2010年9月6日月曜日

失望、 ジョージ・クルーニーの「アメリカ人」

働く人の日記念日をはさんでの三日間連休が始まりました。

で、9月3日(金)は、ジョージ・クルーニー主演の「アメリカ人(The American)」を見に行ったんですが、プレビューの印象とはぜんぜん異なる、地味な映画。

「特殊銃作成を依頼され、イタリアの田舎町で、ひっそり手作り銃を作る、雇われ殺し屋の、つまらない日常」を描いた作品といった方が正解。

2つ席向こうのおじいさんなんか、途中で高いびき、奥さんに注意されたりしちゃって。

ま、ともかく、そんな田舎の狭い路地で、車とオートバイの華々しい追っかけ殺人がおこるんですが、そういう筋が信じ憎いです。騒ぎで、年寄りが心臓マヒを起こす場面なんかあったら、もちっと信じやすいかも。

ジョージ・クルーニーはこの映画の出資者の一人。自分で出資して、「孤独と恐怖に一人で耐えるボクは、まさに『The American』、この映画で、ボクの俳優生活XX年の記念にしたい」というナルシズムがじゃらじゃら見られる映画。その証拠に、ベスト・アングルで撮影した、ハンサムなジョージ・クルーニーが、たっぷり見られる、クルーニー・ファンには、ばっちり楽しめる映画。

「The American」は、アメリカの暗い将来を反映したような映画とも言えます。心理学に興味ある人には、多分、原作の方が面白いかも。

2 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

こんにちは、ネタバレです。


僕もこの映画見たのですが、なんせ英語が、、、
なぜ雇い主側の女性ミスターバタフライとよべたのか、

その女性の最後は白髪の老人が撃ったのか、ジョージ クルーニーが銃を渡す前にいじくったことによる爆発だったのか、疑問に思っているのでよかったら教えてください。

ピリット さんのコメント...

ネタバレさん、

2つ目から回答すると、ジョージは、自分の居場所を知ってる人は数人しかいないのに、命を狙われてたでしょ。受注した銃を納品する直前、発注人が自分の命を狙っていると直感的に理解し、旅館を出る前に、銃を改造して、銃を撃ったとき、銃弾が逆に出るように、向きをかえたんです。だから、発注人側の殺し屋である、あの女性は、自分の撃った弾にあたって死んだんです。

一つ目の質問の意味がよくわかりませんが、多分、なぜ、彼女が、ジョージをMr.バタフライと呼んだのか、ということだと解釈します。

この映画、時々チョウチョが出てきました。

よく覚えてませんけど、確かジョージが彼女と、銃の試しうちに出かけたとき、チョウチョが出てきたと思います。そのとき、ジョージは彼女に、「ああ、これはXXXというチョウチョだよ。絶滅寸前の」とか言います。「あなたチョウチョに詳しいのね」とかなんとか、彼女が言いうと、ジョージが「チョウチョが趣味で、チョウチョの本は、いつでもかばんに入ってる」とかなんとか行ってたと思います。そこで、あなたはMr.バタフライなのねと言ったんじゃなかったでしたっけ。

いろいろ考えると、哀しい映画としかいいようがありまえん。

だって、恋人同士をよそおって、彼女とピクニックへいくのは、実は銃のためしうち。その、自分で作った銃で、殺されかけたわけですから。夢のあることや楽しい事は、すべて偽装で、本当は、殺したり、殺されたりするのが生活なんですから。また絶滅寸前のちょうちょも、アメリカの今を象徴的に表現してるともいえます。そして、それが、The Americanだなんて...


話のあちこちで、