2012年5月29日火曜日

オレゴン州の洞窟、オレゴン・ケーブス・ナショナル・モニュメントへ その2

書き忘れちゃったんですけど、雪で覆われたマウント・シェスタがハイウェイ5から見えるんですが、形がよいので、ものすごくきれい。マウント・シェスタは、木を切り尽くした山肌が見える夏よりか、雪で隠れてしまうの冬の方がきれい。

ハイウェイ5で、初めて姿を見せたマウント・シェスタの美姿をカメラに納めます。

ハイウェイ5は、マウント・シェスタが見えるあたりから、独特で雄大な景色を見せ始めます。シェスタを通りすぎるとハイウェイは高度が果てしなく下がりつづけ、いつのまにか、まだ春は遠いなだらかな、えんえんと続く牧草地(多分、販売用牧草)に入ります。その規模と荒涼さは異様、芭蕉がこれをみたらどんな俳句を作ったかとか思ってしまいます。ヤレカはそんな放牧地帯に囲まれた陸の島の町。

ヤレカを朝10時頃出発して、オレゴン・ケーブスへ。

ハイウェイ5を離れてハイウェイ199にはいると、すぐに大きな市、グランツパス(Grants Pass)突っ切ります。そこでちょっと買い物したんですが、レシートを見ると消費税がついてなーい。物の値段はカリフォルニアと同じなんですが、消費税がつかない分、つまり8.75%、安くなってます。

ケーブス・ジャンクションから本当の山道、残雪がまだあちこちに残っているオレゴン・ケーブス・ナショナル・モニュメントについたのは午後3時で、3時半の洞窟ツァーに運良く間に合いました。ガイドをつとめる地質学専攻のレインジャーのおじさんを含めて全部で14人が集合。このおじさん、横浜に住んでたことがあって、日本語がわかります。

洞窟の入り口。ツァーは約一時間半で、約全長2キロ。

子供や心臓の悪い人、階段の上り下りに無理のある人、最近ヨーロッパの洞窟へ入った人は入場お断り。ヨーロッパの洞窟に住むこうもりに、鼻のあたまが白くなる病気がはやっていて、それがオレゴンケーブスのこうもりにひろがるのを防ぐため。
天井から下がっているつらら状の鍾乳石。アメリカで販売している、クリスマス用のガラスのつららぐらいの大きさで、10センチくらい。細いです。

レンジャーがツァーに必要な場所だけ、手で電気のスイッチをいれてる模様。洞窟に住んでいるコウモリを保護するためで、もしコウモリがとんできたら、電気を消すという説明が、ツァーの始めにありました。

洞窟内に流れの速い小川が流れてます。

見事なバナナ状鍾乳石。一つの房が一抱えはゆうにある感じ。

まるで暗黒の舞踏会場の大シャンデリアのように天井から、円錐状の壁をつたってつらなるバナナ状鍾乳石。













ちょっと気になったのは洞窟のまわりの森。ナショナル・モニュメントなので保護されてるためか、過去数十年、山火事が起こった事がないようす。木がかなり年老いてるわりに若い木が少なく、枯れ枝が地面に溜まりに溜まった感じ。いったん火災になったらめらめらでしょう。

その晩は、クレッセント・シティに宿泊することにしたので、ハイウェイ199を太平洋側へ向かいました。

2012年5月25日金曜日

KALWがカリフォルニア・ワイン、チャールズ・ショーをラジオで紹介

サンフランシスコ・ベイ・エリアのラジオ局にKALW(91・7FM)という、聴衆の寄付金でまかなっている公共放送があって、私の一番好きな放送局なんですが、先日、カリフォルニアワイン、「チャールズ・ショー(Charles Shaw)」を紹介。わたしもチャールズ・ショーについて前に書いた事あるんですが、ラジオ局の放送内容をちょっと書いておきます。

年間売り上げが550万本から600万本! 発売以来10年間、一本1ドル99セントのこのワイン、「ツー・バックス・チャック(Two-bucks Chuck)」というあだ名で親しまれているんですが、「バック」っていうのは「ドル」のこと。だから2ドルのチャックという愛称。

サンフランシスコの郊外にモデスト(Modesto)という市があるんですが、そのそばのセレス(Ceres)という町に本社があるブロンコ・ワイン・カンパニー(Bronco Wine Co.)が販売元。他に90種のワインのブランドを持ってて、そのほとんどを10ドル以下で販売しているとのこと。

チャールズ・ショーが生まれた理由は、その年、たまたまブドウが大豊作だったため。他のブドウ園のオーナーと相談し、2ドルワインを売ろうというアイデアが生まれたそうな。さらにブロンコの社長のフレッド・フランツィアさん(Fred Franzia)は、「誰もワインに10ドル以上払うべきではなーい!」という強い信念の持ち主。ブロンコは、カリフォルニアのサン・ワキン・バレー(San Joaquin Valley)に4万エイカーのブドウ園をもっていているというのも、フレッドさんの信念を支えている重要な要素です。

でも発売から10年もたっているのに、なぜ今でも1ドル99セントでワインを売っていられるのか?

その理由は三つ。最大の理由はガラス瓶。ブランコはガラス瓶を軽くする事ではパイオニア的存在。通常、一ケースのワインは36ポンドなんですが、ブランコではガラス瓶を軽くして30ポンドに減量。このため、普通、一台のトラックで1200ケースしか輸送できないところを、1440ケースするのに成功。

二つ目は瓶の栓。プラスチックは使いたくないのがフレッドさん。そこでコルクのかすを集めてつくった安い栓でコストを押さえてるそうです。

三つ目は特定の場所でできたブドウを使わず、ブランコのワイン畑でできたぶどうを混ぜて作ってるから。

「でも味は落ちてないよ。もし不味かったら、10年も続けて年間600万本のワインをカリフォルニアで売れるわけがないよ。」

写真はエミリービル(Emeryville)のトレーダーズ・ジョー。

2012年5月14日月曜日

オレゴンの洞窟、オレゴン・ケーブス・ナショナル・モニュメントへ その1

先週、前から行ってみたかったオレゴン・ケーブス・ナショナル・モニュメント(Oregon Caves National Monument)に行ってきました。

途中、ハイウェイ5沿いのヤレカ(Yreka)という、聞いた事も無いところで泊まったんですけど、昔は、マウント・シェスタ(Mt. Shasta)を中心とした林業で激しく栄えていたもよう。

どうしてかというと、まず機関車の駅のあること。シェスタ山がまる裸になるまで木を伐採した後、林業はすたれたんじゃないかと思います。バブルにより、過去数年は観光客を乗せて走っていたようですが、今回の不景気で、残念ながら、運航中止。で、機関車には乗れませんでした。

ヤレカの駅(始発駅)


古い面影の町並み。ある時点で発展が止まり、そのまま今日に至るというわけです。

なかなかの規模と輝きのあったダウンタウン。「夏草や、強者どもが夢の跡」的な町。

今どき、こんなアンティークな中国料理店は、サンフランシスコ・ベイ・エリアでは見るのは不可能。一枚上の写真の真ん中よりちょっと右の、白い建物の隣に赤いのが道路沿いに見えますが、それの正面写真。お客さんは入ってましたが、私達は遠慮。安全な線で、ケンタッキー・フライドチキンにしました。

2012年5月7日月曜日

2012年、サンフランシスコ・バレエの「ドン・キホーテ」

2012年、サンフランシスコ・バレエのプログラム8は、新制作の「ドン・キホーテ」。

マリア・コチェトコワ(Maria Kochetokova)とタラス・ドミトロ(Taras Domitro)がキトリとバジル。

タラス・ドミトロがストリー・バレエで大役を演じるのを初めて見たんですが(「リミニのフランセスカ」を除いて)、さわやかでキリッとした動きは、嬉しい驚き。彼が初めてのジャンプを見せたとき、観客の息を飲む音で場内がざわっとし、コンパスのようにピシッと伸ばした両足を空中で素早く交差させ、空気を大きくカットしたときは、「オォッ...!」。まっすぐですらりとした足なので、舞台に立っただけでも体の線がリンとしてきれい、ジャンプがさわやかに見えます。

