2010年5月14日金曜日

薔薇とワインと新緑のソノマ

ソノマ(Sonoma)は、今が一番、美しい時期!

ワイン・ツァーというと、ほとんどの人がナパ(Napa)へ行ってしまいますが、ソノマはナパのように、ツーリズムずれしてないところが良いところ。

サンフランシスコから、ナパよりちょっと近めの、車で約一時間半。都会とは、若葉の色が違います。

若葉の量かもしれません。柔らかい緑が上にも下にも、右にも左にも。すると、久しぶりの若葉の匂いがかぎたくなって、ハイウェイ121沿いに、思わず車を止めました。

ごく普通の小規模のぶどう園。真ん中の建物には、水のくみ上げポンプとタンクが収容されてます。


ソノマのダウンタウンを通り越して、ハイウェイ12沿いのワイナリーを、まず、訪問することにしました。

「ベンジガー・ファミリー・ワイナリー(Benziger Family Winery)」。名前の刻まれた看板を見て、気まぐれに入ったのですが、ものずごく気に入りました。

ゲートらしきものをはいると、空に向かって、無数の針のようにのびる若い小枝や、さまざなトーンや形や大きさの新緑、咲き乱れる薔薇、紫の花が、目にたまっていた汚れを洗い流すかのよう! こんなにもたくさんの緑色があったんだなーと、目にうるおいとみずみずしさが、急に戻ってきた感じ、思わず、身を乗り出します。

いろいろな植物を、ぶどうと混ぜて育てています。いわゆる、「バイオダイバーシティ」。植物の多様化という意味ですが、そうすると、ぶどうに虫がつきにくくなるだけでなく、土の成分を変えて、ブドウの味を調節することもできるそうです。

私にとっては、バイオダイバーシティは「自然の色のカクテル」、そしてそれを味わう喜びです。

薔薇はハチをブドウ園に引きつけておくため。はちはブドウの受精になくてはならないので、ミツバチも飼っています。ハニーは家族で食べてしまうそうです。

もぐら等の根を荒らす動物を退治するため、園内に、天敵のフクロウが気に入るような、人工巣を設置します。

ひつじ等を飼ってるのは、ブドウの肥料にするため。ぶどうのジュースをしぼったあとのブドウの皮なども、すべてリサイクルして、肥料にします。

ミニツァーに参加する事にしました。一人15ドルで、最後にワインテースティング付きです。


バスから見たブドウ園。バイオダイバーシティ化されてない、従来のブドウ園の部分です。


通常、ワインには防腐剤が入ってるんですが、ベンジガーのワインには、混ぜ物はいっさい無し。そのせいか、味が澄んでる感じ。美味しいです。

ちょっと酔いを飛ばしてから、12沿いにソノマのダウンタウンへ戻り、「エルドラド(El Drado)」で遅い昼食。母の日の週末と重なり合ったので、レストランはどこも満員。エルドラドはオープンキッチンで、ソノマではちょっとは知られたレストラン。でも昼はブランチしかなくて残念。おごりで、フリーレンジ(自然の牧草を食べる放し飼い)ビーフのハンバーガーを食べたんですが、これもえらく美味しかったです。これだけでお腹いっぱい。

目の「垢」が洗い流される、素晴らしい週末でした。

2010年5月3日月曜日

ロミオとジュリエット

昨日はサンフランシスコ・バレエの今シーズン最後のプログラム、「ロミオとジュリエット」の初日でした。

数年前に見たのと同じプロダクションですが、モンタギュー家とキャピュレット家の立ち会いシーンは、前より短い感じ。アクションにコミカルなアドリブがつき、変化があってずっと面白くなっているような気がしました。

でも最大の見せ場は、栄華の頂点にたっているモンタギュー家が、その威信をかけて開く、仮面パーティだと思います。

とくにその中でも、モンタギュー家当主のリードで、舞踏会の開催を告げる、パーティ参加者全員で行うダンス。プロコフィエフの、自信と権威に満ちた音楽が、当主(パトリアーク)の自信と誇りを伝えます。

