2010年2月22日月曜日

アメリカ結婚統計からみた婚活戦術?!

家庭の大黒柱は英語で「Breadwinner」。普通、男性を指すんですが、サンフランシスコ・ベイ・エリアでは、まず聞かない言葉。

それを裏付けるような、おもしろい調査が、ワシントンDCの、ピュー研究所(Pew Research Center)から発表されました。

30才から44才のアメリカ生まれの男女に限って調べたところ、奥さんの学歴と収入が旦那より高いカップルは、1970年代では、たったの4パーセントでしたが、2007年には、22パーセント。

2007年平均収入を、1970年代のと比較すると、既婚男性、既婚女性、未婚女性の各グループとも、60パーセント伸びてますが、未婚男性グループは、上昇率が16パーセントにとどまっています。

結婚率は全体的に下降気味ですが、低学歴の男女たちの結婚率が一番大きく下がっており、高学歴の男女は、低学歴のグループに比べると、結婚率が高くなっているそうです。

アメリカでは最近、貧富の差が大きくなってますが、大卒は大卒の人と結婚する率が高いので、これも、世帯の経済格差を押し進めてる原因の一つなんじゃないでしょうか。

この統計が発表された1月19日のNPR(全米公共ラジオ協会)の放送では、「稼ぐ力があれば、愛してなくても結婚するわ」という女性が、1967年には、3分の2はいたそうですが、今は経済力は二の次で、「女性と親密な関係が持てて、コミュニケーションがちゃんとできて、家事を手伝ってくれる男性じゃなければ」と言う女性が、87パーセントを占めてるそうです。

女性の教育程度が上がり、それにつれて収入も増えたのが、このような変化をもたらした最大の理由との事ですが、女性の皆さん、これで喜んではいけません。2007年現在、匹敵する仕事をしている男女を比較すると、女性は相変わらず、男性の77パーセントの賃金しかもらっていません。男性の52パーセントという1970年代に比べると、一応、上昇してはいるんですけど。

ピュー・リサーチ・センターのオリジナルを見たい人はこちらへどうぞ

ニューヨークタイムズの報道はここで見られます。

NPRの放送は、こちらで聞けます。5分ぐらいです。

昔は、大学出の女性は結婚しにくいなどと言われましたが、最近は逆。男女共、学歴が高いほど収入が多いので、経済力のある女性が、魅力的になってきてるわけです。アメリカの話ですけども、日本でも、そういう傾向なんじゃないでしょうか。

ビュー研究所も、以前は、結婚は女性に有利だったけど、今は男性にとって有利になってきてると言ってます。夫の収入に、妻の収入が上乗せされるので、経済的な選択の幅が広がるからです。

男一人で、家庭経済の全負担を負わなくてすむので、精神的負担が軽くなり、これからは男性の寿命が伸びるかも。 

ま、ともあれ、男性は恥ずかしからずに、また思い込みや偏見を捨てて、白紙の心で女性という個人と接する訓練に心がけ、お料理のレパートリーを少なくとも、三つくらい作る、それが無理なら、せめてお皿洗いのエキスパートにならんと、日夜励み、女性は、大学へ行かないなら、お茶とか、社会保険士などの資格をとるように心がけ、一応、食っていけるだけの経済力をつけるよう、努力するというのが、現代の婚活ではないでしょうか。   

          

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