3〜4年ぐらい前に入団したんですが、サンフランシスコ・バレエにとって大きな財産。なんか、ちょっとおでこがはげてきたような感じではあるんですけど、まあそれはいいことにします。



マリアの動きもいつもどおりよかったんですが、タラスの高くて、クリスプな45度ジャンプで、その夜の主役を完全に奪われてしまった感じ。

こういうコンビだと、2人で踊るときはもっと素晴らしい踊りを見せると思ったんですけど、初めてのコンビのせいか、マリアとボアダ(Joan Boada)や、マリアとゲナディ(Gennadi Nedvigin)が持ってるような繋がりが見られず、1+1が3になる踊りの弁証法は成立しませんでした。

今のマリアには、キトリの役がピタッとこない感じがあります。

タラス以上に嬉しい驚きは、ジプシーの女を踊ったコートニー・エリザベス(Courtney Elizabeth)。今まで何度がドン・キホーテで、ジプシーの長に振られた女の踊りを見てきましたが、コートニーの踊りが今までで最高、その怒り、苦しみ、悲しみと哀訴をよーく表していました。振付けがさっぱりして、以前よりかよくなった感じがします。

彼女は一年前に、コールドバレエからソロリストに昇格したんですが、以来、着実に上手になってます。これで、将来、プリンシパルに昇格する道が開けたかも。

カーテン・コールで、普通マリアは、送られたブーケから花を一本抜き、パートナーにあげて感謝の気持ちを表すんですが、タラスにはあげませんでした。何か、気に食わなかったのかも。でも、このコンビには、いずれ成功して、素晴らしい踊りを見せて欲しいと思います。

バネッサ・ゾッホリアン(Vanessa Zahorian)とダビード・カラペティヤン(David Karapetyan)のコンビのも見たんですが、マリアとタラスの踊りの質にはかないません。バネッサとダビードは去年、結婚、以来、ダビードから、ちょっと緊張の感じが抜け、動きがキリッとしなくなった感じ。でも、アドリブ的に、いたずらっ子のような表現や、自然な笑い顔を舞台上で見せられるようにはなったんですが...



ここに行くと上のバネッサの写真(ソース)と、評論が見られます。

ダビード、怪我をして、第二幕目からヨアン・ボアダに変わったんですが、ボアダが見られたのでグー。

総じて、今回のドン・キホーテは、全体に、ミスが多かったです。タラスが着地後にクラっとして手をフロアについたり、キトリの友達を演じたドレス・アンドレ(Dores Andre)の落とした扇子が舞台を走ったり、バネッサの最初のジャンプはタイミングを逃して体が空中で開いてしまうような、危ないのがありました。

衣装は、ジプシーの女の衣装は以前よりかさっぱりし、新しい色を使ったメルセデスのはすごーくよくなってました。またドン・キホーテの夢の場面のサファイア色のチュチュが幻想性をまし、以前のよりかだんせんよくなってました。でもエスパーダの衣装が、お菓子のおまけにつくような、黄色と黒の漫画的雰囲気でがっかり。スター性がなくなってしまったんです。

タラスのジャンプが見られるビデオをリンクしておきます。3分20秒目ごろに見られます。今の彼は、もっと高く、速くジャンプができると思います。5分30秒から、彼のPDが見られます。これはタラスがまだキューバにいたときのビデオ。

ここをクリックするとHuff Post に載ったバネッサとボアダの写真が見られます。

2012年4月24日火曜日

重要! インターネットで流れてる福島原発事故関連ビデオ

「アメリカのインターネットで流れてた」と過去形で言うほうが正確かも。というのは、YouTubeによると、複数の「第三者」から「著作権侵害」という抗議があり、英語の字幕が入ったビデオクリップは、ネットから駆除されたもよう。

でもフランス語とスペイン語のはそのままなので、リンクしておきます。もともとテレビ朝日の日本語放送なので、聞くのにぜんぜん問題ありません。

「福島原発事故その後」についてのビデオで、内容が重大なので、まだ見てない人は、見ておいた方がいいです。


著作権違反という理由でビデオの除去を要請した「第三者」のリストには、「Like For Syria」と 「 cnsa1000」と「ディズニー(Disney)」が。じゃあ、なぜ、フランス語やスペイン語版はそのままなのか不思議ですが、英語版がなくともリンクできたのでよかった、よかったという感じ。

上のビデオに出てくる京都大学の小出裕章先生の、「なぜ、原発はやめたほうがいいのか」という話をビデオにとったものも、リンクしておきます。長いですけど、私の視聴後感は、賛成、反対はさておき、国がリーダーシップをとって無視してきた、いや、はっきり言って隠しているうちに、自分自身でも忘れてしまった「原子力発電」のもう一つの現実を、地球市民として、知るべき時が来たと思います。わかりやすい内容です。

広島、長崎で「死の灰」が降ったという話ですが、その「死の灰」が、原子力発電で生じて始末のしようがない「原発廃棄物」と同義語であるのを初めて知りました。

小出先生に感謝です。

2012年4月23日月曜日

デ・ヤングの「ジャン=ポール・ガルティエ」ショー

デ・ヤング美術館(De Young Museum)の、ファッション・デザイナー、ジャン=ポール・ガルティエ(Jean Paul Gratier)展というか、ショーはお薦め。

入場して角をまがるとすぐにジャン=ポールが、彼の最愛のミューズである、美しいモデルさんのとなりでご挨拶。ミューズはジャン=ポールを見たり、私を見たり、笑わないように唇をキッと閉めたりするので、初めは人間かと思っちゃうほど。

すぐに彼のシグネチャー・ファッションの展示が、続きます。一つ一つのガウンがストーリーを語る初期のデザイン。

マドンナが、コンサートで着た下着コスチュームは、ガルティエのデザインとは知りませんでしたが、彼女が実際に着用したものの他に、男性用のコルセットやコルセット・ガウンなど、ジェンダーベンダー物が続きます。彼女のコスチュームが、ファッションの世界を揺るがせるほど大きな影響を与えるとは思っても無かったマドンナ、「すごく驚いちゃったわよ。」

写真:秘密の会話中の男性マネキン一組と鏡。

いたずらファッションの元祖的存在でもあります。
写真:着てると裸に見えるドレス。ナオミ・キャンベルのは暗くて写真が撮れませんでした。

近い将来、マネキンは唄を歌ったり、笑ったりするようになるんでしょうね。マネキンや人形の未来を伺わせる展覧会でもあります。

2012年4月22日日曜日

サンフランシスコ、今、春たけなわ!

サンフランシスコは、今、春のまっただなか。 ゴールデンゲート公園(Golden Gate Park)内に、植物園(San Francisco Botanical Garden at Strybing Arboretum)があるんですが、園内の「カリフォルニア」セクションは、今が訪れ時!カリフォルニア州の州花であるカリフォルニア・ポピーと、あやめ(アイリス)が真っ盛り。

カリフォルニア・ポピーは濃いオレンジから、赤っぽいオレンジ、黄色、白など、さまざまな色合いのポピーが集めてあります。植物園だからこそで、普通の丘の斜面では、これだけの色合いのポピーを一カ所で見るのはちょっと無理。
ポピーとあやめ。一週間前にとった写真。

濃い紫から薄い紫、白っぽい紫と、いろいろな色具合のアイリスも集めてあります。ベイエリアを囲んでいる山に行くと咲いてるのが見られますが、これだけの群落を一カ所で見るのは難しいです。

写真のクラスを取りたい気持ちがわかる、花盛り(初めての俳句!)

2012年4月9日月曜日

無料オンライン講座、ユーダシティ、に挑戦!