政治的宿敵のパーティにいたずらで入り込んだロメオが、初めてジュリエットに出会い、二人が恋におちいるパーティでもあります。

ロメオにひかれたジュリエットが、ロメオの仮面をはたき落とし、素顔のロメオに真向かい、恋に落ちます。向かって左側前列が、ロメオとジュリエット。踊ってるのは、サラ・バン・パテン(Sarah Van Patten)と、ピエールフランソワ・ビラノバ(Pierre-Francois Vilanoba)。


サラは、特に好きなダンサーじゃないんですが、ちょっとは上達していて、多少、優雅さが増しました。でも、ロミオと初めて目を合わせるマジカルなモーメントの感動が伝わってきません。また、彼女の悲しみの表現は雑というか、表面的というか、内部からの悲しみが伝わってきません。サラ本人が、感情的というより、冷静な性格の人なのかも。

二人が初めて出会う、マジカルな瞬間の写真。ソースはこちらです。

ピエールは、いつもあまり表情がない人なんですが、今回はわりと表情豊か。本当は、マリア・カチェトコーバと、ヨアン・ボアダのが見たかったのですが、マリアの首の筋肉に故障をおこしたとこと、残念!

でも最後は、涙が一粒でてしまいました。

どちらかというと、マスキュリン(男性)なこのバレエ、5月9日までやってます。音楽はドラマチックで素晴らしく、コスチュームは豪華で、お薦めです。

2010年4月25日日曜日

アイルランドの火山の写真

ボストン・グローブ紙が、4月16日に爆発した火山の、新しい写真を公開しました。

写真(by REUTERS/Lucas Jackson)はその一枚です。噴火と溶岩の熱で、特別な気候環境(マイクロクライメット)がつくられ、稲妻が発生しています。

この写真を含めて、35枚の素晴らしい、自然の驚異の写真が、こちらで見られます。

「Eyjafjallajokull」というのが、この火山の名前ですが、発音は、BBCによると、「エーベゼーベツ」のようですが、英語版Wikipediaによると、「エイエフエフライアオクツ」のようです。

BBCのが現地発音で、英語版Wikipediaのは、火山名の英語読みなのかもしれません。

今、発見したんですが、上の35枚の写真中、33枚目からの写真を提供してる、オリビエ・バンデギンステ(Olivier Vandeginste)という写真家のサイトへ行くと、そこでも素晴らしい写真が45枚見られます。スライドショーのをリンクしましたが、スライドでなかった場合、サイト上の「Show as slides」をクリックしてください。

2010年4月18日日曜日

新作バレエ: アンダースキン

「アンダースキン(Underskin 皮膚の下)」を見ました。

レナート・ザネラ(Reneto Zanella)が、アーノルド・シェーンベルグ(Arnold Schoenberg)の Verklarte Nacht(意味は不明です)という曲に振付けした、サンフランシスコ・バレエのための、新作バレエです。

幕開けのシーン: 深い森の中を連想させる舞台の奥に、スポットライトを浴びた裸の背中が三つ。メインキャラクターのソフィアン・シルビ(Sofiane Sylve)が登場すると、暗闇に消えてしまいます。「これから何が起こるのか」と思わさせる出だしです。

ソフィアンのために作られたようなメインキャラクター:

不思議な人です。くるみ割り人形の「雪の女王」や「コンペイ糖の精」の役が似合わず、私の見る日には、出てこないで欲しいと思うほど。微笑んではいるんですが、表情がありません。チュチュが似合うとは思えないときさえあります。色でいうとグレー。

その彼女が、現代バレエになると、まるで別人。体全体が表現しだすので、不思議です。手のひらを上に向けただけで、横を向いただけで、皆既日食のコロナのように、強烈なメッセージが発信されます。弓をしぼったようにぎりぎりとしなる胴体、振り子のように揺れる手や足。強靭で伸縮自在の、大人の筋力、そのものです。

写真はアンダースキンを練習中の、ソフィアン。


コスチューム: ソフィアンは、アイヌの渦巻き文様のような黒いパターンが、全体に浮き上がるボディタイツ。真っ黒に染めた髪を顔にぴったりとはりつけ、太く長い毛をひもでたばねたつけ毛を後ろにたらし、まるで「くの一(女忍者)」風。

