ソノマ(Sonoma)は、今が一番、美しい時期!
ワイン・ツァーというと、ほとんどの人がナパ(Napa)へ行ってしまいますが、ソノマはナパのように、ツーリズムずれしてないところが良いところ。
サンフランシスコから、ナパよりちょっと近めの、車で約一時間半。都会とは、若葉の色が違います。
若葉の量かもしれません。柔らかい緑が上にも下にも、右にも左にも。すると、久しぶりの若葉の匂いがかぎたくなって、ハイウェイ121沿いに、思わず車を止めました。
ごく普通の小規模のぶどう園。真ん中の建物には、水のくみ上げポンプとタンクが収容されてます。
ソノマのダウンタウンを通り越して、ハイウェイ12沿いのワイナリーを、まず、訪問することにしました。
「ベンジガー・ファミリー・ワイナリー(Benziger Family Winery)」。名前の刻まれた看板を見て、気まぐれに入ったのですが、ものずごく気に入りました。
ゲートらしきものをはいると、空に向かって、無数の針のようにのびる若い小枝や、さまざなトーンや形や大きさの新緑、咲き乱れる薔薇、紫の花が、目にたまっていた汚れを洗い流すかのよう! こんなにもたくさんの緑色があったんだなーと、目にうるおいとみずみずしさが、急に戻ってきた感じ、思わず、身を乗り出します。
いろいろな植物を、ぶどうと混ぜて育てています。いわゆる、「バイオダイバーシティ」。植物の多様化という意味ですが、そうすると、ぶどうに虫がつきにくくなるだけでなく、土の成分を変えて、ブドウの味を調節することもできるそうです。
私にとっては、バイオダイバーシティは「自然の色のカクテル」、そしてそれを味わう喜びです。
薔薇はハチをブドウ園に引きつけておくため。はちはブドウの受精になくてはならないので、ミツバチも飼っています。ハニーは家族で食べてしまうそうです。
もぐら等の根を荒らす動物を退治するため、園内に、天敵のフクロウが気に入るような、人工巣を設置します。
ひつじ等を飼ってるのは、ブドウの肥料にするため。ぶどうのジュースをしぼったあとのブドウの皮なども、すべてリサイクルして、肥料にします。
ミニツァーに参加する事にしました。一人15ドルで、最後にワインテースティング付きです。
バスから見たブドウ園。バイオダイバーシティ化されてない、従来のブドウ園の部分です。
通常、ワインには防腐剤が入ってるんですが、ベンジガーのワインには、混ぜ物はいっさい無し。そのせいか、味が澄んでる感じ。美味しいです。
ちょっと酔いを飛ばしてから、12沿いにソノマのダウンタウンへ戻り、「エルドラド(El Drado)」で遅い昼食。母の日の週末と重なり合ったので、レストランはどこも満員。エルドラドはオープンキッチンで、ソノマではちょっとは知られたレストラン。でも昼はブランチしかなくて残念。おごりで、フリーレンジ(自然の牧草を食べる放し飼い)ビーフのハンバーガーを食べたんですが、これもえらく美味しかったです。これだけでお腹いっぱい。
目の「垢」が洗い流される、素晴らしい週末でした。
0 件のコメント:
コメントを投稿