2009年6月15日月曜日

スベトラーナの「ラ・バヤデール」


写真:スベトラーナのバヤデール(youtubeから: 4ヶ月前のビデオなので、衣装も踊り方も今回のパフォーマンスに一番近い。)

ボリショイ・バレエが、バークレーで「ラ・バヤデール」を上演。

スベトラーナ・ザハロバが「ラ・バヤデール(舞姫)」、ニコライ・ツィスカリーゼが戦士のソレール、マリア・アレクサンドローバが、舞姫のライバルの、ガムザッティ姫を演じるというベスト・キャストでした。

素晴らしいパフォーマンスでしたが、特に心にジーンと残ったのが三カ所。

バヤデールが、ガムゼッティ姫の家で、舞いを披露する途中、モスラム風に挨拶するところがあるんですが、この世のものとは思えぬ美しさに、思わず息をひそめてしまいました。

舞台中央でパートナーの頭上に挙げられたバヤデールが、パートナーによって舞台を横切りつつ降下し、下手のソファに座っているお姫様の父君の膝に、頭を触れんばかりにして、三度、モスラム風挨拶するのですが、彼女の折り曲げられた足の膝が、舞台に触れることはありません。天女が雲に乗って降来するさまを描いた透かし彫りが正倉院にあったと思いますが、思わず、それを思い出してしまいました。

youtubeに、この場面を撮った2年前のビデオがありますが、ここでは足が舞台へついています。優雅さでは今回の踊り方のほうがすぐれていると思います。

第三幕の「影の王国」でバヤデールが、絹のヴェールを、ソレールと共に頭上にかかげながら踊る場面。バヤデールがトゥで立つと同時に両手をのばして、絹布をさらに高くフワッと翻す... これは多分、スベトラーナだけのバヤデールだと思いますが、このような細部までこだわるこだわり方。例えスベトラーナが才能あるバレリーナでも、毎日、そして何年もかけて踊ってこなければできない技と、思いました。

youtubeに、2年前に撮られた同じ場面のビデオがありますが、今の踊り方とは違って、薄絹布は、たまたま持っているので、動かしながら踊っているという感じです。ですが今回の踊り方ですと、なぜ薄絹でなければならないのかというのが伝わってきます。人の動きとはちょっと遅れぎみに翻めく、ヴェールの特別効果を生かしている感じがします。まだ今のようなスペシャル・イフェクト(効果)がなかった時代に考案された、ヴェールを使った昔のスペシャル・イフェクトなのではないでしょうか。

スベトラーナのようなバレリーナになると、いつも同じ踊り方を繰り返しているわけではないんですね。いつももっと美しい踊り方を模索しながら踊っているのがわかります。

第二幕の、ガムザッティ姫とソラールが婚約を祝って踊りますが、その息の合かた! ジャンプしても床についてもゴムひもでつながってるかのようにボディ間の距離は一定、二人の曲げた腕や体とかが、当たり前のように同心円を描く...

4ヶ月前にアップロードされたビデオをリンクしておきますが、踊り方や彼女の雰囲気、衣装は今回のパフォーマンスに近いです。舞台装置はほとんど同じです。

またバークレーに来て、他の作品を見せて欲しいものです。

2009年5月10日日曜日

ベルギーの駅での「ドレミの歌」

ベルギーのアンテワーペン中央駅での、ハプニング。

ドレミの歌が構内放送で流れると、駅にいた人たちが、のって踊りだします。

ちょっと信じられない光景ですが、ほのぼのするハプニングです。

2009年5月4日月曜日

エイフマン・バレエの 「オネーギン」

エイフマン・バレエ(Eifman Ballet)の「オネーギン」をバークレーのゼラバック・ホールで見てきた。

ブレークダンスの動きや、ディスコのシーンを取り入れた、なんというか、衝撃的で、モダーンで、エロティックで、また可愛らしい描写もある、目をそらさせない振り付け。素晴らしかった。

画像を追加

エイフマンはロシアのセントピータスバークのバレエ団で、ボリス・エイフマンが団長兼振り付けを行う。2年に一回、バークレーに新しいバレエを持ってくるが、よくも一年おきに、見ごたえある新作バレエを作れるものと感心してしまう。

ロシアの男性ダンサーは一般に背が高く、ボディが大変、マスキュリン。それに比べるとエイフマンの男性ダンサーは、同じロシア人なんですが、ほっそりとしている。役柄のためなんでしょうか。

メインの役を踊る女性は、男性と同じ、もしくはそれより背が高い。また動きが早く、場面もどんどん変わるので、舞台にすごく迫力がある。

今回の「オネーギン」は、プーシキンの小説をバレエ化したものだ。このあとボストンに行くみたいなので、ボストンの方には、もう絶対lお勧めです。

このサイトへ行くと、エイフマンのダイナミックな振り付けの一部と皆既月食を思わせる舞台装置が見られるので、是非、どうぞ。

2009年4月16日木曜日

アジア美術館でのブータン展: ベニスと赤米

サンフランシスコのアジア美術館が、中国とインドに挟まれたヒマラヤ山腹の国、ブータンの国宝級オブジェクトを見せる、展覧会をやってます。

インドととかと同様、セックスを平和のシンボルと扱っているようです。そのおかげで、寺社のタペストリーには仏の化身とその連れ合いのセックスシーン、それを囲んで、やたらたくさん、割れ目ちゃんが見えます。