彼女は、うっそうとした森というミステリーを表現してるんだと思います。

アンダースキンをYoutubeに流したら、ソフィアンは、一躍、有名になるんじゃないかな。

渦巻き模様が、ダンサーのコスチュームの、テーマになってます。

写真は、準メインの、カキータ・ワルドー。今シーズンで引退するので、これが最後のパフォーマンス。彼女の衣装だけ、皆と違って、渦巻き模様がありません。舞台は抽象化した森です。


このリンクをたどると、2分20秒経過してから、アンダースキンのパフォーマンスが見られます。

このリンクをたどると、アンダースキンの創作過程について、ザネラが語っているビデオが見られます。

2010年4月11日日曜日

春のワイルドフラワーを求めて

3月末の話なんですが、サンフランシスコから車で30分くらいの、カウンティーパークへ。

嬉しい事に、思いがけなく、ハイキング道沿いに、えらく元気な、スリンク・ポッド(Slink Pod)の群落を発見!

この野草の第一の特徴は、不気味な、茶色い斑点がボチボチはいっている葉っぱ。(写真1)初めて見たときは、病気にかかってるのかと思いました。


渋い紫色をした、三菱のロゴみたいな形をした花は、直径15ミリぐらいでしょうか。江戸っ子風で粋です。(写真2)


受精すると、種の入った鞘(ポッド)ができます。すると、それまで上向きに成長していた茎が、方向転換して、下向きに成長しだし、地面にポッドを突っ込みます。こうして、次代の成長を約束するのです。写真1をよーく見ると、ポッドの下向き成長が見られます。

スリンクポッドが、「スター・ソロモンズ・シール(Star Solomon's Seal:「ソロモンの封印」の一種)」に混じって生えてます。


コンペイ糖のような形の小さい花(5ミリぐらい)が咲く、スター・ソロモンズ・シールも、かわいい花です。


他に見たもの... バナナ・スラッグ(Banana Slug: バナナナメクジ)。15センチくらいの大きさです。

カリフォルニア大学サンタクルズ校のキャンパス・マスコットにもなってます。

マウンテンライオン(Mountain Lion)、別名、クーガのうんち。健康な人間のより大きいです。かなりフレッシュでした。

マウンテンライオンを一度見た事があります。心臓が破裂するくらい驚きました。でもあまり見た人はいないので、ラッキーだと言われ、そうだと思いますが、二度目は「No thank you」です。

2010年4月5日月曜日

パワーモーフィング: 美しいビデオ

最近は、面白いウェブがあちこちにあるので、嬉しくなったり、嫌になったりします...

読みたい情報を、パーァっと見る方法を、誰か考えてくれないかな、と思ったりすることもあります。

ともすれば埋没ぎみになってしまうウェブ・ポッピングの手(目?)を休めて、ふと、道ばたの薔薇の花の匂いをかぐ... というか、美しいビデオに、心を奪われてみる... 

パワーモーフィングという手法だそうです。

私はトップの、「アートの中の女 (Women in Art)」が好きです。日本画は入っていません。ゴッホのは、短いし、見る価値あり。

女優/モデルのは、途中で飽きてしまいます。違う意見の人は教えてください(性別インフォ付け加えてくれると、なお良いです)。

誰か、パワーモーフのスキルのある人が、竹久夢二や、横山大観の入っているバージョンを作ってくれるのを、待ってます。



2010年3月28日日曜日

サンフランシスコ・バレエの「リトル・マーメイド」

新聞で大評判の「リトル・マーメイド」を見ました。

王子様の命を助けた人魚が、王子に恋し、自分の声と引き換えに、人間の足を手に入れて、王子のもとへ行くんですが、王子の愛を得る事ができずに、海の泡と消えるという、アンデルセンの「人魚姫」をもとにしたバレエです。


(写真は全部 Michael Macor & from sfgate.com)足を手に入れた人魚姫(Yuan Yuan Tan=ヤン・ヤン・タン)と王子(Tiit Helimets)。背景に王子に思いを寄せる詩人。

アンデルセンの童話に、詩人の、王子に対する密かなラブ・ストーリーを絡ませることによって、哀しくも美しい大人のメルヘンの世界を創るのに成功。2時間、たっぷり、海中と海上の人魚姫の世界で過ごさせてもらったという感じです。

