2011年4月22日金曜日

ムッシュウ・ポーク

ムッシュウ・ポークは、私がアメリカで、初めてチャイニーズ・レストランに行ったときに、誰かがオーダーした、正真正銘の中国料理。中国語では「木栖豚肉」か「木須豚肉」と書くんだとおもいます。

中国料理にもはやりすたりがあり、最近は、美味しいチャイニーズというと香港系なので、この料理、よっぽ古くからやってる中国料理屋さんにいかないと、メニューに載ってないじゃないかと思います。

でも、ティエンメンジャン(甜麺醤)とラップする皮(両方とも下の写真参照)さえあれば、いつでも家で簡単に作れる中国料理。たくさんの人がきても、ラップしながらわいわいがやがやと楽しく食べられるので、パーティにも向いてます。
皮は、数時間前に冷凍庫から出して、解凍。大変薄いので、むげに扱うと破れてしまいます。

皮に包む中身はただの野菜炒め。私は、キャベツ、ニンジン、干し椎茸、もやし、豚肉を、千切りにして、いため、こしょうと少量のお醤油であじつけしてます。

万能ネギは千切りにして、水にはなっておき、水をよくきっておきます。(トップの写真でバラの花の下)

皮は一人一人、一枚をお皿に広げて、電子レンジで10秒くらいチン。お皿を暖める程度です。

そのうえに甜麺醤を一番上の写真のようにスプーンでのばし、その上に切ったネギをぱらぱら。

そこに炒めた野菜をのせて、くるくると巻いて食べます。

豚肉のかわりにチキンを使えば、ムッシュウ・チキン、ビーフを使うと、ムッシュウ・ビーフになります。

2011年4月19日火曜日

ビデオ・ドキュ「シンドラーズ・リスト」 at SFMOMA

スピルバークの映画、「シンドラーズ・リスト(Schindler's List)」がアカデミー賞をとったのは今から17年前のことですが、サンフランシスコ近代美術館(SFMOMA)の5階で、それ関連の面白いビデオ作品を展示して(見せて)ます。
写真右はじの黒く写ってる場所がこのビデオを見せる部屋。

「シンドラーズ・リスト」をクラクワ(Krakow)で撮影するとき、町の人が大量にエキストラとして雇われたんですが、クラクワは、アウシュビッツと同様、実際にユダヤ人収容所と死体焼却処理場のあったところ。映画のエキストラをした体験が、その後、彼らにどんな影響を及ぼしたかを追求したのが、このビデオ・ドキュ。

エキストラの中には、実際にクラクワの収容所に収容された経験のある人たちもいて、エキストラとしての2度目の収容所「経験」をビデオで述べてる人もいました。初めて「収容所体験」をして、「(映画で使ってるリストが)実際のリストのコピーなのがわかったとき、急に恐ろしくなった」と述べてる人もいます。

雇われたエキストラは、長い列に並んだ末、「ユダヤ人」を演じるのか、「ドイツ人」を演じるのかに振り分けられるんですが、このあわただしい「振り分け」場面、ドキュメントに引用されてる映画中の、ナチスがガス室に送るか、強制労働として生かすかの振り分け場面に重なり、ちょっと凄い感じ。

「『見かけ』で、ユダヤ人か、ドイツ人かに振り分けられたと思います。係の人が座ってるデスクの前で、2〜3分もかかりませんでした。」
「(肌の)色で決められたんだと思います。」
「ユダヤ人のように見えるのかも。自分ではわからないけど。」
「どちらかというと、ドイツ人をやりたかった。」

今時は、こんなインセンシティブなエキストラの扱い方はしないと思います。でも逆に、今だったらわざとやるかも。場面にふさわしい心理的効果を得るために。

映画がアカデミー賞をとったため、その後、町を訪れる人が増え、町の人たちもよく知らない質問をする(「ユダヤ人収容所跡はどこ?等)ので、その人たちを案内する観光ビジネスができたそうです。

展示作品の一つ。光を浴びてきれい。

2011年4月10日日曜日

東北関東大震災:アメリカ地震学者の分析

今年3月に起きた東北関東大震災の最初の分析が、「NOVA」というサイエンス系番組で、先々週、放映されました。「日本の強烈殺人地震(Japan's Killer Quake)」というタイトルです。私は科学者ではないので、すべてが正しいかどうかということはわかりませんが、「NOVA」は、信用ある息の長い科学番組です。

