サンフランシスコから約一時間、東北にドライブして、アンティオック・デューンズ・ナショナル・ワイルドライフ・レフュジー(Antioch Dunes National Wildlife Refuge)へ。
目的は、絶滅寸前の正式名、アンティオック・デューンズ・イブニング・プリムローズ(Antioch Dunes Evening Primrose)。初めて見たのですが、ほのかな香りのある、清楚で大きい花。気候にもよるんですが、5月から6月にかけてが盛りだそうです。
一株(二年目)で一平方メートルぐらいは占める、ダイナミックな多年草。花が100以上ついていて、それが海からの風をうけてかわしてなびきます。
楊貴妃を「梨花一枝」の美しさと例えた詩がありましたが、このプリムローズ、「梨花一枝」という句そのものを思い出させます。
花の直径、大きいのだと約9センチで薄い花びら。「イブニング」と花の名前についているように、前は夜に花が咲いて夜行性昆虫が受粉活動をしていたと思われますが、今は花が環境に適用し、昼でも数日咲き続けるのだそうです。咲き始めは真っ白なんですが、受粉すると端からだんだんピンクの色に染まりだし、萎む寸前は、全体がピンク。
最近は、ヨーロッパミツバチの数が減り、その代わりに、黄色い頭をしたクマンバチや土着のハチが花の受粉を引き受けてるんだそうです。
この保護区、毎月第二土曜日に一般に公開されますが、案内人と一緒でないと、中へ入れません。アンティオック・デューンズ・イブニング・プリムローズの他に絶滅の危機に瀕してる蝶と、コントラ・コスタ・ウォール・フラワーを保護。
保護地のすぐ横にはサン・ワキン・リバーが流れてますが、水がきれいになってきて以来、ビーバーやカワウソが住み始めたそうです。
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