ヘテロセクシャルの王子に、ホモプラトニックに恋する詩人と、人間に恋した人魚という、種類の違いを超えたラブ、この二つの苦しい恋が、絡んだり、離れたりしつつ、美しい音楽と踊り、斬新なデザインの衣装、ライトをうまく使った舞台で描かれます。

詩人の、報われる事のない、失望だけの恋の苦しみは、直接には語られません。しかし、魔法使いに警告されたとおり、歩くたびに痛む、人魚姫の足が、詩人の苦しみを、伝えます。

斬新なコスチューム・デザイン。王子の結婚式に招待された貴族の女性たちのガウン、大胆な柄が気に入りました。


人魚姫のコスチュームもぴったりという感じ。ジャワ島を思い出させるトップに、日本の袴(はかま)からヒントを得たボトム。写真は、水中の人魚姫です。3人の黒子ダンサーが、人魚姫を泳がせます。

水中の住人のコスチュームは、袴。はかまの特徴をうまく使っていてグッド アイデア!

魔法使いのメークは、歌舞伎の土蜘蛛の精の省略形というか。私はちょっと、ほんとうに小さく、しらけましたが、観客には受けたらしく、ヤン・ヤン・タンの次に大きな拍手をもらってました。

今度の日曜のマチネーが、人魚姫の最後のパフォーマンス。お薦めです。

人魚姫の舞台の写真はここへゆくと、あと2枚、見られます。

プロモーション用のビデオを見つけたので、リンクしておきます。

2010年3月22日月曜日

ミッション・ベルに魅せられて

先週末、再び、サンブルーノ・マウンテンへ。

ジョニー・ジャンプ・アップス(Johnney Jump Ups)は、まだたくさん見られましたが、先々週がまっさかりだったよう。

サンフランシスコ・ウォールフラワーは、姿をほとんど消していました。

ミッション・ベルは(Mission Bell)最盛期を過ぎようとしてるところ。すごくこの野草が気に入ったので、良い写真を撮るのも、2度目のハイクの目的だったんですが、これが意外と難しい...

手前に焦点を当てたつもりなんですが、なぜか一番後ろのミッションベルに焦点が...


キャロラインが、写真を撮る手伝いをしてくれました。


花がちょっと暗くなっちゃたかなと思ってもう一枚。
花の色がきれいにでました。

ミッションベルとサンフランシスコ湾と対岸の山。

2010年3月17日水曜日

カリフォルニアの巨大レモン!

今、カリフォルニアは、レモンやグレープフルーツの季節に入ってるんですが...

上の写真のだいだい色の果物は、もち、普通サイズのオレンジ。
では、その下の黄色の果物はなんでしょうか。

有名な、カリフォルニア・ジャイアント・レモンか、ジャイアント・グレープフルーツか?

サイズをわかりやすくするために、人間を一緒に入れてみます。


私たちはこんなレモンや、グレープフルーツを、毎日、食べてます...

というのは、冗談で、グレープフルーツの木の側にレモンの木を植えておくと、自然に掛け合わせがおこなわれて、グレープフルーツの木に、レモンの形をした、巨大サイズのグレープフルーツがなることがあるんです。

デスクの上に置いておくと、フレッシュな良い香りが漂います。両手で持ち上げると、香りが手に移って、手がよい香りになります。

オレンジの木の隣にグレープフルーツがあると、やはり自然に掛け合わせられた果実がなり、見かけは美しいオレンジなんですが、あまり甘くありません。

2010年3月7日日曜日

春の野草 第一団群

今年は次々と嵐がやってきて、例年になく高い降雨量、今春は野草の当たり年のはずと、サンブルーノ・マウンテン(San Bruno Mountain)へ。そしたら思ったとおり! 先週、新しいハイキング用運動靴を買ったのは正解でした!