実を言うと、ユーダシティ(Udacity)オンライン講座に参加 ー 結論から言うと、ベリーグー。オンライン講座は、大学だけではなく、社会での物のやり方を変えるっていうのを確信しました。

挑戦したのは7週間クラスでコース番号、CS101。「検索エンジンを造る(Building a Search Engine)」という名どおり、検索エンジンを構築しながら、コンピュータサイエンスの基本を学ぶというイントロのクラス。

先生のデーブ(Dave Evans)が、「コンピュータのクラスとったことのない人や、プログラミングの経験ゼロという人を前提にしてるんで、誰でも大歓迎!」というのをマジで信じて、2月中旬から始めました。コンピュータはバカスカ使ってるけど、コンピュータの知識はゼロというのが、前から「心の傷」だったんです。

オンライン講座の良い点: 何度でも同じ講座を聞けるし、先生の話しの字幕も出るので、好きなだけ読み返せます。だから生徒が自分のペースで進んで行けること。

米人おじさんが「何度もビデオを聞いたので、デーブに合ってる時間の方が家族に合う時間より長くなり、デーブが家族のような気がしてきたよ。こんどの感謝祭ディナーにはデーブと、アシスタントのピーターを、是非、招待したい」なんて書いてました。彼の場合はサクセス・ストーリーで、3週間目には、苦労のかいあって、ついていけるようになり、「宿題でもAを貰えるようになって嬉しいよ。」 
写真: サイコ・ドーナッツのラディカル・ドーナッツ。お米のポップコーンが入っるやつとか、超甘とか、変わってるのが一杯。サンホゼにあります。

CS101クラスの参加者による自己公表によると、81才が最高、最小年齢は11才。

オンライン講座は、リクルートのしかたを変える可能性大:インターネットには国境がないので、CS101には、世界中からの参加者。で、世界には天才や秀才がいるのは確かだし、たとえサンフランシスコ・ベイ地域ほど教育が発達してなくとも、価値観・文化が違えば、違う発想ができるから、世界は考え方や発想の点では、今までタップされたことのない、未曾有の大宝庫! 

CS101みたいな、コンピュータ科学のビギナーのクラスでも、宿題問題の解決の仕方、千差万別。

私は、3週間目から落ちこぼれになり始め、今はのろのろ亀。でもアルキメデスの亀でありたいと思ってます。ディスカッショんはすべてメールで行われ、デスカッションのページに残りますが、私のような質問はほとんどないので、私レベルの人は、恥ずかしくて質問を控えてるに違いありません。ま、ともかく、質問サイトをうろうろすると、「こういうやり方はどうか」とか、「私はこうやった」とかが、世界のあっちゃこっちゃから、来てるんですよ。答えは一つなのに(やさしいクイズなので)、それに到達するロジックはさまざま。

私の質問には、ユーダシティの雇われチューター(個人教師)が、質問サイトとメールですごく分かりやすく答えてくれるんで感激。わからないことが確実に理解できるので、嬉しくなり、たいへんな励みになります。こういう個人レベルに合わせた反応をしてくれるっていうのは、従来のクラスに比べて、オンライン講座の非常に優れた点。

授業ではカバーしないことを、分かりやすく説明してくれるチューターの皆さん、ありがとう!ジェンダー不詳の、バーチュアル・ラブに陥りそう。彼らの優れた文章力にも、すごーく関心。

ユーダシティの場合、グーグルが、距離を置いてでしょうけど、後ろについてます。ですから、提供されるクラスが充実するにつれ、グーグルとかが、「うちでこんどの夏、アメリカ見物をかねて、働いてみない?」とか、「あなたには絶対、絶対、来て欲しい、自由にマシン(コンピュータ)で遊んで(研究して)!」なんて、戦火の下を逃げ回っている年齢不詳の、大学なんか想像もしない、難民を招待するなんてことあり得る! つまり、オンライン講座は、組織が、欲しい人材や、面白い考え方を持った人を(この場合、コンピュータ・プログラマーですが)、熟れたリンゴを枝からもぎとるように、選り分けてリクルートできるチャンネルを与えるので、今は無料ですが、経費を回収するビジネスモデルも構築可能。

実際、クラスの終り頃から、誰でも応募できるコンテストを開催してて、トップの生徒や生徒グループへのご褒美は、世界のどこにいようと、グーグルの所在するパロアルト(Palo Alto)に無料ご招待。

ただしオンライン講座ではできないクラスがあるのも十分に理解してます。大学は勉強だけではなく、友情とか、愛情などの人間関係の作りかたや逃れ方を学んだり、試す場でもあるんですから。

オンライン講座形式で教えるには無理なクラスというのは、たくさんあると思いますが、オンラインには思わぬ良いところもあるのが分かりました。ユーダシティ、こういう機会を無料で与えてくれてどうもありがとう!

で、私はというと、盲目の坊さんが象をなでて、象とは何かをわかろうとする寓話がありますが、そんな坊さんの一人になった気持ち。このクラス、3週間目が困難さでいうと峠、それを過ぎると楽になります。わかんないところがなんとなくわかった最後の3週間は、自分ペースに調整、今、最後の方のビデオを見てるところです。

2012年3月31日土曜日

2012年、サンフランシスコ・バレエの「ガラスのかけら」

「ガラスのかけら(Glass Pieces)」はプログラム5の最後の作品。

「ウエストサイド・ストーリー」で有名な故ジェローム・ロビン(Jerome Robbins)が、ニューヨーク・シティ・バレエ(New York City Ballet)のために、フィリップ・グラス(Phillip Glass)に依頼した新曲に振付けしたもの。サンフランシスコ・バレエでも何度も上演している、モダンバレエの傑作です。


聞いただけで、すぐにフィリップ・グラスの曲とわかる、「ガラスのかけら」。聞く人に、イメージをわかせる曲。私のイメージは、水の粒子の「ブラウン運動」、スローモーション風に飛び散るガラスのかけら。

ジェームス・ロビンの振付けのイメージは都会の昼と夜だと思います。喧噪とする、朝の都会の駅前の交差点、もしくは駅の構内。背景は白くて大きな方眼紙。夜、ビルの片隅の裏道(上の写真参照)。コールドバレエの、メカニカルな背景ダンスもなかなか面白です。次に、忙しく、組織的に働く人たち(下の写真参照)。男性だけの踊りです。そして夕方の駅前の交差点という四部構成。


ニューヨークタイムズ紙(New York Times)がグランドセントラル駅(Grand Central Station)の写真を掲載したとき、写真の下方に「ガラスのかけら」というキャプションをいれたことがあるそうです。

曲と振付けがぴったりと合った、モダンバレエの古典。

Youtubeで見つけたビデオクリップをリンクしておきます。

こちらのリンクは、ニューヨーク・シティ・バレエによる「ガラスのかけら」の練習風景。ソフィアン・シルビ(Sofiane Sylve)が見えるのは、彼女が元ニューヨーク・シティ・バレエ所属だったため。

ところで、今シーズンから、日本人の女の子がサンフランシスコ・バレエに入団。イシハラ コトという人なんですけど、足がきれいに高く上がるし、曲げてあげても美しいです。これからどうなってゆくか楽しみ。

2012年3月18日日曜日

Death Valley 駆け巡り記 3: 砂丘の日の出とダンテの地獄

日の出を見ることにして砂丘へ。同じこと考えてる人たちが、メスクゥート砂丘(Mesquite Dunes)のあちこちに小さく見えます。車を置いて砂丘に入り、日が出るまで、ヨガをやることにしました。

最初の日の光がピカーと射したとき、サン・サルテーション(Sun salutation)。

日の出というのはちょっと格別、まだ白紙の、新しい日を迎えるという気がします。今まで日の出を見るなんて事、考えた事がなかったのが残念な気がするくらい。

いったんホテルに戻ってシャワーを浴びてから、モザイク・キャニオン(Mosaic Canyon)へ。巨大な変成岩には、堆積岩時代と造山隆起の思い出が幾層にもわたって刻まれていて、まるで太古の歴史を音符代わりに留めてる五線紙のよう。そんなメロディーを辿りながら、巨大な岩の隙間のハイキング道を進みます。





ダンテズ・ビュー(Dante's View)、ダンテという名前がつくのがひどく気になって、遠回りになるんですけど、寄る事にしました。メインの道路を離れてだんだんと高度が上昇、植物の種類が比較的豊富になり、乾燥地帯の植物の葉や茎の色が花畑のように鮮やか。思うままに空に向かって伸びる植物の、リンとした率直な美しさ、「自分」らしさ。そのありさまを忘れたくなくて、網膜に焼き付けようと熟視。

断崖絶壁上の道が急に狭くなり、傾斜もきつくなったので、しがみつくように「エイヤッ!」とハンドルをきると突然駐車場。アーッと声も上げんばかりに車から飛び出して見た、ダンテの地獄の壮大なビュー!! 

