先週末、ヤン・ヤン・タン(Yuan Yuan Tan)のオデッタ/オディールを見ました。
第二幕のオデッタ(白鳥)と王子ジークフリートのパ・ド・ドウ(ペアでの踊り)、第三幕のオディール(黒鳥)と王子のグラン・パ・ド・ドウ、その後のオデッタとジークフリートの湖のほとりでの踊りでは、全席売り切れのサンフランシスコ・オペラ座が、水を打ったように、静まり返りました。
オペラハウスは、立ち見を含めて、全部で3300余人を収容できますが、バレエ以外の事はすべてを忘れた観客の目と耳が、ヤン・ヤン・タンの動きに集中し、息をこらす静けさ。これだけ観客を引きつけるパフォーマンスは、そうはたくさんありません。
公演を見終わった後、ハッピーな飽和感を感じました。すばらしいパフォーマンスを見た時にだけ、感じる感覚です。「これからしばらくは、もうバレエは見なくていい、」と、晴れ晴れと思えるのです。
この日、ヤン・ヤン・タンは、ついに「サンフランシスコ・バレエ」というローカリティ(地方性)を超えたと思います。世界へと向かったのです。今、32才だそうです。
サンフランシスコ・バレエの公演は始まったばかり。今シーズンの彼女の踊りが楽しみです。
ここに行くと、ヤン・ヤン・タンの踊りと、中国語のインタビューが見られます。その前のインタビューを我慢すればですけどね。
バレンチンのセレナーデは、美しいバレエです。後半にヤン・ヤン・タンの、2〜3年前の踊りが見られます。
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