2012年12月31日月曜日

2012年から2013年への年越しソバ



今年の年越し蕎麦は信州戸隠しソバ。 三つ葉の香りがプーン。すごーく美味しかったので満足。

戸隠でできるお蕎麦で、そばの甘皮を取り除かずにひいたのが特徴だそうです。

いつも読んでくれる皆様、良いお年を!

2012年12月27日木曜日

2012年、冬の写真季語



寒つばきとキャベツ。 キャベツの緑とつばきのピンクが良くあうじゃないですか。 またキャベツのうねりが美しい!

2012年12月18日火曜日

リア・クロセトーがイタリアでデスデモーナ役!



「おや、まあ!」12月5日付け朝日新聞を見てたら見た事のあるような人が写真に! アドラー・フェローのリア・クロセトー(Leah Crocetto)に似てるじゃない!? 記事をざーっと見るとやっぱりオペラ歌手のリア・クロセトー! 新聞記事では多分イタリア語読みの「リア・クロチェット」って表記されてるけど同一人物。サンフランシスコ・オペラで歌ってたときにちらっと痩せたんですが、頬の具合を見ると、その状態を保つのに成功してるみたい。

イタリアのフェニーチェ劇場(Teatro La Fenice)の「オテロ」でデスデモーナ役をやってるよう。ついにヨーロッパ・デビューを果たしたんですね。おめでとう、レア! 来年の4月に東京でオテロを上演、そこでもデスデモーナを演じる予定のよう。

すると12月12日付けの朝日新聞にもっと大きな記事がカラー写真付きでてるじゃないですか。そうか、朝日新聞主催なんですね。


どんなふうにレアがデスデモーナを演じてるかなっとYoutubeで検索してみたらありました、ありました。 リアらしい感情を丁寧にこめた歌い方とコントロール。サンフランシスコ・オペラは「テューランドッド」のリウ役で正式デビューして以来、かなりおっきな役ができると思ってましたが、次の大役がデスデモーナとは思ってませんでした。彼女には何があってるかなー。ちょっと思いつきませんが、デスデモーナは性格的にあってるかも。

クンデ,声もいいしなかなかですね。サンフランシスコ・オペラに来た事あるんですが、なんかの都合で見に行けませんでした。

英語のリングはこちら (Click here for English)

2012年12月4日火曜日

日本で最初の展覧会訪問:リヒテンシュタイン展

日本帰ってきて時差ぼけはもうないんですけど、えらーく忙しくて。 電車の乗車券の買い方から、電化製品広告のマークの意味とか、すべて学習のし直しに時間がかかってるってのもあるんですけど。

もうすぐ終わっちゃうし、リヒテンシュタインに行く機会もないかもと、日本で初めての美術展、「リヒテンシュタイン 華麗なる講釈家の秘宝」というのに行ってきました。

地下鉄「乃木坂」で降りるのも初めてなんですけど、駅から開催場所の国立新美術館の入り口へ直通エレベーターがあるのが、道に迷わないっていう点でグー。でも私は「お上りさん」と自覚していて、駅から目的地まで歩いていって東京の路地を勉強してるところなんで、学習の機会を奪われたって感じも。

国立新美術館:コンクリートの塊の建物がちょっと... まるでロスのゲッティー美術館風(Getty Museum)みたい。高い保険金をかけて借りてきた美術品や館所有の美術品を守るというのが趣旨なのかも(見てもらうというよりも)。内部はというと、ガラス窓壁に沿ってコーヒーが飲めるようにテーブルになってるのはグーだけど、オフィスビルみたい。窓一つ一つの形や色、もっと面白くならなかったんでしょうか。


月曜日なんで誰もいないと思ったら、東京のおばさんてこんなに暇なの!って思うほどけっこうな混み具合。すべての出展品の前に人が5〜6人、多いのは十数人いるっていうのはほとんど経験したことがないんでびっくり。そのわりにはトイレの数が少なすぎまーす!

展覧会はわりとよかったです。出典物が、「17世紀オランダ傑作品展」と作者や絵風が重なるのが多くあって、サンフランシスコへのなつかしさがぐぅーと湧いてきて.... ヤン・ファン・ハイスムとかヨーリス・ファン・ソンとか。「当時は花の品種が少なく切り花は贅沢品、だからそれを絵にして留めたんです」と、説明していたドーセントの声が耳の中によみがえるよう。日本にはボランティアのドーセントのシステムがなくて、かわりに音声ガイド(これはもちろんサンフランシスコにも有り)。借りてみましたが、絵の説明に書いてる以上じゃないので、説明書のちっこい字読みたくない人以外は必要ない感じ。

展覧会:見上げる視線を計算にいれた天井画は最初の見所。四つの芸術を描いてますが、そのうちの一つが「絵」で、お年を召した先生が若くてはつらつとした女性のむきだしの肩に手を触れながら絵の教授をしてるところ。いくら先生だって貴族の娘の体なんかに触れることはできませんから、これは観る人、つまり年老いた貴族のおじさん、つまり絵の注文主のエッチな想像力を刺激して「クックック」と喜ばせるためのカスタマーサービス精神で描いたに違いありません。

キッとこちらを見つめるラファエルの肖像画、クラッシックな背景なんですけど、モダンな感じでよかったです。何の復讐を企ててるのか妖しくも美しい仮面をかぶった2人の女の絵。オランダやフレミッシュの、「どうしてここまで緻密にしかも温かく描けるの」という静物画等々。最後にぐっすりと眠る赤ちゃんの寝顔の絵がありますが、首のまわりで薄くすける絹の襟の端がキラキラと光る一瞬を留めたさまは美しく豊かで、見てる私がゆっくりと睡眠をとったような気になり、絵を見た疲れも消えてしまって、こんな絵の並び順を考えてくれた人に感謝です。
注:リヒテンシュタイン展から。

英語版のリンクは(Click for English)こちら(here)

ゼんぜん違う英語版リンク(Completely different English site is)はこっち(here)です。