サンフランシスコの美術館には、「ドーセント」といわれる物知りボランティアが必ずいて、展示物に関する質問に答えたり、展示物を説明するツァーを行ったりします。

でドーセントに、「割れ目ちゃんは山ほどあるのに、ペニスがぜんぜん見えないのはどういうわけ? ペニスは絵の対象となるほど、美しいと思われてなかったの?」と聞いたら、彼女突然、私の手をとり、さぁーと私をある仏教画の前に連れて行きました。よーく見ないとわからないのですが、やややっっ! ベニスだらけの絵! 仏が走ってるのを、二次元で動画風に描くとこうなるのか、という感じで、ペニスが、バナナの房のように描かれてました。

ブータン展では、午後一時からブータン米の試食会。ブータンのお米は赤米。初めて見ました。

好奇心でこの赤米を購入。白米に始めは4分の一、今は八分の一の割合で混ぜて炊いていますが、それだけでも、炊きあがると全体が赤くなります。

味は、ただの玄米というより、「エクストリーム玄米」。ごはんの存在感がぐわーっと高まります。お米に含まれる栄養素が、一粒ごとに、パンパンにつまっているという感じ。

これがヒマラヤの水を使ってできるお米なんでしょう。いつも食べてる精白米が、ひ弱に、貧しく感じられます。

ブータンは、GDH(国民総幸せ数)といのがある、世界でただ一つの国だそうです。GDPはありません。1998年まではテレビもなかったそうです。

ブータンの民族衣装、特に帽子が、南米のインカの子孫、アズテック・インディアンのとそっくりなのはどういうわけでしょうか。

ターゲット・デイに開館を待って並んでる人たち:毎月、第一日曜日は、ターゲットというスーパーマーケット会社が私たちの代わりに入場料を払ってくれる「ターゲット・ディ」なので無料です。

2009年4月7日火曜日

「ウォーホール・ライブ」展、というより「ショー」

ゴールデンゲート公園のデ・ヤング・ミュージウムで開催している「ウォーホール・ライブ」は、サーッと見ですませようと思ってたのとは裏腹に、3時間ぐらい、じっくり見てしまいました。

デ・ヤングで今まで見た展覧会ではベステスト(ベスト中のベスト)!

まず、展示の仕方が面白い。第二に展示数が、日本の展覧会に比べると、ダブルはあるので、しっかと見ごたえあり。さらに、展示についてる説明が当を得てる。

というわけで、ショーが終わる頃には、いつのまにかバーチュアルに出現したアンディと共に、おしゃべりしながら会場をめぐり、彼の生涯をたどったような気さえしてきます。



見所は、アンディの作ったレコードジャケットの展示。50以上はあると思います。ただのレコードジャケットがアートに変貌してゆく過程が、まざまざ。

ショーの最大の目玉は、アンディが「ベルベット・アンダーグラウンド」というバンドをお初に披露したときの、ライティングの再現。広い室内一杯に、カラフルなスリット光が飛び交います。部屋の真ん中にはベッドのようなソファが。ちょうど疲れた頃なので、こういう配慮、気がきいてる! 寝転がってみてる人もいます。

このぽつんとおかれたベッドソファ一つで、アンディのアトリエ、「シルバー・ファクトリー」の雰囲気を、見事に伝えてます。

ちなみに、ベルベット・アンダーグラウンドの最初のショーは、ニューヨークで開催された、精神医科学会だったそうで、カラフルなスリットは、精神科医が使う道具の一つだそうです。

後から気がついたんですが、展示会場には賃貸イヤホーンがあります。このオーディオがすごい面白い。試してみたい方はこちらへどうぞ。

デ・ヤング美術館のウォーホールのサイトはこちらへどうぞ。

2009年2月10日火曜日

オバマの2月9日の記者会見


オバマのゴールデンアワー記者会見を、退社の車の中で聞きました。

大統領就任演説に続いて二回目に聞くスピーチですが、だんだんオバマが深く気に入ってきました。

オバマは正直。アメリカ経済の現状を、はっきりと伝える。こんなにはっきりと経済悪化の状況を伝えるのは、一般市民に不安感を与えるので、よくないのではないかと思いましたが、聞いているうちに、こちらの考え方が変わり出ました。

アメリカ市民が、自分の言ってることを、理解できるという信念が伝わってきます。

アメリカ市民を騙して、嘘までついていたブッシュとは正反対で、まったくリフレッシング。ブッシュが、いかに国民をバカもの扱いにしてきたということです。

当初は、ブッシュを追い出す事ができたので嬉しく思ってましたが、今は、オバマが演説するというと、ちゃんと時間をあけて聞いておくようになった私です。

オバマの記者会見は、このリンクをクリックして見てください。

このブログは2月に書いたんですが、忙しくて忘れました。オバマがますます気に入ってきたので(彼は本当にインテリでスマート)遅ればせながらパブリッシュします。

2009年1月30日金曜日

サンフランシスコの美味!: AZIZA  

サンフランシスコで、久しぶりに感動したのがレストラン、AZIZA。アジザと読むんだと思います。

サンフランシスコは今月の15日から、「サンフランシスコで食べよう週間」。結構、有名なレストランが参加するので、2週間続くこのイベント中に、行きそびれたレストランをトライしたいものです。