サンブルーノ・マウンテンとは、サンフランシスコ空港へ着陸する寸前に飛行機の窓から直下に見える、あの山。「SOUTH SAN FRANCISCO」と書いてあるのが、見える事もあります。

絶滅寸前のチョウや野草が生き残っているこの山を、1960年代から守ってきた、サンブルーノ・マウンテン・ウオッチ(San Bruno Mountain Watch)という団体が主催するハイキングに参加。

数年前に火事で焼けた斜面を登って400メートルの頂上へ向けて午前10時半頃出発。火事の後は、土地が超えるだけでなく、焼けてしまった木は復活からほどとおいので、野草が日光を十分に浴びて、咲き乱れるのです。

最初にリーダーのポールが教えてくれたのが、写真のミッション・ベル(Misshon Bell)。直径約2センチの、日本的な紫色をした、ベル形の花弁に、まだらに点々が入っている、この世のものとは思われないかわいくてミステリアスな野草! 背丈は15〜20センチくらいかなー。黄色いおしべは5本ありました。白く見えるのはバターカップ(Butter Cup)。

白い花は、サンフランシスコ・ウオールフラワー(San Francisco Wallflower)。菜の花科。菜の花より大型の花で、50センチはゆうにあります。今満開で、斜面のあちこちに点々と、頂上までアクセントを添えている、希少植物。白さが若緑色に映えて爽快、疲れが風に飛びます。オレンジ色の花は州花の、カリフォルニア・ポピー。早々と咲き始めましたが、シーズンはもちょっと後で、長期にわたって丘や牧場を飾ります。

名前を忘れしてしまいましたが、60センチはある野草。金魚草より小型の、紅色の花が輪になって咲きます。今咲き始めで、これから2〜3週間がシーズンじゃないかと思います。後ろにポピーとウォールフラワーも見られます。

今がシーズンの、ジョーニー・ジャンプ・アップス(Johnny Jump Ups)で、スミレ科。移植はできない自生草で、他ではなかなか群落では見られないそうです。大きな花は3センチくらいあります。パンジーの野生版かもしれません。

ポールが植物に詳しく、今日はすっごくよいハイキングでした。

サンブルーノ・マウンテン・ウオッチのサイトはここです。

サンブルーノ・マウンテン・ウオッチが市と交渉したり、開発団体を相手取って、絶滅寸前の生き物や、ここで5千年もの間くらしたミオック・インディアンの貝塚(といっても埋葬場所でもあったようですが)をまもる、地道な裁判闘争をしなかったら、サンフランシスコに極近のこの場所は、今頃はコンドー群になっていたことでしょう。心からありがとうです。

2010年2月22日月曜日

アメリカ結婚統計からみた婚活戦術?!

家庭の大黒柱は英語で「Breadwinner」。普通、男性を指すんですが、サンフランシスコ・ベイ・エリアでは、まず聞かない言葉。

それを裏付けるような、おもしろい調査が、ワシントンDCの、ピュー研究所(Pew Research Center)から発表されました。

30才から44才のアメリカ生まれの男女に限って調べたところ、奥さんの学歴と収入が旦那より高いカップルは、1970年代では、たったの4パーセントでしたが、2007年には、22パーセント。

2007年平均収入を、1970年代のと比較すると、既婚男性、既婚女性、未婚女性の各グループとも、60パーセント伸びてますが、未婚男性グループは、上昇率が16パーセントにとどまっています。

結婚率は全体的に下降気味ですが、低学歴の男女たちの結婚率が一番大きく下がっており、高学歴の男女は、低学歴のグループに比べると、結婚率が高くなっているそうです。

アメリカでは最近、貧富の差が大きくなってますが、大卒は大卒の人と結婚する率が高いので、これも、世帯の経済格差を押し進めてる原因の一つなんじゃないでしょうか。

この統計が発表された1月19日のNPR(全米公共ラジオ協会)の放送では、「稼ぐ力があれば、愛してなくても結婚するわ」という女性が、1967年には、3分の2はいたそうですが、今は経済力は二の次で、「女性と親密な関係が持てて、コミュニケーションがちゃんとできて、家事を手伝ってくれる男性じゃなければ」と言う女性が、87パーセントを占めてるそうです。

女性の教育程度が上がり、それにつれて収入も増えたのが、このような変化をもたらした最大の理由との事ですが、女性の皆さん、これで喜んではいけません。2007年現在、匹敵する仕事をしている男女を比較すると、女性は相変わらず、男性の77パーセントの賃金しかもらっていません。男性の52パーセントという1970年代に比べると、一応、上昇してはいるんですけど。