最初に訪れたバッドウォーターのちょうど真上。ああ、延々と続く塩の原、それを横切って吹く風の向こうの山なみ。
もっとダンテの景色を見たい、急な傾斜の植物を見たいと、駐車場から尾根伝いに歩きます。

尾根から見た急な傾斜。この写真じゃ、岩や草の色彩の美しさは伝えられません! 写真家でも無理かも。でもリンクしておきます。

デスバレーにお別れを告げる時間が迫ってきましたが、はからずも、有終の美を飾るに相応しい、塩と山と岩と谷と風と空と草木と時間が交差する悠久のドラマを、風にピシピシとおでこや頬をたたかれながら眺望できたのは、謙虚に感謝感激です。

なお、フリッカーですごく美しいデスバレー写真シリーズを見つけたので、タイトルにエンクロージャーしておきました。タイトルをクリックすると見られます。

2012年4月9日: デス・バレーでやり残して残念に思うのは、バッドウォーターを、もっと遠くまでずっと歩いてみたかったこと。もっと歩いてみたかったなーという場所がいくつかあること。

2012年3月11日日曜日

2012年、サンフランシスコ・バレエの「ロミオとジュリエット」

2012年サンフランシスコ・バレエの、マリア・コチェトコワ(Maria Kochetkova)とヨアン・ボアダ(Joan Boada)が演じるロミオとジュリエットは素晴らしかったです。

第一幕:ロミオがジュリエットの家の庭に忍び込んで始まるバルコニーの場面。愛を告白し合う2人は青春のまっただ中。見つめ合ったり、だきあったり、ふざけたりして、溢れるばかりの情熱と喜びで舞台上を駆け巡ります。お互いの感情だけが世界ーーそんな2人を見てて、思わず、あ〜、私にもこんな時代があったなーと、一瞬、フワァーと、タイムマシンに乗って、自分の過去に飛んでしまいました。
写真:リンクしたサイトから。これは2011年公演の時の写真です。

第二幕:ティボルト一派と、ロメオ一派の立ち回り:さすがハリウッドの第一人者がコーチした立ち回り、演出もいいし、皆さん、剣さばきが上達。ダンサーなんで、感がいいんですね。ティボルトがマキューシオを刺殺、ロメオが逆上してティボルトに復讐しますが、事態の重大さに愕然としたロメオ、許しを乞おうとします。

第三幕:一晩を共にしたロミオとジュリエットの別れの場面。パーフェクトな踊りとかなんとかかんとか以上のなにかで観客の心と目をしっかり2人につなぎとめ、観客も2人の動きを追います。美しいプロコフィエフのテーマにのって、ロメオとジュリエットは、澄んだ瀬せらぎの水のように、舞台上を走り、流れ、縺れ、絡み合い、輝き、滑ります。
写真:ロサンジェルスタイムズから。2011年の写真とレビュー。記事の真ん中あたりに、青いハイパーリンクがありますが、それをクリックすると写真が見られます。

ロミオとジュリエットが秘密で結婚してしまったのを知らないキャプレット大公夫婦、ジュリエットをパリスと結婚させようとしますが、ジュリエットは拒否。父親に自分の気持ちをわかってもらおうとするジュリエット、怒る父と母。ジュリエットに同情して、私は涙を流してしまいました。

ジュリエットが一時的に死んでいるだけなのを知らないロメオが、悲しみのうちにジュリエットの亡がらを抱き上げて踊ります。

ロメオが毒薬を飲もうとするとき、私は「ロメオ、早合点しないで!」と言いたくなってしまいますが、しょうがありません。

ロメオが自殺したあと、ジュリエットが目を覚まします。ロメオの死骸を見て愕然とし号泣。私も、さらに涙を流してしまいました。

ただの男の子から恋する青年へと変身、その喜びあふれる気持ちと情熱を、体全体で、ためらいもなく大胆に表現できるヨアン、この点では男性ダンサーの中では希有で、ロミオ役がぴったり。片手でマリアを高々とかかげて踊れるのは、今のところ、彼だけ。ちょっと背が低いのがダンサーとして難点と言えば難点ですが、ロミオ役をやってるときは、まるで気になりません。

目差しや体の動きでジュリエットの気持ちを伝えるマリアは、サンフランシスコ・バレエを代表するに相応しいプリマドンナに成長、ヤン・ヤン・タンがトップの時代に終止符を打ってしまいました。感情表現と技術がマッチするマリアーーこれからどのように成長するかは想像もつきませんが、成長し続けるのは確か。

マリアの場合、大胆に表現するんですが、彼女のパーソナリティなんでしょうか、それとも先のあるダンサーが持ってる共通のものなんでしょうか、それがたずなをかけ、言葉にならない部分、つまり「...」の部分を、体の筋肉一筋、一筋の動きにして表現してしまうんですね。

ヨアンも「...」ができたんですが、今シーズンまで長い間、ちょい役ばかりやらされてたせいか、あまりそれが見られない感じ。ヘルゲイ(ディレクター)にヨアンの踊る機会をもっと作ってもらいたいし、ヨアンのもう一つの特徴である、腕と手の動きのまれな美しさをぐーんと伸ばして、もっと見せて欲しいものです。

カーテンコールの時、ヨアンは最近、必ずマリアの手にキス。プログラム3の「リミニのフランセスカ」の時もそうでした(これも本当に素晴らしかったです)。「マリア、君は最高だ、お陰で素晴らしいパフォーマンスができたよ、ありがとう!」という気持ちを伝えてるんだ思います。ペアが技術的にマッチし、100パーセントの信頼があってこそ。ヨアンだから、マリアも十分に大胆に、繊細に、好きなだけ気持ちを込めて、今、踊れるんだなと思います。

ジェームス・ガルシア・カスティラ
(James Garcia Castilla):ロミオの友達役。いつも足が後ろに高く良く伸びる美しいジャンプ。「にんじん」という孤児の話がありますが、そのにんじん的雰囲気と、チンピラ風の顔のおかげで随分、損してる感じ。SFゲートに写真が出てるのでリンクしておきます。

クィン・ワートン(Quinn Wharton)とルーク・ウィリス(Luke Willis):2人ともコールドバレエの一員なんですけど、体格がよく、パリスや、ティボルトの友達役をやってます。ジェレミー・ラッカー(Jeremy Rucker)もティボルト派の一員。

サラ・バン・パタン
(Sarah van Patten): ロメオを見つめるさい、クビがガクッとさがっていて上目使いになり、ちょっと変。なんでだかわかりません。でも踊りや表現はぐーんと上手になってます。演劇のクラスでもとったのかも。

サラはピエールーフランコイズ・ビラノバ(Pierre-Francois Vilanoba)と組んで踊ったんですが、2人の踊りは、マリアとヨアンが持ってるほどのお客をつかむ力はありません。踊りはあっち、観客はこっちという区分が乗り越えられないんでしょうね。ビラノバは踊ってる最中の感情表現はいいんですが、踊ってないときにただの人に戻ってしまうのに気づいて欲しいんですけど。