参加店は、ランチかディナー、もしくは両方の特別コースを用意。ディナーは一人、約35ドル、ランチは22ドルの一律料金で、飲み物は別払いです。

以前からどうしても行きたがってた人が予約をとってくれたのが、サンフランシスコはリッチモンド地区、ゲーリー通りと22番街の交差点角にある、AZIZA。

中は思ったより大きなレストランで、ゆったりしてるのがまずグッーです。アラビア風さびというか、わびのある静かなハーレム内部風の雰囲気。

路上駐車場も簡単に見つかりました。

AZIZAでは3コースディナーで、3つの食グループから、一つづつ、各自がチョイスできるようになってました。

私は前菜に「スクイッド(いか)」を、ちょっと心配しいしい、選びました。アメリカ人たちはびっくりしたと思います。彼らは「チーズの組み合わせ」でした。

「いかはフレッシュなの?」、つまり、「イカは生なの?」っていうつもりで聞いたら「イエス」。でもお皿が運ばれてわかったのは、フレッシュなカラマリを茹でたという意味だったんですね。何かの花のめしべとかなんかがいろいろあえてありました。

メインのチョイスの「ビーフ」は大当たり! クスクスのベッドの上にもられたビーフの柔らかくて美味しいこと!クスクスは、今まで何とも思った事はありませんでしたが、AZIZAのは、かなり美味しい。たっぷりとキラキラとして、見た目も品がよく作られています。

さらに感動はデザートの「チョコレート」。チョコレートのアイスクリームが2種類、その横についてくる2枚のバナナのスライスは、アイスクリームとは対照的に、温かいだけでなく、スライスの裏側が、カラメルの膜で薄らと覆われており、口に含むと、まるで薄氷をかむように、パリっという舌触りがしてから溶けるのです。丁寧に作ってあるだけでなく、テーブルに出すタイミングも良くなくてはならない一品です。

こういうレストランだと、写真をとるのをわすれてしましましたが、下はおみやげにくれるコースターの写真です。

なおレストランのホームページはこちらでです。

このレストラン、真に美味しいので、超おススメです。

2008年11月9日日曜日

遅ればせながら、会社のハロウィーン

サンフランシスコ近辺では、ハロウィーンを行う会社がいっぱい。

私の会社はシリコンバレーにあるんですけど、会社のマネージメントや従業員の意識は、近辺の会社より10年遅れてるので、寂しいというか、悲しいというか...

でもハロウィーンは別。会社のトップがハロウィーン好きなので、これだけは他社と足踏みをそろえてます。

でも今年のハロウィーンは寂しかった。毎年、全員がハロウィーンの衣装を着て出社するわけではないんですが、今年は激減で、ハロウィーン「正装」してきた人たちが、去年の四分の一以下。

まずハロウィーンを立派に迎えた会社の人たち(一部)の記念写真。


今年は株式市場が大荒れで、同僚でも、退職金のかなりの部分を失った人が結構います。ハロウィーン以前から、ハローウィンのような毎日が、2ヶ月も続いたので、みんなクタビレきってしまったのです。私も、今年はあまり乗らなかったのですが、同僚をエンターテインするのも社員の役目とおもい、ボランティアの精神で、今年は「クレージー・ドクター」になりました。

このアイデアが受けて、他にも「気違い外科医」になった人が何人かいます。

今年は写真右の人がハロウィーンコスチューム一等賞をとりました。

受付のおばさんは、クレージー看護婦。血液の入ったバッグを持ってます。


ペイロールの彼女は魔女。魔女と看護婦は、ハロウィーンの定番です。


私のボスのコスチューム。孫の男の子が考えてくれたそうです。結構怖くて、よかったです。

2008年10月10日金曜日

税金7兆ドルを使ってウオールストリート救済する?

この2週間、アメリカは毎日が出来事ロジーで、驚いたり、笑ったり、怒ったり、先を読もうとしたりで、ジェットコースターに乗ってるようで、疲れました。

事の始まりは、税金から7兆ドルを無条件で出してもらい、ウオールストリートを救済するという、米財務大臣の、ポールソンのウオールストリート救済案。その使い道について、誰も責任取る必要の無いとはっきり書かれたこの案、米中流階級が、猛反対し、下院では見事に否決されました。

(写真はポールソン。政府の現役役職者は株を持つのは禁止されているので、大臣になったとき、所有株を全部売却。そのかわり、売却分には税金はかからないので、5億ドルまるまる懐に。庶民と、金銭感覚が同じとは思われません。)

「"Privatization of profit" and "Socialization of loss" 利益は私有化しながら、損害は社会で負担とはどういうことか!と、怒りが怒濤のようにわき起こったのです。

ちょっとバックグラウンドを説明すると、日本でもバブル崩壊のとき、国民の税金を使って銀行を救済したようですが、同じ金融機関救済と言っても、日本と、ウオールストリートの経営陣の報酬の額と、金銭感覚は、雲泥の差!