ピュー・リサーチ・センターのオリジナルを見たい人はこちらへどうぞ。

ニューヨークタイムズの報道はここで見られます。

NPRの放送は、こちらで聞けます。5分ぐらいです。

昔は、大学出の女性は結婚しにくいなどと言われましたが、最近は逆。男女共、学歴が高いほど収入が多いので、経済力のある女性が、魅力的になってきてるわけです。アメリカの話ですけども、日本でも、そういう傾向なんじゃないでしょうか。

ビュー研究所も、以前は、結婚は女性に有利だったけど、今は男性にとって有利になってきてると言ってます。夫の収入に、妻の収入が上乗せされるので、経済的な選択の幅が広がるからです。

男一人で、家庭経済の全負担を負わなくてすむので、精神的負担が軽くなり、これからは男性の寿命が伸びるかも。 

ま、ともあれ、男性は恥ずかしからずに、また思い込みや偏見を捨てて、白紙の心で女性という個人と接する訓練に心がけ、お料理のレパートリーを少なくとも、三つくらい作る、それが無理なら、せめてお皿洗いのエキスパートにならんと、日夜励み、女性は、大学へ行かないなら、お茶とか、社会保険士などの資格をとるように心がけ、一応、食っていけるだけの経済力をつけるよう、努力するというのが、現代の婚活ではないでしょうか。   

          

2010年2月16日火曜日

愛犬家より、愛猫家の方が学歴が高い?!

イギリスのブリストール大学(Bristol University)の調査によると、イギリスでは、犬をペットにしている人より、猫をペットにしている人の方が、大卒が多いそうです。

2500余り集まった回答によると、猫をペットにしてる世帯の47パーセントは、少なくとも一人は大卒がいるんですが、犬をペットにしている世帯では、38パーセント。


典型的な愛犬家は、郊外に住む55才以下の男性。愛猫家は、愛犬家に比べて小さな家で単身でくらしている傾向が強く、女性が多いそうです。

小さな子供の存在も、大きなファクターの一つ。10才以下の子供のいる世帯では、猫を飼っている家が多いそうですが、やはり最大の決定打は教育レベル。

高学歴を要する仕事は就業時間が長かったり、通勤時間が長かかったりするため、犬を飼うにはあまり適してないライフスタイルだからではないかというのが、統計をとったマレー博士(Dr. Jane Murray)の推察。



1989年にとられた統計によると、猫を飼っているのが620万世帯、犬を飼っているのが640万世帯だったそうですが、今はその数がぐんと増えて、それぞれ、1030万世帯と1050万世帯。

2011年に、イギリスで国勢調査が計画されてるそうですが、その統計をいれると、もっと詳しい事がわかると、マレー博士は楽しみにしているそうです。

オリジナルのBBCの記事を見たい方はこちらへどうぞ。

2010年2月8日月曜日

オスカー・ザ・CATの不思議な能力

2010年2月2日ルーター発のニュースによると、ロードアイランド州のプロビデンスにあるホスピスの猫、オスカー君は、死を予知する不思議な能力があるそうです。

動物保護センターから、セラピー用猫としてひきとられてきた、どこにでもいるような猫(写真はすべてルーターから)。

このオスカー君、生後六ヶ月ごろから、死の近づいているホスピス入院者に添い寝する事に、ホスピスのスタッフが気がつきました。

オスカー君を有名にしたのは、2007年にアメリカのトップの医学ジャーナルに載った、ホスピスのドーサ先生の論文。

先生は、最近、「オスカーとの回診:普通の猫が持つ非凡な能力」という本を出版したそうです("Making rounds with Oscar: Extraordinary Gift of an Ordinary Cat" by David Dosa)。

ドーサ先生の話によると、スタッフが、そろそろ危ないと思った患者に、準備対応をし、オスカー君を側につけようとしたところ、言う事を聞かずに、他の患者のベッドに行ってしまいました。そしたらその患者が先に亡くなり、皆、びっくり。