表情とダンスがマッチできるというのは、そうはたくさんあることではないのかも。例えばバネッサ・ゾッホリンの場合、きれいな人なんですが、顔に張りつけたような笑顔。自然に表情が出てないんで、踊りそのものも、自由の域に達してない感じがします。

SFgateの写真とレビューのリンク。2012年です。

こちらはビデオクリップ。

ビデオクリップじゃないんですが、パーティの開始場面と第二幕の一部がよく見られます。話をしてる人はアニタ・パチアッチで、ジュリエッとの乳母役でもあり、バレエマスターでもあります。

2012年3月8日木曜日

Death Valley 駆け巡り記 2: バッドウォーターからザブラスキ・ポイント

翌朝9時にリッジクレスト(Ridgecrest)のモーテル出発、米海軍の基地沿いのハイウェイ178をさらに東へ。

名前のとおり、水のかわりに、塩の結晶がはってる、巨大な、白いドライ・ソルト・レーク(Dry Salt Lake)が見えてきました。ドライ・レーク「塩」畔の、工場の町、トローナ(Trona)で休憩。何もすることがないので町の歴史館へぷらり、塩からいろいろなミネラルを蒸留抽出するために工場があり、町ができたのを理解。50年代には大繁栄してたようですが、今はその面影を歴史館の古い写真にとどめるだけ。
写真:塩からミネラルを抽出する工場。この会社の現オーナーは、なんと、インドの会社。海を離れて何千里、こんな人里離れた場所にも、時代の波が押し寄せていて、東南アジアの進出があるなんて! 会社側も宣伝する気はないらしく、写真をとってたら、パリッとした制服を着た守衛さんがでてきて、止められました。そのこと自体は驚きませんでしたが、強い日差しでペンキが剥げ落ちた町に、突然、身なりの良い守衛さんの出現はちぐはぐで、意外で、びっくり。

この町を過ぎると、いよいよ「何も無ーい」から、「何もなーい、自然があるか」と、人間の手が入ってほこりっぽくなった自然がのろのろと遠のき、自然のための自然が少しづつ、前に出てきます。

突如出現した急な山を超え、平地を北へ、北へと走ります。


草みたいな、低木が続きます。

植物の種類が少なくなり、間隔も、規則正しいながら、まばらになっていくので、ますます乾燥地帯に入って行くのがわかります。

何もない、広大な場所、こんなとこに舗装道路があるのが不思議な道を、ひたすら、ただ道なみに走ります。何を目標に走ってるかわからなくなるほど走るとやっと道標、デス・バレー国立公園(Death Valley)経由ラスベガスへと伸びるハイウェイ190のT字路にぶつかりました。

デス・バレー国立公園内西端の村、ストーブパイプ・ウェルズ(Stovepipe Wells)についたときは午後、すぐにホテルを予約して、そのまますぐ、デス・バレー探索へ出発。

ファーネス・クリーク(Furnace Creek)へ向かうにつれ高度が低くなり、「海抜マイナス100フィート」の標識をみながら、汗をかきかき、たまにサイクリストにすれちがいながら、何も無い場所を走ります。


ファーネス・クリークは、旅行者用ビジターセンターの他に、食料品店やお土産物屋さん、レストラン、自転車屋さんなんかがある、けっこう、にぎやかな場所。食料品店はストーブパイプにもあります。

最初に訪問した場所はバッドウォーター(Badwater)。ここは海抜マイナス86メートルという、アメリカで一番低い場所。昔は湖だったそうですが水は蒸発、今はちょっと水が残ってるだけ、あとは真っ白な塩原がえんえんと。喉の乾ききった旅人が「水だー!」と喜んで走りより、飲もうとするんですが塩辛くて飲めない、それがバッドウォーターという名前の由来。こんな水にも巻貝類が住んでて、保護されてます。

ナチュラル・ブリッジ(Natural Bridge)。本道から右折して砂利道をごろごろ走ると、ハイキング道入り口の駐車場。車から降りて100メートルぐらい歩くと到着。

アーティスト・パレット(Artist's Pallet)へ行くため、アーティスト・ドライブ(Artist Drive)という一方通行の舗装道路に入ります。上がったり下がったり曲がりくねったり、また岩の様相や地質的特徴、植相にも変化に富む、楽しいドライブ。「絵描きさんのパレット(アーティスト・パレット)」と呼ばれる由縁は、緑や青やピンク色の鉱物が岩石に含まれてるため。そんな鉱物の色が一番美しく映えて見えるのが夕焼け時なので、本を読みながら、気長に待ってる人たちもいましたが、私達はそんな時間はないので、日没30分前の午後5時に出発。


ザブリスキー・ポイント(Zabriskie Point)に着いたときは、日没の直前。スター・ウォーズに出てくる星よりか別世界... 数千万年前に、地下のマグマにオーブン焼きにされた地球のプレートが、波のように押し寄せる圧力に屈して隆起し、アメのように曲がりくねりながらそのまま冷え、シマウマ状の化石的風景になったという感じ。

ストーブパイプ・ウェルズに戻ったときはもう真っ暗。レストランで、肉はまずいが付け合わせのインゲンはおいしかった食事の後、ホテルでバタン、キュー。

4/9/2012追記: 車で行くなら、ホテルはファーネス・クリークより、ストーブパイプの方が安め。古さは同じ。レストランは記念が目的なら食べてもいいけどたいしたことなし。前日までに電話すると、だいたいホテルの部屋は空いてるので、クレジットーカード予約がベスト。食べ物は公園の外のマーケットでバケットとチーズと果物、サラダなんかを買ってて持ってた方が新鮮で美味しいです。

2012年3月2日金曜日

福島原発事故、内部で何が起こっていたか:米ドキュメンタリー番組

2012年2月28日、PBS 公共テレビ放送で「原子炉メルトダウンの内側で」(Inside Japan's Nuclear Meltdown)というドキュメンタリーがフロントライン(FrontLine)で放送されました。ドキュメンタリーのイントロでは、福島原発事故を、「今世紀最大の原発事故」と位置づけています。

3月11日、福島原発でコントロール業務にあたっていた人たちや、異常事態が生じたあと事故現場内に配置され、作業にあたった人たちや、当時の首相、管さんをインタビューし、事故後の一週間を中心に、現場内部で何が起こっていたのかを、ドキュメンタリーにしたもの。プロデューサー兼ディレクターはダン・エッジ(Dan Edge)という人です。

東電は、当時、事故関係の話を関係者以外にするのを禁じましたが、3月11日大災害から時間を経った今、事故発生時から、原子炉に水を投入してピットを冷却するまで、実際、現場内部で何が起こったのかを話始める人たちが出てきたため、ドキュメント制作が可能になったようです。

東電も管元総理もメルトダウンが起こってるのを1ヶ月くらい否定してましたが、このドキュメンタリーによると、現場のコントロール室で作業をしていたエンジニアは、二日目までには、メルトダウンが起こっているのを、認識していたようです。

放射能を含んだ空気を外に出さなければ、内部爆発がおこるような状態が来たため、管元首相は、最悪の事態を避けるため、東電の要請を受けてベント解放に実行命令をだしました。

管元総理が、ヘリコプターで、福島原発へ向かったニュースがありましたが、このベント解放の命令がいつまでたっても実施されないのに憤慨した管元首相が、東電が何か重大なことを隠してるんではないかと疑い、現地に向かったよう。

現場で管元首相は、電気の無い現状でベントを開けるには、死を覚悟の決死隊が、高放射能環境に行って、手動で開口しなければならないのを知り、決死隊に犠牲者が出る覚悟で、ベント解放を現場で指示。

リアクターに直接、水を注入することになった自衛隊メンバーが現場に入ったとき、リアクターを覆っている外部ビルが爆発倒壊、大きなコンクリートのかけらが車の屋根を直撃、けが人も出たようですが、高防放射の犯される前に脱出。

