今年は次々と嵐がやってきて、例年になく高い降雨量、今春は野草の当たり年のはずと、サンブルーノ・マウンテン(San Bruno Mountain)へ。そしたら思ったとおり! 先週、新しいハイキング用運動靴を買ったのは正解でした!
サンブルーノ・マウンテンとは、サンフランシスコ空港へ着陸する寸前に飛行機の窓から直下に見える、あの山。「SOUTH SAN FRANCISCO」と書いてあるのが、見える事もあります。
絶滅寸前のチョウや野草が生き残っているこの山を、1960年代から守ってきた、サンブルーノ・マウンテン・ウオッチ(San Bruno Mountain Watch)という団体が主催するハイキングに参加。
数年前に火事で焼けた斜面を登って400メートルの頂上へ向けて午前10時半頃出発。火事の後は、土地が超えるだけでなく、焼けてしまった木は復活からほどとおいので、野草が日光を十分に浴びて、咲き乱れるのです。
最初にリーダーのポールが教えてくれたのが、写真のミッション・ベル(Misshon Bell)。直径約2センチの、日本的な紫色をした、ベル形の花弁に、まだらに点々が入っている、この世のものとは思われないかわいくてミステリアスな野草! 背丈は15〜20センチくらいかなー。黄色いおしべは5本ありました。白く見えるのはバターカップ(Butter Cup)。
白い花は、サンフランシスコ・ウオールフラワー(San Francisco Wallflower)。菜の花科。菜の花より大型の花で、50センチはゆうにあります。今満開で、斜面のあちこちに点々と、頂上までアクセントを添えている、希少植物。白さが若緑色に映えて爽快、疲れが風に飛びます。オレンジ色の花は州花の、カリフォルニア・ポピー。早々と咲き始めましたが、シーズンはもちょっと後で、長期にわたって丘や牧場を飾ります。
名前を忘れしてしまいましたが、60センチはある野草。金魚草より小型の、紅色の花が輪になって咲きます。今咲き始めで、これから2〜3週間がシーズンじゃないかと思います。後ろにポピーとウォールフラワーも見られます。
今がシーズンの、ジョーニー・ジャンプ・アップス(Johnny Jump Ups)で、スミレ科。移植はできない自生草で、他ではなかなか群落では見られないそうです。大きな花は3センチくらいあります。パンジーの野生版かもしれません。
ポールが植物に詳しく、今日はすっごくよいハイキングでした。
サンブルーノ・マウンテン・ウオッチのサイトはここです。
サンブルーノ・マウンテン・ウオッチが市と交渉したり、開発団体を相手取って、絶滅寸前の生き物や、ここで5千年もの間くらしたミオック・インディアンの貝塚(といっても埋葬場所でもあったようですが)をまもる、地道な裁判闘争をしなかったら、サンフランシスコに極近のこの場所は、今頃はコンドー群になっていたことでしょう。心からありがとうです。
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