ドーサ先生曰く、「猫には、人間にはわからない、フェロモンや匂いをかぐ事ができるんじゃないでしょうか。」

こんな不思議な能力を持った猫を、「気味悪い、そばにこないで」と、思う人もいると思いますが、遺族からは、「最期の時に一緒にいてくれてありがとう」等の感謝状をもらったりするそうです。

今まで50回、死を予知したオスカー君、今5才だそうです。

ルーターの記事を読みたい人、オスカー君の写真をもっと見たい人はこちらへどうぞ。

2010年2月2日火曜日

サンフランシスコ・バレエ 白鳥の湖 2

先週末、ヤン・ヤン・タン(Yuan Yuan Tan)のオデッタ/オディールを見ました。

第二幕のオデッタ(白鳥)と王子ジークフリートのパ・ド・ドウ(ペアでの踊り)、第三幕のオディール(黒鳥)と王子のグラン・パ・ド・ドウ、その後のオデッタとジークフリートの湖のほとりでの踊りでは、全席売り切れのサンフランシスコ・オペラ座が、水を打ったように、静まり返りました。

オペラハウスは、立ち見を含めて、全部で3300余人を収容できますが、バレエ以外の事はすべてを忘れた観客の目と耳が、ヤン・ヤン・タンの動きに集中し、息をこらす静けさ。これだけ観客を引きつけるパフォーマンスは、そうはたくさんありません。

公演を見終わった後、ハッピーな飽和感を感じました。すばらしいパフォーマンスを見た時にだけ、感じる感覚です。「これからしばらくは、もうバレエは見なくていい、」と、晴れ晴れと思えるのです。

この日、ヤン・ヤン・タンは、ついに「サンフランシスコ・バレエ」というローカリティ(地方性)を超えたと思います。世界へと向かったのです。今、32才だそうです。


サンフランシスコ・バレエの公演は始まったばかり。今シーズンの彼女の踊りが楽しみです。

ここに行くと、ヤン・ヤン・タンの踊りと、中国語のインタビューが見られます。その前のインタビューを我慢すればですけどね。

バレンチンのセレナーデは、美しいバレエです。後半にヤン・ヤン・タンの、2〜3年前の踊りが見られます。

2010年1月25日月曜日

サンフランシスコ バレエの「白鳥の湖」

今回の「白鳥の湖」は新しいプロダクションと言っても、去年が初演なので、今年で2回目。もっとも踊り方がちょっと変更されてるような印象を受けました...

このプロダクションの面白い点は、白鳥の顔のメーク。通常のとぜんぜん違います。

オデッタ(白鳥)/オディール(黒鳥)は、「良女」と「悪女」を表してると言われてます。王子を信じるオデッタは「純粋」で「純潔」、王子を誘惑し、騙すオディールは「悪女」なので、オデッタとは対称的に、メークも踊りも、派手で大胆です。

そういうダイカトミィに揺さぶりをかけるのが、今回のプロダクションのメーク。写真はオデッタ。衣装もヘッドドレスも純白なんですが、目のまわりに分厚くに隈を入れるので顔が「悪っぽい」イメージ。「純粋の象徴のように思われてるけど、ちょっと後ろめたいところもある私よ」と、メークが言ってる感じです。

一方、オディールは、純粋なオデッタよりも、顔のメークが白っぽい。目のまわりの隈がオデッタのように誇張されてません。「100パーセント『悪』と思われてる私にも、純真なところがあるの」とでも言ってるかのようです。

しかし顔の表情は、しっかり、王子の気持ちを手玉にとるオディール。

今回、私が見たのは、サンフランシスコ・バレエ入団2年目の、若年(20才未満)マリア・コチャコーバ(Maria Kochetokova 両写真)のオデッタ/オディールなんですが、昨年、バレエ団の押しも押されぬトッププリマドンナである、ヤン・ヤン・タン(Yuan Yuan Tan)が初演で演じた、オデッタ/オディールの、メーク上での役割の逆転はもっと顕著。黒鳥には、白鳥のような隈は避けられてます。ここにゆくとヤン・ヤン・タンの黒鳥が見られます。黒鳥のメークに注目してください。ビデオ終部には2010年と書かれてますが、パートナーがテート・ヘリメッツなので、2009年の白鳥の湖です。