五日目に、東電側が、放射能が危険レベルを超えたので職員を全員避難させようとしたが、元首相が東電本社を訪問、日本だけの問題ではなくて世界の問題であるとして、現場に残って対応するよう指示。

福島原発事故がかなり危険なレベルに達していたのが、このドキュメンタリーからも、かいま見られます。

アメリカから派遣されたエンジニアは、情報不足に業を煮やし、ドローン(スパイ用超小型飛行機)を飛ばして現場の状況を観察、今から思えば、在日アメリカ人にもっと広範囲にわたる避難命令を出したのは、このデータに基づいてたのが容易に想像されます。

日本でも、上記と同様な内容の事実が発表されるか、されたと思いますが、日本国外での捉え方に興味のあるかたのためにドキュメンタリーをリンクしておきます。なお、これは英語放送であること、またリンクは永久リンクではありません。

私も放送を一回しか聞いていないので(時間のあるときに確認するつもりですが)、内容は、個々の皆さんで確認してくださるよう、おねがいします。

注:3月3日に内容のアップデートをしました。

2012年2月28日火曜日

Death Valley 駆け巡り記 1: ドライな草原のただ中を走るハイウェイ14

2月中旬にデス・バレー(Death Valley National Park)に行きました。

ハイウェイ80からハイウェイ580経由でハイウェイ5、次にハイウェイ58からベーカーズフィールド(Bakersfield)市に入るという、初日は走行時間、約8時間半ちょっとのルート。ハイウェイ58は初めて。ハイウェイ5から分岐した後に(多分)プラムの果樹園が続いているところがあり、初春なら、花と香りの春爛漫と思いますが、それ以外は魅力度マイナス5のルート。

ベーカーズフィールドで満タンにして、東方面のハイウェイ58へ。シエラネバダ山脈南端(Sierra Nevada)に入るので、景色もよくなり、ドライブのしがいあり。でも山越え陸送の基幹道路のようで、リグ(超大型トラック)の数と坂がぐーんと増えるので、車間距離を十分にとって慎重にドライブ。

ハイウェイ14に近づくあたりは、風力発電用タービンが数百本、所狭しと林立。果てしなく、くるくる、くるくる勝手に回る「風車」群は、なんだか、スフィンクスのかける謎のよう。

ハイウェイ14に入ると、景色は一変。だだっぴろ〜い草原に、えんぴつで線を引いたような道路は、ただ、ただまっすぐ。車を運転してるんですが、開拓列車に乗ってる気分。両側にはジョシュワツリー(Joshua tree)が点、点と見え始める低草木の乾燥地帯。抹茶やうぐいす色のような、日本色で形容した方が色彩的に近い草群は、空気がまるでよごれてないので、淡い色ながらみずみずしく(乾燥地帯なので矛盾なんですが)、心が洗われるよう。高層ビル群を離れてよかった!

いくら走っても、遠くに見える不気味な形の山や、かすみがかかってその先がさだかでない巨大な谷がちっとも近くにならず、美しい乾燥地帯のど真ん中を不安印で運転。掘っ建て小屋等の、人間活動の痕跡もないのも不安。引き返さねばならなくなったとき、ガソリンスタンドがないということですからね。やっと道標が見え、正しい方向へ走ってるのを確認できたときは「ヤッホー!」。90度に曲がってハイウェイ178に入ったときは夕方でした。

しばらくすると少しづつ、道路沿いに人家が見えてきましたが、空き家なんだか、住居なのか、判断付きかねる感じ。地図上、リッジクレスト市(Ridgecrest)に近いはずなんだけど、こんな薄汚いところに泊まらなくちゃならないの? メキシコよりかひどそう...

突如、信号やネオンサインや三車線道路が出現、リッジクレスト市じゃないですか! 5階建てのマリオットから、コンフォート・インからベスト・ウエゥタンからモーテル6まで、ほとんどのモーテルのブランドが、ケンタッキー・フライドチキンやマグドナルドやウェンディーズなどのファースト・フード・ブランドに混じってある、アメリカ内陸の標準的近代シティ。米軍基地があるので、モーテルの一つや二つはあるとは思ってましたが、予想外に大きな市。

トリプルAメンバーには割引があるベスト・ウェスタンに泊まることにして、もう運転するのはうんざりでしたが、おなかが空いてるので、しかたなく車でディナーへ。こんなところのファミレスには何があるのという興味もあって入ったレストランの、お客さんの前においてある、やたらに色の鮮やかなディッシュを見てゾーとしましたが、抵抗せず、一番あたりさわりのないスープとサラダを注文。こういうのでさえ、不味いときってあるんですね。

ケンタッキーフライドチキンが正解だったなーと今は思うけど、当日は疲れてて思いもつきませんでした。

時間との競争で走ったので、ハイウェイ14沿いの写真が一枚もとれなくて残念。
写真:ベーカーズフィールドのダウンタウンが、ベイエリアと違うのは、喫茶店のたぐいが無い事。やっと見つけたのはダイナー。格子のフロアがディビット・リンチの「ツィン・ピークス」を思い起させる、アンティークなダイナー。

2012年2月20日月曜日

2012年、サンフランシスコ・バレエのプログラム3

サンフランシスコ・バレエの2012年プログラム3はお薦め。

プログラム最後の「動物のカーニバル」を見に行ったようなものですが、ショッキングだったのは二つ目のユーリ・ポゾホフ(Yuri Possokhov)の新作、「フランセスカ・ダ・リミニ(Francesca Da Rimini)、リミニのフランセスカ)」。

ユーリはストリーを語るのが好き。フランセスカとパオロの恋は、ダンテの話の中で有名なんだそうです。「すべての道は『地獄』に通じるなんてあんまり!」というのが私の直後感、私の見る世の中はこんなふうには見えない、こんなハズはないと、とやりきれない気がしました。

タイトル・ロールをやったマリア・コチェトコワ(Maria Kochetokova)、止まらないエンジンのように、ますます上手になってます。去年のコッペリアで到達したレベルをぐーんと超えて、「夫より愛する人を持つ妻」を美しく表現できるようになってるんですよ。

体の横とか、背中の真ん中とかの筋肉が伸縮するのが感じられるようで、また、舞台に繰り広げられる踊りが流動性と透明性を得てきていて、もう一歩高い段階に進んだんだな、と思いました。自分の踊りを踊ってるんですね。「愛」というのが見せる自然で無謀儀な流動性、よどみのない動きなので、途中で、なんかにぶつかった拍子に、体が粉々になってしまうんじゃないかと、心配になったりしました。
写真:マリアとボアダ。出典はここから。レビューも読めます。

ロダンの作品に「接吻」というのがありますが、これはフランセスカとパオロの話に基づいたものだそうです。

やはり、やはり、愛にまつわる身体表現は、伝統的にそれを許す文化圏に育った人たちの方が、中国とか日本とか、そういうのを許さない伝統で育った人よりか、消化・昇華できるというか...