ウオールストリートの法外な報酬とどぎもを抜くパーティの話を知らない人は、アメリカには、まずいないでしょう。

財務大臣のポールソンは、ゴールドマンサックスの前社長。去年のボーナスだけでも38ミリオン$、日本円でいうと、38億円!。それも、今問題になっている不動産ローンから作られたデリベィティブを売買して得た巨大なもうけから支払われたボーナス。

金融関係のトップであれば、いずれバブルは爆発するのは、よく承知していたはず。わたしだって、こんなねずみ講的もうけが、つづくわけはないと思っていた一人です。ウオールストリートは、政府が救済に入るのを計算に入れて複雑なデリベィティブの金融商品を作り、取引きしていたのに間違いありません。

私が一番不快だったのは、ポールソンの「7兆ドルを無条件で、すぐさま出さないと、大変なことが起こる」という説明の仕方。何がどう大変でという説明がないばかりか、恐怖感をおあり、急いて可決させようとした経過が、イラク戦争に突入したときとそっくり。それが第一のむかつき。

第二は、ウオールストリートがやってたのは、エンロンと同じねずみ講、そのねずみ講の穴を埋めるために、米納税者に泣きつくとはなんということ! まさに、利益の私有化、損害の社会化です。。
 
というわけで9月の最後の週は、私も下院議員や上院議員に抗議の電子メールを送信。正直いってつかれました。

とにかく、ポールソン法案を通すための、通常人を馬鹿にするようなロジックでまたもやアメリカ人が騙されたら、アメリカ人にはさじを投げるわと思っていたところ、9月29日(月)に下院で、ポールソン案が否決。びっくりしました。

翌日、慌てたブッシュ大統領が、ホワイトハウスで緊急スピーチ。本当に恥ずかしいスピーチでした

「一回目の『火事だ、助けて!』は本気にされても、二回目は相手にされなくなったという典型的なケースです。

またこのスピーチと、イラク戦争へ突入する直前にブッシュ大統領が行ったスピーチとを比較するコメディが、風刺テレビ番組の人気物、「Daily Show」で放送されました。

「スピーチした場所も同じなら、言い回しも、そーっくり!、『イラク』のところを『ウオールストリート』を」と言い換えただけ」、もう傑作で、笑い転げてしまいました。

アップロードしたかったんですが、残念ながら、サイトを見失ってしまいました。

そのかわりに、アメリカの、当時のセンチメントを伝える議員の怒りのスピーチ(3分くらい)があるので、英語のヒヤリングの勉強をしたい人は、みてください。

(写真:議会で意見を述べる下院議員のマーシー・カプター)

なお、ページばかりのポールソンの原案は、その後上院へ廻されて手直しされた後、上院を木曜日に通過、金曜日に下院へ戻されて、150ページだか、450ページの法案となり、下院を通過したことを、付け加えておきます。

私の電子メールに、バーバラ・ボクサー上院議員(民主党)から、「なぜ支持したか」を説明する、一応、内容のある返信メール(もちろん、彼女が書いたのではないでしょうが)が、共和党のシルビー議員、ダイアナ・フェインシュタイン(民主党上院議員)と民主党のオバマ議員からも返信メールが来ました。 

2008年9月28日日曜日

サンフランシスコ オペラ: 死の都 Die Tote Stadt

サンフランシスコオペラ、2008年、秋のシーズンが始まりました。「シモン ボッカネグラ」と新オペラ、「骨接師の娘(これもよかったです。 リベレットはエイミー・タン)」をやってるんですが、今週始まった、「ディ・トーテ・シュッタト」が、結構、面白くって喜んでます。

ドイツ語は知りませんが、タイトルが「死の都」という意味らしいのを今知ってちょっとびっくりしてます。

散らかって殺伐とした、主人公のポールの部屋が舞台。汚い舞台ものは、歌力+舞台上での生きたパッションの交換がないと、二重(自分の住処を見に来たんじゃないよ)につまらなくなりますが、両方とも有りで、今シーズンのベスト。



写真 ビショップが横に抱えてるのが、ガラスのケースに入っている亡妻マリーの金髪。真ん中のシルエットがポール。手前がマリアッタ。坊主頭に注目。:(http://www.sfgate.com/cgi-bin/article.cgi?f=/c/a/2008/09/25/DDBM1349II.DTL)

不気味な場面: 亡妻の金髪

ポールが亡妻マリーの形見の長い金髪をなでていると、マリーの(声だけの)亡霊が出てきます。彼女とよく似たマリアッタがポールを訪問して帰ったその夜の出来事です。

「あなたは私を裏切ったりしてないでしょう。」
「そんなことがあるわけないだろう。本当に愛しているのは君だけだ。」...

「そうね... 私が残していったその髪がこの家の見張りを続けるわ。」

異様な会話なんですが、マリーの声が美しく、優しく、ゆっくりとしてるので、なるほどと思いながら聞いてしまいますが、不気味でオカルトチック。

マリーとマリアッタの両役を演じているのがエミリー・マギー(Emily Magee)。ヨーロッパで活躍しているアメリカンソプラノですが、舞台上で他のアクターとエモーショナルに連らなれるし、いい声の持ち主です。

出演者全員、なかなかよく歌ってます。


不思議なアリア: けだるいような、透明のような、不透明のような、でも不思議な魅力が...

