2009年8月2日日曜日

爆笑!「ハロルドーとクーマーのグアンタナモ・ベイ逃亡記」


「グアンタナモ・ベイ」とは、ブッシュ政権が、アルケイダの疑いのある人を収容した、有名な収容所の名。アメリカ国内に収容すると米法が適応されてしまうので、それを避けるため、キューバのグアンタナモ湾に設立されました。

「グアンタナモ・ベイ」と聞くと、アメリカ在住民は、「基本的人権」はまずゼロ、ほとんどの容疑者は中東系で、「拷問」を含めてひどい扱いを受けている恐ろしい所、逃亡どころか、生きて出てゆくのも難しい所と連想します。

というわけで、まず映画のタイトルから笑ってしまいます。

主人公は、医学部に進学の決まってる、だらしないクーマーと、きちんとした性格のハロルドで、同じアパートをシェアして暮らす米国人学生。その二人が、アムステルダムに向かう飛行機内で、クーマーのばかげた行動から「テロリスト」と間違われ、アメリカへ送還されてしまいます。

見てくれ(顔の特徴とスキンカラー)が、もろにインド・中東系のクーマー。ハロルドが韓国系なのを知った担当の白人刑事は、「ハハーン、アルケイダと北朝鮮が結託してるな」と、二人をただちにグアンタナモ・ペイへ投獄。そこで「恐ろしい目」にあった二人が、収容所を逃亡して、アメリカ本土に上陸と、話は展開してゆきます。

白人じゃないアメリカ人に対する偏見と差別を12分にうまく使ったコメディ、偏見を「武器」に使ったり、使われたりで、前半は笑いがとまりませんでした。こんなにギャー、ギャー笑った映画は、まじで、他にはありません。

英語が早いので、聞き取りはちょっと難しいかもしれませんが、英語サブタイトルの結構わかる人のために、英語での情報と、映画のトレイラー(長い宣伝が入っていたらその後です)をリンクしておきます。なおトレイラーの右側に、トレイラーの後半部があるので見るのをお忘れなく!

タイトル:Harold & Kumar Escape from Guantanamo Bay (2008)
ディレクター:Jon Hurwitz、Hayden Schlossberg

ただし、私が超お薦めのこの映画は、家族向きでも、デート中のカップル向きでもないので、ご注意!

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