相手役、パオロをつとめたのがヨアン・ボアダ(Joan Boada)。以前から、感情表現がばっちりできて優雅に動ける数少ない男性ダンサーで好きでしたが、ヘルゲイ(SFバレエのディレクター)の元ではあまり日の目をみることがありませんでした。今回のユーリによる起用、ウェルカムです。彼の優雅さを十分引き出さない振付けでしたが、ジャンプは力強かったです。この役をできる人は、今のところ、SFには、彼をおいて他にいないでしょう。

フランセスカの夫役は、これもプリンシパルの一人の、タラス・ドミトス(Taras Domitro)。尊大に振る舞い、怒りで激情する役、よくやりました。こういう役をやるの合ってるみたい。これは私の知ってる限りでは、彼にとって、初めての大役。

フランセスカとパオロの衣装は、2人の愛の純粋性を象徴しているようで、言わば、彼らの愛の隣に口を開けてる地獄とよい対照。カップルを際だだせ、踊りをいっそうはかなく、この世のものではないような高貴な印象を強めます。

三人の男性ダンサーが、ロダンの地獄門の彫刻のトップにある、かの有名な地獄のゲートキーパー役。彼らが地獄へ罪ある人を引きずる執行人。演じたのはジェレミー・ラッカー(Jeremy Rucker)、クゥイン・ワートン(Quinn Wharton)とルーク・ウィリス(Luke Willis)。
地獄門のトップ:リージョン・オブ・ホナーにロダンの彫刻が収集されてるので、そこで撮ってきた写真です。

コスチュームの色と刷り込んである影の模様でしかとは判別できませんけど、この3人のうちの一人、多分、ルーク・ウィリスじゃないかと思いますが、歴々のサンフランシスコ・バレエの男性中、今までで一番、美しい体の持ち主(去年の感想ですけど)。初めて舞台上で見たとき、その神々しさにハっとしました。スーパーマンかはたまた若ーいギリシャ神かと畏敬の念をおこさせます。あまりの神々しさに顔の方の印象が薄く、今だに誰の体だったんだか、はっきりとわからないんですけど。

ヘルゲイの振付けは面白くないんで好きじゃないんですが、「トリオ」は良い方。サラ・バン・パターン(Sara Van Pattern)が踊ってましたが、彼女も上手になってます。

「動物のカーニバル」は楽しい作品。サンフランシスコ・バレエのために振付けられたものです。これだけでも、見に行く価値あり。

2012年4月9日追記: ビューティフル・ボディの謎の男性ダンサーは、なんて発音するのかよくわかんないんですけど、ガエターノ・アミコ(Gaetano Amico III)じゃないかと思い始めました。髪が黒いのが大きな理由の一つ。じゃなければ、どうしてスーパーマンなんて連想をしたかと思うんですけど。是非もう一度あの美しいボディを見たいので、気になってます。

2012年2月17日金曜日

ズラウさん、ギリシャ、欧米、世界経済の見通しをシャープに語る

アメリカには、ジョージ・ソロとか、故テンプルトン氏のような伝説的な投資家がいますが、スイスでは、フェリックス・ズラウ(Felix Zulau)さんがそれにあたります。

2月13日に出版されたズラウさんの予想によると、現在の市場反騰は3月末まで続くけど、第二半期には、世界が景気後退圧力に負けてしまうとのこと。他にもいろいろ面白いことを言ってるので、要約しておきます。

なおオリジナルの記事はこちら。

ギリシャについて:

皆、ギリシャがもうだめなことはわかってるけども、欧米の「政治家」が現実を隠したいんだよ。ユーロゾーンに留まる限り、ギリシャには夢もチボーも無い。いずれはユーロ脱退を決断し、自国通貨を復帰させるだろうが、その価値、少なくともユーロの半分。一年後あたりに、スペインやイタリアやポルトガルの通貨の半分の価値になって初めて経済が回復し、4年後には資本市場に復帰する可能性もある。7〜10年後にはある程度の健全さを回復し、ユーロ圏に再加入可能。ギリシャの次はポルトガルだね。

ヨーロッパについて:

ドイツは、皆に増税や支出削減を含めた耐乏政策を押し付けようとしてるが、景気の更なる悪化を招くだけ... 

2012年の世界経済の見通しについて:

5千億ポンドを長期に渡って銀行へ貸すというヨーロッパ中央銀行の動きはシステミック・リスクが起こる可能性を遅らせるが、それだけのこと。今月末にヨーロッパ中央銀行(ECB)は一兆ポンド出す準備があるようだが、ECBのバランスシートが爆発的に膨らむ。こういうやり方で経済需要を引き上げたいと考えてるようだが、資金の循環機構が崩壊してるので、需要は高まらない。ECBは、システミック・リスク発生の可能性を縮小しようとしてるだけ、そうすれば株式などの危険資産の価値が回復するからだ。去年の10月から市場反騰がおこってるのはこのため。

今の反騰は3月の末か、その少し後まで続くだろが、第二半期から問題が表面化し、2013年秋にピークを迎えるだろう。西欧市場は2015年頃まで低迷を続け、(バブル崩壊後の)日本とよく似た事が起こるよ。
写真:ピデモントのダウンタウンにある教会の花。

アメリカ経済について:

QE3は不可能。やる理由がない。現在、アメリカの生産指数はよい数字だが、在庫が上昇しつつある。最終需要が増加しなければ生産は縮小せざるを得ないので、在庫の状況を、今後、注意深く観察する必要がある。QE3の名で紙幣印刷(printing paper)をすると、ガソリン価格の上昇を招き、株式などを所有しない、普通の人の生活を圧迫する。経済指数を良く見せるため、米連邦銀行は紙幣印刷をするだろうがが、この政策は、トップ20パーセントの人を潤すのみ、階級の亀裂を大きくするだけ。

一次産品について:

中国の台頭が過去10年間の一次産品価格上昇の原因。今まで世界のバーゲン工場だったが、先進国の個人収入の低迷・減少により、これまでの輸出先導型から、内需先導型経済に構造改革してゆかねばならない。このため、中国の経済成長率は9〜10パーセントから6〜7パーセントへ減少するだろう。一次産品の需要は倒壊しないが減少、一次産品株価は他の株価に比べて伸び悩みするだろう。例外は原油と金。原油は地政学的見地から、金は、貨幣価値が下がれば下がるほど、価値が上昇するからだ。

米国の財政赤字:

もし米国が、国内総生産(GDP)の10パーセントにあたる赤字を一晩でゼロにしたとすると、最終需要も10パーセント、一晩で消えてしまう。私が計算したところ、もし米国が過去10年間、財政赤字がなかったとしたら、米国のGDPは現在より、25パーセント低くなっている。つまり現経済は、財政赤字によって成り立っている。いずれは市場が最終的な調停者となり、米国で、今、ヨーロッパで起こってるのと同様な問題が起こるだろう。債権利回りが急激上昇し、経済システムを破壊するということだ。

それを避けるには、中央銀行が資金供給の役割を担わざるを得ない。実際、これはもう始まっている。例えば米国では連邦銀行が長期国債を買っているし、イギリスではイングランド銀行が国際の最大の所有者だ。しかし中央銀行が政府支出の30パーセントを超える資金供給をすると、その後インフレが4〜5年続くのが、歴史的に観察されている。

財政赤字はデフレ傾向をつくり、経済成長を抑え、庶民が貧しくなる。放っておくと恐慌になりかねず、システムが破壊するだろう。

デフレに対処するため、政府と中央銀行は、金融リフレと財政リフレを行う。デフレかインフレの、いずれの力が大きくなると、それに応じて、危険資産が下降したり上昇したりする。最終的には、システミック崩壊か、ハイパーインフレーションを経由したシステミック崩壊を招くだろう。

新興経済国:

赤字が少なく、人口構成もよいので、構造的に健全。欧米の景気の横波をくらうが、長期的投資には一番良い場所だ。オーストラリア? 神の恵みを受けている。中国の景気後退は第二半期に起こると思う。するとオーストラリアも影響を受け、景気が後退するだろう。

注意: 急いで要約したので間違いがあるかも。気になる方はオリジナルを見てください。

2012年2月13日月曜日

ビッグ・データ時代ってなに?

