市民に不安感を与えるので、よくないのではないかと思いましたが、聞いているうちに、こちらの考え方が変わり出ました。

アメリカ市民が、自分の言ってることを、理解できるという信念が伝わってきます。

アメリカ市民を騙して、嘘までついていたブッシュとは正反対で、まったくリフレッシング。ブッシュが、いかに国民をバカもの扱いにしてきたということです。

当初は、ブッシュを追い出す事ができたので嬉しく思ってましたが、今は、オバマが演説するというと、ちゃんと時間をあけて聞いておくようになった私です。

オバマの記者会見は、このリンクをクリックして見てください

このブログは2月に書いたんですが、忙しくて忘れました。オバマがますます気に入ってきたので(彼は本当にインテリでスマート)遅ればせながらパブリッシュします。

2009年1月30日金曜日

サンフランシスコの美味!: AZIZA  

サンフランシスコで、久しぶりに感動したのがレストラン、AZIZA。アジザと読むんだと思います。

サンフランシスコは今月の15日から、「サンフランシスコで食べよう週間」。結構、有名なレストランが参加するので、2週間続くこのイベント中に、行きそびれたレストランをトライしたいものです。

参加店は、ランチかディナー、もしくは両方の特別コースを用意。ディナーは一人、約35ドル、ランチは22ドルの一律料金で、飲み物は別払いです。

以前からどうしても行きたがってた人が予約をとってくれたのが、サンフランシスコはリッチモンド地区、ゲーリー通りと22番街の交差点角にある、AZIZA。

中は思ったより大きなレストランで、ゆったりしてるのがまずグッーです。アラビア風さびというか、わびのある静かなハーレム内部風の雰囲気。

路上駐車場も簡単に見つかりました。

AZIZAでは3コースディナーで、3つの食グループから、一つづつ、各自がチョイスできるようになってました。

私は前菜に「スクイッド(いか)」を、ちょっと心配しいしい、選びました。アメリカ人たちはびっくりしたと思います。彼らは「チーズの組み合わせ」でした。

「いかはフレッシュなの?」、つまり、「イカは生なの?」っていうつもりで聞いたら「イエス」。でもお皿が運ばれてわかったのは、フレッシュなカラマリを茹でたという意味だったんですね。何かの花のめしべとかなんかがいろいろあえてありました。

メインのチョイスの「ビーフ」は大当たり! クスクスのベッドの上にもられたビーフの柔らかくて美味しいこと!クスクスは、今まで何とも思った事はありませんでしたが、AZIZAのは、かなり美味しい。たっぷりとキラキラとして、見た目も品がよく作られています。

さらに感動はデザートの「チョコレート」。チョコレートのアイスクリームが2種類、その横についてくる2枚のバナナのスライスは、アイスクリームとは対照的に、温かいだけでなく、スライスの裏側が、カラメルの膜で薄らと覆われており、口に含むと、まるで薄氷をかむように、パリっという舌触りがしてから溶けるのです。丁寧に作ってあるだけでなく、テーブルに出すタイミングも良くなくてはならない一品です。

こういうレストランだと、写真をとるのをわすれてしましましたが、下はおみやげにくれるコースターの写真です。

なおレストランのホームページはこちらでです

このレストラン、真に美味しいので、超おススメです。