この地震で生じたひずみで、東京湾沖の断層にストレスがかかっており、東京が大地震に襲われる可能性が高くなったということです。ビデオで、42分目以降に述べられています。

放射能や、地震津波の傷跡のまっただ中にいる日本の人たちへは酷なインフォだとは思いますが、地震と津波の状況がまとめられてること、またアメリカの地震学者の見解を知りたいという方のために、英語の番組ですけど、リンクしておきます。ただし、永久リンクではないので、ある程度時間がたつと、なくなってしまいます。

2011年4月7日木曜日

三度目のピザ

最近、半分手作りのピザにちょっとのってます。「三度目の正直」とか、えっ?そんなのありましたっけ? まあともかく、自分一人で作った三枚目のピザなので、それを記念することに。

トレーダー・ジョー
には三種類のドウがあるんですが、今回は、胚芽を含んだ、脱色してない玄小麦で作ったドウを使用。でも、ローラーで形を整えるのが、白いドウより難しい感じ。慣れてないだけなのかも。

ソースを塗ったあと、エビ、トマト、ピーマン、タマネギ、しいたけ、それに、カラマリという小さなイカの足をのせて、華氏350度にしたオーブンの中へ約20分。
オーブンから出してみると、加熱で水分を失ったカラマリの足が、ピーンと立ってて、メキシコで見た、サボテンを連想。メキシコ(北西部)は、低木が地平線までずーっと続いてる所があるんですが(こちらでは「森林」に相当する部分と考えてくれれば正解です)、そこに、空からばらまいたつまようじが、地面に突きささったような雰囲気で、サボテンが生えてるんです。清少納言が見たら、その様子、「いとおかし」と言うと思います。そばによれば、多分、高さ3メートルぐらいはあるんでしょうけど。

焼き加減は、今までのうちで最高のでき。

食後の反省: 無脱色のホールウィートのドウは味が素朴で、トミーの言うように、海鮮物より、野菜の方が、相性がいいのかもしれません。

2011年4月4日月曜日

マリア・コチェトコワの「くるみ割り人形」グラン・パ・ド・ドゥ

サンフランシスコ・バレエの「くるみ割り人形」というタイトルで、マリア・コチェトコワ(Maria Kochetokova)とディビッド・カラペティアン(David Karapetyan)の踊るグラン・パ・ド・ドゥについて触れましたが、そのビデオをYouTubeで見つけたので、リンクしておきます。タイトルにエンクロージャしてあるので、最初にそちらをクリックしてください。次に、こちらをクリックすると、ビデオの後半が見られます。

このビデオは、今から2年前の2009年の冬に、サンフランシスコ公演中に撮られたものだと思いますが、マリア・コチェトコワがディビッド・カタパリアンとで見せた、その年、彼女の最高のできの踊りだと思います。

ビデオの最初で、子供のクララにティアラをつけて、あづまやのような所へ送り込むのは、バネッサ・ゾッホリアンの演じる、コンペイ糖の精。

女の子が大人になって出てくるのが、マリア・コチェトコワ。

昔は寿命が短かったので、生物学的「適齢期」は、心理的に「結婚オッケー」になるのを意味してましたが、今は寿命が伸びて、男女とも、生物学的適齢が、心理的、社会的に適例になるとは限らなくなりましたが、それでも、女の子が適齢期になるのを祝う、美しいグラン・パ・ド・ドゥです。

ゴシップになりますが、このディビッド・カタパリアンが、2010年に、「ロメオとジュリエット」のロメオを演じた後のカーテンコールで、ジュリエットを演じたバネッサ・ゾッホリアンに、ロメオ式結婚の申し込み。差し出した指先で、キラキラ輝くダイヤモンド。観客席は、ドーォッというざわめきに包まれました。ゾッホリアンは、始め何がなんだか良くわからず、飲み込めた後もかなり驚いてた模様。結婚なんて、考えた事がないような感じでした。今、2人は、デート中のようです。