マリアもポールもピエロも、違った場面で、このアリアを歌います。
でも、歌詞は異なってます。
深く埋もれて忘れ去られてしまった記憶に、呼びかけるようなメロディー。



(写真上:マリアッタ。写真下: ピエロ:http://sfopera.com/o/266.asp)

最後まで見てると、このオペラの大半が、夢の中で起こった出来事を描いているというのがわかります。だからこういうメロディーなんだなと、このアリアがハタと理解できます。眠っている人の頭脳内のメモリーに、直接呼びかけるようなメロディー、こんな曲を創れる作曲者ってすごいねっと思いました。

「ホフマン物語」の中でミューズが歌う、あの歌に、雰囲気がよく似てます。



オペラの筋はこちらでどうぞ。

ビデオクリップを見つけたので追加します。

2008年9月11日木曜日

お勧め!  チヒューリの展覧会

ゴールデンゲートパークのデ・ヤング・ミュージアムで行われている、チヒューリ(Dale Chihuly)のガラスの展覧会は、もう Highlyお勧めです!

もともと手製のガラスのお皿とかグラスや花瓶なんか好きなんですが、チヒュリーの作品は、食器とか花瓶などの工芸の世界から、造形と幻想の世界に、ある日に踏み入り、以来そこにとどまっているという感じです。

チヒュリーの幻想の世界へは、縮小に開発の主眼がおかれているテクノロジーの世界とは逆方向というか。

チヒュリーの幻想の世界に入ってゆくと、まわりの物がだんだん大きくなり、私たちのサイズが小さくなってゆくような錯覚にとらわれます。気がつくと、いつのまにか、深海の底を散歩していて、ジェリーフィッシュ(くらげ)が頭の上を泳いでいくのを見上げるような感覚になったり、海底のいろいろな生物を、私たちが、安全な距離圏から見ているような気がしてきます。また、「今、ハイキングしているのは、スーパーマンの生まれ故郷の惑星だったんだな」って思うような作品もあります。



この陽気な作品を、私は「宝船」と呼んでます。これだけで8畳間がいっぱいになる大きさです。(www.chihuly.com)

チヒューリの作品の一部は、プレシデオの隣のリンカーバークにある、リージョン・オブ・オナーにも展示されてます。(下)左に背中が見えるのは、世界に三つあるオリジナルの一つである、ロダンの「考える人」です。




デ・ヤングに展示されている作品の一部は、ここで見られます。

9月28日までです。

2008年9月7日日曜日

ワインでしめくくりたい、アンジェラ ゲオルギューのリサイタル


ワインがないので、ビールを飲んでるが、アンジェラ ゲオルギュー (Angela Gheorghiu) を聞いたあとは、冷えたワインで、しめくくりたかった...

バークレーのゼラバックホールでのリサイタルから戻ってきたところ。今夜はサンフランシスコにしては湿度が高めで、蒸し暑い...

最初の曲は、「ラ・ロンディーナ」で、主役のマグダが最初に歌うアリア。去年、このアリアの最初の一声で、彼女は、サンフランシスコのオペラファン(下の写真 www.angelagheorghiu.com)を魅了、私も彼女に征服されてしまった一人です。

声量もすごいけど、そのコントロールもすごい。息をそっと吹くように始まった歌声が、あれよあれよという間にしだいに大きくなり、いつのまにか、オペラハウスの巨大なドーム(空間)を満杯にしてしまったのです。



葡萄がスローモーション風に発酵して、樽の栓をふっとばし、部屋中を香りで満たしてしまうという感じ。私は、その晩、完全に酔っぱらいました。

そういうわけで、彼女の今回のリサイタルを心待ちにしていたのです。

ロンディーナの後は、プッチーニの「ある晴れた日に」とバルディの曲を前半に歌った。ガラス玉(まさかダイヤじゃないでしょう)が数珠つなぎになった、左右、二本づつのストラップが途中で絡まり、バストの割れ目を隠すような隠さないような。短めのボディスから、たっぷりの薄めの真っ白なドレスが、ふわり、ふわりと広がる。こんなデザインだと、以外と胸がめだたないので、「純白無垢」っぽいイメージ。

休憩後は、トップの写真(www.angelagheorghiu.com)とちょっと似ているが、袖つきの真っ黒なタイトなドレスで、小曲を2つ。このあたりから、リラックスしてきて、彼女のパーソナリティがでてきた。これがリサイタルの面白いところでしょう。

3度目に舞台に出てきたとき、観客の「一部」から、「ああっ(Gasp)」というどよめきが起こった。彼女が、真っ赤なドレスで出てきたのだ。3回も着替えをするなんて予想外でした。

このギャスプが気に入ったのか、すっかりリラックスして、踊りながら歌ったり、観客がルーマニア語で(多分)リクエストしたりで、アンコールには「ゴンドラの歌」を含めて3曲も歌った。彼女は赤い色がよく似合うんですね。

ファッション雑誌、ボーグも、彼女をモデルにした特集を組んだ事があるアンジェラ ゲオルギューは、プロとして、今が油ののり時と言えるのではないでしょうか。

私の前に坐っていた年寄り夫婦は、いい度胸。でっかいカメラで公演中、こそこそと撮影してたので、youtubeに行けば、既にビデオクリップがアップロードされてるかも。