今、ビッグ・データ時代(Age of Big Data)だそうです。

どういうことかというと、今、どこでも情報がいっぱい。

例えば、ゲーム会社グリー。

新潟県に住む46才の女性が、携帯で、何々ゲームを、午後15分やったとか、東京の22才の男子学生が、短かメッセージで、何々ゲームにはまったメッセージ、その友達中、3人が同じゲームを2〜3日中に購入なんてデータが、グリーのデータベースに蓄積されます。そんな毎日のデータはコンピュータのストアレッジ(データ倉庫)に蓄積されるんです。こうして溜まったデータを、年代別、地方別、時間帯別等で分析し、どんなゲームがいつ、どこで、誰に楽しまれ、いくらお金を払ったかなんて事が分かります。ゲームをプレイする日の天気との相関関係はあるかどうか、あればどのような関係等も、このように蓄積したデータの分析でわかります。これをデータ・マイニング(Data mining)と言います。厖大なデータがあって初めて可能なこと、今のコンピュータのデータ収集・保存能力が可能にしてます。

サンフランシスコ警察のサイトに行くと、どんな犯罪が起こったかというデータを、インターネットで見られるようにしてます。知りたい場所の住所を入力すると、過去3ヶ月間で、近所のどこで、どんな犯罪が起こったか、例えば車の窃盗とか、強盗とか、ドラッグ関係とかが、道路地図と一緒に表示されるので、便利。

ニューヨーク警察は、こんなデータを蓄積、それをデータ・マイニングして、給料日や野球のある日とか、天候などにより、犯罪の起こる「ホット・スポット」を予測、警察官を前もって配置し、犯罪の予防、スピーディーな逮捕にあててるそうな。

大量データ・マイニング法を、ビジネス用に、最初に大きく活用したのがグーグル。検索すると、関連した「宣伝」出てくるのは、皆さんもお気づきと思います。「サンフランシスコ」なんて検索すると、「サンフランシスコへ格安航空券」とか、「サンフランシスコで挙式」なんてアドが、検索結果の横の方に表示されます。

毎年、発信されるデータの量は5割成長。っていうことは、これからますます急速に、厖大に、増え続けるという事。こんな大量データをインターネットでアクセスできるように蓄積・保存し、ビジネスだけでなく、公害や、健康や政治等々の意思決定に使おうという傾向が「ビッグ・データ」。

「工業用インターネット」というデータ・マイニング分野では、自動車を始め、機械や貨物が、世界中のあちこちで情報を発信。こういう野放しのデータを蓄積、データ・マイニングしてみてはということらしいです。

フェースブックやツイッターを通して、さまざまな話題が発信される今日、何がどのくらいの期間(もしくは時間帯)、話され、どのように広がってるかもデータ・マイニングの対象。
写真:グッド・ルッキングなクリスピー・クリーム・ドーナッツ。データ・マイニングにどんな関係があるかって? 大あり! 温度がxxだと、どれが売れるとか、データ・マイニングが有効な分野なのはまちがいなし。食品はすべてそうかも。個人の選挙活動にだってつかえるじゃないですか。

これからますます厖大になるデータ、データ・マイニングして、分析してゆくため、これからアメリカでは14万人のデータ分析スペシャリスト、そしてデータに強いマネージャーを150万人、再トレーニング等を含めて養成・育成する必要があると計算されてるそうです。

日本は就職難という話を聞きましたが、日本だって事情は同じ。これから伸びる分野のようなので、まだ何をしようか決めてないあなた、ちょっと考えてみる価値あるかも。

アメリカの例の元ソースはこちらです。

ブルース・スプリングスティーンの、本音の入った新曲の、かっこいいビデオをタイトルにエンクロージャーしてあるので、聞きたい人はタイトルをクリックしてください。

2012年2月6日月曜日

インターネットを通じた無料講座は本当に始まってる! ー その1

「インターネットを使った無料大学講座、本当に始まるの?」ってのを、前に書いたんですが、MIT以外にも、やってるところがあり! 二つあるんですが、まず最初にユーダシティー(Udacity)を紹介。

ユーダシティーって言う名前がクール。多分二つの意味をかけもたせてるんだと思います。University と、大胆ていう意味の、Audacity。

セバスチアン・スラン(Sebastian Thrun)という人が中心でやってるんですが、実はこの人、スタンフォード大学の教授であると共に、グーグル(Google)で無人自動車の研究をしてる、グーグル・フェロウ(Google Fellow)。

去年の秋、自分の教えてる大学のクラスと平行して、そのオンライン版を、「人工頭脳(Artificial Intelligence)」という題で、インターネットで無料提供したところ、世界中から反応があり、登録受講者が16万人あったそうな。もちろん、宿題もテストも付くオンライン講座。

リトアニアからは、スタンフォードの実際のクラスを上回る人が登録、またアフガニスタンの戦火の合間に受講した人もいたそうです。

すべての質問に完璧に答えた人は全部で268人だそうですが、スタンフォードの実際のクラスからはゼロ。

すっかり気をよくしたスラン先生、無料講座は続けますが、スタンフォード大学コンピュータ・サイエンス学部教授の身分は捨ててしまったそうな。でも、スタンフォードのリサーチ教授(無給)としての身分は残したそうです。

こんどのコースは、2月20日から。ここはユーダシティのホームページで、「Learn more」をクリックすると、クラスの紹介が見られます。おや、新しいクラスが追加されてます。グーグルでやってる、無人自動車(アーティフィシャル・インテリジェンス)のクラスのよう。

上記の元となる、ユーダシティのもっと詳しい記事はここで読めます。

2012年2月4日土曜日

悲劇、ヨーロッパは「国捨て」の時代

「ヨーロッパ金融危機」を知らない人はあまりいないと思うけど、失業率という数字にして見ると、たじたじ!

ウォルフ・リッチャーさん(Wolf Rishter)という、事業家でもあり作家でもある人が書いた、「ユーロ圏債権危機からの集団脱出」(Exodus from the Eurozone Debt Crisis)を読んで驚きました。

スペインの失業率は23パーセント、そのうち、16才から24才の若者の失業率はなんと51パーセント。不動産バブルがはじけたのが2008年、当時、18パーセントだったんですから、飛躍的に増大。

若者の失業率は、ギリシャでは47パーセント、ポルトガルでは31パーセント、イタリアでは30パーセント。今の若者は「皮肉なことに、過去現在を通じて、最もよく教育されてる世代でありながら、最も悲観的な世代」。

せっかく大学を卒業しても、ヨーロッパに仕事がないため、若者を中心に「民族大移動」が起きてるもよう。スペインの若者は、景気が上向きのアルゼンチンへ脱出。2001年のアルゼンチン危機の時、アルゼンチンからスペインと「民族移動」が起きたようですが、今は逆方向で、2011年にスペイン国籍を捨てた人は5万人。

ポルトガル人の場合は、昔の植民地だったアンゴラへ。ポルトガル語が通じるのに加えて、石油やダイヤモンドなどの天然資源があるのがプラス材料。また、ブラジルへ行く人たちも。このような状況に対応して、ブラジルは最近、移民法を変更、エンジニアや大学教育を受けた人を受け入れやすくしたようです。

アイルランド人はオーストラリアやニュージーランドへ、ギリシャ人はドイツ(!)という、動きもあるそうです。

リッチャーさんによると、一つの国から教育を受けた人たちが集団で出て行ってしまうと、国の復興が難しくなるとのこと。そうでしょうね。日本では「失われた世代」でしたが、今のヨーロッパは「国捨ての世代」...

さて、こんなことから何か学ぶ事がある? あるかも!

最近、東大地震研が、4年以内に、東京でマグニチュード7の地震が起こる確率は7割という発表をしました。要するに、起こるということ。東京市民に、起こるから準備せよっと言ってるのと同じ。

被害の規模にもよりますが、東北地震で左パンチを受けた日本、次の右パンチで、借金でまかなってる財政状態がさらに悪化する可能性高し。そうすると、元に戻るだけでも時間がかかるんじゃないでしょうか。でも、今、高校生、大学生だったら、まだ希望あり。今から英語の他に、もう一カ国語を勉強しておくなんてのはどうでしょう。そしていざというとき、国外に出られるという選択肢を可能にしておくっていうのは?

あまり明るい話じゃないので、エンクロージャーで「イージーライダー」の「ボーン・ツー・ビー・フリー」をリンク。タイトルをクリックすると聞けます。ドアズの唄をエンジョイしてください!