頭全体を覆うヘッドドレスはと言えば、やはり、通常とは段違い、ジェネレーションXの白鳥という感じです。

このプロダクションのメーク、頭飾りとも、マシュー・ボーンの白鳥の湖のを思い起こさせるのに十分。とくに黒鳥の頭飾りは、マシューの白鳥の額に描かれた、黒々と太いくさびの刻印を思い出させます。

この公演は、1月31日が最終日です。

2010年1月24日日曜日

クリストファー・エルボーのチョコレート

正式な名前は、クリストファー・エルボー・アーティゾナル・チョコレート(Christopher Elbow Artisanal Chocolate)。

名前の頭文字、「E」をデザインしたロゴは、なぜかテディ・ベア("teddy bear" くまの縫いぐるみ)を思い起こさせます。暖かい印象をあたえるせいでしょうか。

「職人技のチョコレート」と名乗るだけあって、見るだけでも楽しい、おいしいチョコ。ここにゆくといろいろな形や色のチョコが、飛び出してくるのが見られます。

変わりどころは、緑色の「ローズマリー」。ほのかにローズマリーの味と香りがします。日本の食材、「ゆず」を使ったチョコもあります。

サンフランシスコの、今一番飛んでるヘイズ通り(Hayes Street)と、ゴフ通り (Gough Street)の交差点角に、一年くらい前に開店しました。

エルボーさんが、カンサスシティでデザート専門のシェフをしていたときに考案したチョコレートだそうです。

数年前、新宿伊勢丹で、一粒500円のチョコレートを見たとき、「こんなに小さくて高いチョコレートは、私の主義として、食べられない!」と思わず言ってしまいましたが、それよりか安くて、ずっとずっと美しいチョコです。

2010年1月4日月曜日

フィッシャマンズワーフのアザラシが失踪?

あけましておめでとうございます。

今、日本に来ています。で、アメリカのニュースをチェックしたところ...

2010年1月3日付けBBCによると、サンフラシスコのフィッシャマンズワーフのアザラシが、こつ然と、姿を消したようです。

2009年10月には、こんなにたくさんいたのに...(写真下)


今は数匹しかいないようです。

ビデオ報道によると、姿を消したアザラシの群れはオレゴンに出現。寒流に住むエサの魚を追ってのことだそうです。

サンタクルツ(Santa Cruz)のフィッシャマンズワーフ埠頭のアザラシ(写真下)。ここのアザラシも引っ越ししてしまったのかもしれません。


これも、地球環境変化のためでしょうか。

2009年12月21日月曜日

クリスマス前のサンフランシスコ 2

オペラハウスでは、毎年恒例のバレエ、「くるみ割り人形」を上演中。劇場内ロビーの大柱には、エバーグリーンのからまったリボンが天井まで巻きつけられています。12月27日まで上演してます。

住宅地のクリスマスの飾り付け。エバーグリーンが玄関までの階段の手すりと柱に、華やかに巻きつけられています。ドアのガラス越しに、クリスマスツリーがちらっと見えてます。

玄関先のゲートのあかりに本物のエバーグリーンが巻きつけられています。ツーンと木の匂いがします。
リースが窓を飾ります。

エバーグリーンのかわりにユーカリで、屋内の手すりや、ドアのさんを飾る家もあります。緑と匂いを楽しむためです。

各窓にリースが飾られています。

赤と白のシクラメンが植わってます。これもクリスマスの飾りの一部です。窓をとおしてツリーが見えます。

2009年12月13日日曜日

クリスマス前のサンフランシスコ

エンバカデロ(Embacadero)のハイアット・ホテル(Hyatt Hotel)。ロビーを通り抜けて、大きなくるみ割り人形の前にあるエレベーターで上にあがると...光景が一変します。
巨大な光の「鞠(まり)」と、天井から下げられている、数千もの光のロープ...オーロラのようです。

ホテルの二階のロビーにあたるんですが、反対側から見た「オーロラ」です。

いつもはオフィスで働く人たちで、いっぱいなんでしょうが、雨降りの週末のファイナンシャル・ディストリクト(金融街)、静かなものです。

バンク・オブ・アメリカビル正面の、赤い光のクリスマスツリー。目にしみます。