このサイトへ行くと、彼女の写真(Gallery)やサウンドクリップが聞けます。

ところで、「ラ・ロンディーナ」はフランス語で「つばめ」。平塚雷鳥が年下の恋人のことを「若いつばめ」と呼んだことから有名になった表現ですけど、多分、ロンディーナの話から生まれたのだと思います。

追記(2012年9月)サンフランシスコ・オペラで上演したアンジェラ・ゲオルギュの「ツバメ(ラ・ロンディーナ)」がyoutubeにアップロードされてるので、リンクしておきます。

2008年8月17日日曜日

フィッシャマンズ・ワーフへ蟹を食べに

フィッシュマンズワーフへは、Muniを使って行くのがベスト。

バート(BART)のエンバカデーロ駅で降りる。地上に出ると、傘の形をしたテント群がみえてくる。週末に開かれる、ファーマーズマーケットと、それを囲む、街頭ショップの群れだ。土曜日の方が盛況。

水彩画やジュエリー、Tシャツなど、いろいろな手作り品を売っているのが、街頭ショップ。

フェリービルディグの周りがファーマーズマーケット。いろいろな有機農法野菜や果物のお店が並ぶ。花屋のまわりはよい匂いが一杯だ。



フェリービルディングを回って裏に出ると、さらにサラダ野菜やキノコ、木の実や、お日様のもとで育った鶏や、ヤギなどの肉を売ってるお店が、サンフランシスコ湾まで、びっしり並ぶ。ピーチやネクタリンのサンプルをつまみながら、各テント店をぐるりとまわると結構時間がたつ。

普通だったら、ノースビーチの有名店、「ピストーラ」の出店や、フェリービルディングのお店で、サンフランシスコ湾を見ながらの昼食だが、今日は、フィッシャマンズ・ワーフでゆで蟹を食べる予定なので、我慢して、フェリービルディグを後にする。

フェリービルディングの中央(時計台の下)の横断歩道の左手に、市内電車の屋根付き駅が見える。フィッシャマンズ・ワーフへ行くためにあるような電車で、路線名は「F」。

蟹を食べるのが目的なので、ピア39(Pier 39)ではなくて、その次の駅で降りる。そのまま進行方向へ5分くらい歩くてゆくと、「Fisherman's Wharf」の看板が左手に見える(下)。道路をはさんで左側にゆで蟹を売っているお店が歩道に並んでいる。

フィッシャマンズ・ワーフではこれがまじで一番、美味しい。




蟹を食べる前に、手は是非、洗いたい。

「Fisherman's Wharf」の看板のすぐ横は駐車場。看板から5メートルくらいの駐車場の敷地内に公共トイレがあるので、そこで手を洗う。

ゆで蟹は三人で二匹ぐらいの目安で買うとよいと思います。一匹、だいたい15ドルくらい。クレジットカードでもオッケー。丸パンは大きいので1ドル50セントくらいなので、欲しかったら買うが、どちらでもよい。

ゆでカニ家さんが「持って帰るのか、ここで食べるのか」と聞いてくるから、「Here」というと、蟹をたたいて割って紙のお皿に乗っけてくれる。レモンとケッチャップ色のソース付きだ。

どこで食べてもいいのだけども、私はヨットハーバーのベンチで食べる。「ALLIOTO 8」のお店の横に「TO BOAT」とか書かれた木のドアがあるから、そこからハーバーに出る。右の方に歩いてゆくとベンチがある。天気がいいときは最高だ。ベンチ数は激少してるが、この場所を知ってる人は少ないので、トライする価値あり。

はっきり言って、レストランで食べるお料理より、シンプルなまるごとゆでガニが、味の点でも、満足感でも断突と、私を訪問中の親戚も、言ってました。

2008年7月11日金曜日

ミッション ディストリクト の ミューロー


イーストベイに住んでいたとき、車の窓から、黒と白と灰色で描かれたこのミューローが見えると、「ああ、ミッションに来たな」と思ったもんでした。

心は傷だらけ、殴られたためか腫れてるまぶた、変形した顔、表向きはニヒルで頑丈そうな孤独な独り者...ミッション ディストリクトというエリアをこれ以上的確に表現している絵(壁画ですが)はないんじゃないでしょうか。ミューローの傑作だと思います。

17番通りと18番通りの間にクラリオン(Clarion)という路地がありますが、そのクラリオンとミッション通りが交差するところにあります。




クラリオンをミッションからバレンシアに向かって歩いてゆくと、両側にミューローがびっしりと描かれてます。

「怒り青オヤジ」と「ホームレス老人とハト」は、二年くらい前に出現しました。


















ガレージのドアに描かれた、空へ昇ってゆくエスカレーターは、一番上の「ミッションの孤独男」と同じぐらい、古いミューローです。15年くらいはたってると思います。






2週間くらいで描き換えられてしまうこともあるミューローのことを考えると、こんなに長く姿を残しているのは奇跡的です。

17番通りから18番通りにかけてのミッションは、暗くなってから行く事はお勧めしません。日本人は一般的に質のよい服を着ているので、目立ちます。ドレスダウンをおすすめします。バレンシア通りは安全です。

