2012年3月18日日曜日

Death Valley 駆け巡り記 3: 砂丘の日の出とダンテの地獄

日の出を見ることにして砂丘へ。同じこと考えてる人たちが、メスクゥート砂丘(Mesquite Dunes)のあちこちに小さく見えます。車を置いて砂丘に入り、日が出るまで、ヨガをやることにしました。

最初の日の光がピカーと射したとき、サン・サルテーション(Sun salutation)。

日の出というのはちょっと格別、まだ白紙の、新しい日を迎えるという気がします。今まで日の出を見るなんて事、考えた事がなかったのが残念な気がするくらい。

いったんホテルに戻ってシャワーを浴びてから、モザイク・キャニオン(Mosaic Canyon)へ。巨大な変成岩には、堆積岩時代と造山隆起の思い出が幾層にもわたって刻まれていて、まるで太古の歴史を音符代わりに留めてる五線紙のよう。そんなメロディーを辿りながら、巨大な岩の隙間のハイキング道を進みます。





ダンテズ・ビュー(Dante's View)、ダンテという名前がつくのがひどく気になって、遠回りになるんですけど、寄る事にしました。メインの道路を離れてだんだんと高度が上昇、植物の種類が比較的豊富になり、乾燥地帯の植物の葉や茎の色が花畑のように鮮やか。思うままに空に向かって伸びる植物の、リンとした率直な美しさ、「自分」らしさ。そのありさまを忘れたくなくて、網膜に焼き付けようと熟視。

断崖絶壁上の道が急に狭くなり、傾斜もきつくなったので、しがみつくように「エイヤッ!」とハンドルをきると突然駐車場。アーッと声も上げんばかりに車から飛び出して見た、ダンテの地獄の壮大なビュー!! 

最初に訪れたバッドウォーターのちょうど真上。ああ、延々と続く塩の原、それを横切って吹く風の向こうの山なみ。
もっとダンテの景色を見たい、急な傾斜の植物を見たいと、駐車場から尾根伝いに歩きます。

尾根から見た急な傾斜。この写真じゃ、岩や草の色彩の美しさは伝えられません! 写真家でも無理かも。でもリンクしておきます。

デスバレーにお別れを告げる時間が迫ってきましたが、はからずも、有終の美を飾るに相応しい、塩と山と岩と谷と風と空と草木と時間が交差する悠久のドラマを、風にピシピシとおでこや頬をたたかれながら眺望できたのは、謙虚に感謝感激です。

なお、フリッカーですごく美しいデスバレー写真シリーズを見つけたので、タイトルにエンクロージャーしておきました。タイトルをクリックすると見られます。

2012年4月9日: デス・バレーでやり残して残念に思うのは、バッドウォーターを、もっと遠くまでずっと歩いてみたかったこと。もっと歩いてみたかったなーという場所がいくつかあること。

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