2008年6月29日日曜日

サンフランシスコ オペラ: ヘンデルのアリオダンテ

 サンフランシスコは、今、夏のオペラシーズン。

今シーズンの三つ目のオペラは、アリオダンテ。

ヘンデルのオペラで、長い事、上演されたことがなかったのを、今回、初めて、サンフランシスコオペラで上演するそうです。

メゾソプラノのスーザン グラハムが、タイトル役のアリオダンテ(上の写真の左側)、ソプラノのルース アン スワンソンが、ジェネルバ役(右側)。

このオペラの見所は、アメリカでは第一級のオペラ歌手である二人が、一緒に歌うアリアでしょう。二人とも大変美しい声をしています。

二人とも丁寧に歌うので、これは「オペラ」という形式の話を聞くというより、歌い手の声を、純粋に楽しむオペラです。

ソプラノにも、メゾソプラノにも、いろいろ種類がありますが、ルース アン スワンソンは、私の特に好きな声の持ち主です。曇りや影のなく、ちょっと丸みのヒントのある声。またスーザン グラハムの声も、曇りのない結晶のよう。その二人で、「玉を転がす」かのように、合唱や二重唱するのです。

3時間近いオペラなので、じっくり、楽しめます。



ビデオクリップ
を見つけたのでリンクしておきます。

2008年6月25日水曜日

サンフランシスコ オペラ: ランメルモールのルチア



ドニゼッティのオペラ、ランメルモールのルチアを見てきました。

ナタリー デッセイ(Natalie Dessay)がルチア役... 



ナタリー デッセイは、世界の大ステージで歌うために生まれてきた、天性のソプラノとしか、いいようがありません。広いステージを、まるで自分の家の庭のように、飛び歩きながら、歌うのです。

通常、幕がおりるかおりないかに、車の混雑をさけるため、劇場をそそくさと出て行く人がいるのですが、今回はそういう人もなく、拍手の嵐でした。


足首ぐらいの高さの薄紫色の花が、ところどころ岩のあるなだらかな斜面に一面に生えている舞台装置も美しかったです。



ルシアの相思相愛の人、エドガルドを演じたのは Giuseppe Filianoti、ジセッペ フィリアノーティ。2カ所くらい、声がちらっとぐらつきましたが、迫真の演技。

「これに署名したのか?」と、結婚契約書をルシアにつきつけて「レスポンデ!」と絶叫。 そうか、イタリア語では、「答えろ!」は、「レスポンデ」なんだなー。
さらに「ボクの屍を超えなくては、結婚式の祭壇へは近づけないよ!」と絶叫のさまは、やっぱりイタリア人!と思いました!



ベンジャミン フランクリンが発明したグラス・ハーモニカがオリジナルのミュージックスコアで使われていたそうですが、今回のサンフランシスコ オペラで、復活しました。それも聞きものです。


ナタリー デッセイの演技をみながら、彼女の歌をじっくり聞ける幸せ、ああ、サンフランシスコにいてよかったあ!

ビデオクリップを見つけたので
リンクしておきます。

2008年6月19日木曜日

サンフランシスコのレストラン: メルズ ドライブイン


メルズ ドライブインは「ダイナー」。

ダイナーってのは、日本で言うと食堂にあたりますが、雰囲気から言うと、ファミリーレストランと言ったほうがぴったし。子供連れにフレンドリーです。

メルズ ドライブインがサンフランシスコにあるのは知ってましたが、先週、友達に誘われるまで、行こうと思ったことさえありませんでした。が、お店に入ったとたん、すっごく気に入りました。

内装が徹底的にアメリカ1950年代なんです。ジュークボックスなんかもあって、映画でいうと、「アメリカン グラフィッティ」。ジムにそう言ったら、「アメリカン グラフィッティは、サウス バンネス通りにあるメルズ ドライブインで撮影されたんだよ。」知らなかった! なお、アメリカン グラフィッティは、ジョージ・ルーカスの最初の大ヒット映画。

メニューも、食べ物の出し方も50年代ぽい!

例えばここでミルクセーキを頼むと、ミルクセーキを作った時に残る、余分のミルクセーキを、ステンレスのシェーカーに入れたまま、ミルクセーキと一緒に持ってきてくれます(写真下)。昔は、どこでも、余分のミルクセーキをお客さんに出してたそうですが、今は、メルズだけ。


私はアメリカの昔ながらの家庭料理、ミートローフを注文。(下の写真)
付け合わせのズキーニが新鮮でブラックペッパーが効いていておいしく、関心しました。



メルズの食べ物は、思ってたより、ぜんぜんおいしい。美味しいんだかまずいんだか、よくわからないような、観光客用食べ物しかないフィッシャマンズ・ワーフなんかより、ずーっとましで、安心して食べられます。

私が行ったのは、ロンバート通りにあるメルズ ドライブインですが、サンフランシスコのダウンタウンにもあります。メトリオンのあるミッション通りと4番街の交差点のそばで、バーガーキングの向かいにあります。

ドライブインていうのは名前だけ。でもロンバート通りと、ゲーリー通り沿いのメルズには、駐車場があります。

2008年6月15日日曜日

サンフランシスコ オペラ: ラインの黄金



ワーグナーのラインの黄金を見てきました。

河の妖精が守っている金から、禁欲を神かけて誓った人が指輪を作ると、世界を制覇できるという秘密を聞いた男、アルベリッチが、その金を盗んで指輪を作るというのが第一場の話。

主人公のボタン(上の写真右、左が妻)が、妻の妹のフリーアを代償として、巨人兄弟に大きなお城を建てさせるのだが、完成した暁に、約束を実行するのが嫌になる。すると巨人兄弟は、その指輪を代償として支払うなら、フリーアを自由にしてやると約束するのが第二場。

ボタンと、その手下で賢いレゴ(上の写真右側)が、アルベリッチ(左側)をまんまと騙して、指輪を手にする。怒ったアルベリッチが、「指輪が手元に戻るまで、指輪を見た人は羨望で狂い、持ち主は死ぬ」という呪いを指輪にかける。ボタンが巨人兄弟に代償として指輪を渡したとたん、指輪をめぐって兄弟喧嘩がおこり、兄が殺される。呪いが即座に成就したのを見たボタンは恐ろしくなるとともに、指輪を手放した幸運を喜びながら一族を連れて、そそくさと新居のお城に平和を求めて向かうのが、最後の場面。

レゴを演じたステファン・マーギタと、フリーアを演じたタマラ・ワピンスキー、また巨人を演じたバスのアンドレア・シルベストレリが、声量が大きくて、光ってました。

オペラとしては複雑で意味深な話なので、2時間があっと言う間にすぎてしまいます。

床下からの照明と、スリットの入った鉄製床材をうまく使った舞台装置がモダン、主人公が、ハリウッドで神様のようにあがめられてる映画監督という現代風のオペラの設定も、面白かったです。

でもオペラで、出演者全員が力を出し切って歌い抜くというのは以外にまれ。例えば、今回はアルベリッチの声が、オーケストラにかき消されて、聞こえなくなってしまう場面があり、悲しかったです。また一部ではマイクロフォンを使ってました。私の体験では、こんなこと、初めて。

サンフランシスコのオペラハウスは、ニューヨークのメトロポリタンより奥行きが深いので、かなりの声量のある歌手でないと、劇場一杯に声が響きません。そのため、サンフランシスコを避けるオペラ歌手さえいるのです。今回は河の妖精を演じた3人が、声量を調節できるほど成熟してないのか、もともと声量がないのか、あまりよく聞こえませんでした。こういうのが一番がっかりします。

オペラはその時の運です。

サンフランシスコで人気者、ドナルド・ラニクル指揮のオーケストラはよかったです。

2008年6月12日木曜日

セックス・アンド・ザ・シティ


先週、初公開二日目に「SEX AND THE CITY」を見に行きました。
で、結論から言うと、2時間映画なんですが、結構、飽きさせずに、見せてしまうし、笑えるのでおすすめです。

筋は言いませんが、一番「すごい!」のは、キャリーが着てみせるウェディングドレス(英語ではウェデングガウン)!
そういうたぐいのものには興味ゼロの私なんですが、ファッション雑誌、「ボーグ」とタイアップしてみせる、デラロンテ、ディオール、シャネル等の有名どころのウェディングガウンは、さりげなく豪華で、デザインも超良く、ディテールを目から吸収しようと、画面に釘付けになってしまいました。これだけでも、見に行く価値あり!

サマンサのジョークは、テレビよりも冴えてる感じ。彼女の着る洋服は、私の好みじゃないけども、彼女にはぴったり!
お隣さんちは「ブラウン」ボティのダビデ君。彼の午後の定期「活動」にサマンサのマリブの午後は、「邪魔」されてしまうんですが...

この手の映画としては、大胆なセックスシーンがあります。一回目は「あらららっ?」、2度目は「あらら」、3度目になると、お話の方が気になって、むしろ「ハハーン、あの女の人、シリコン入りだな」など、余計なことに注意が行きます。シリコン入りのバストは、形がパーフェクトなので、返って不自然な感じなので。

日本では8月末に公開だそうですが、思うに、このセックスシーンを変えちゃうんじゃないかなー。そうだとしたら、とっても残念です。

なお、映画のトレイラーを見たい方はここに行って、「View Trailer」をクリック。映画のシーンも「Clip」をクリックすると見られます。

2008年6月11日水曜日

近所のお店: レインボー グローシャリー



レインボーグローシャリーは、ミッション地区の東端、ハイウェー下の13番街とフォルサム通りの交差点に位置してる。

レインボーグローシャリーのすごい所は、食品からシャンプーやローションまで、なんでも目方買いできる事だ。

上の写真の正面は、薬用ハーブの棚。アルファベット順にずらりと、謎のハーブが並んでいる。

向かって右前面は食用ハーブの棚。バジルとか、カイエンペパー(超激辛、激辛、普通に辛いの三種)とか、ナツメグなどがズラリだ。後方はハーブ茶で、「アルプスの花茶」から「記憶をよくする茶」から「愛を高揚する茶」まである。私は、「肝臓に良い茶」が好みで、これが美味しいのです。

この写真では見えないが、ハーブ茶の続きには、各種紅茶、その続きにはコーヒーがある。昨日行ったら、4月にブログに書いた「リチュアルコーヒー」のロースト豆が、新たに加わって、棚に並んでた。

お米も、お豆もスパゲッティも、アーモンドもなんでも目方で売ってるが、傑作なのは、ローカル産の「納豆ミソ」と「八丁ミソ」! さずがに八丁ミソは試したことはないけども、納豆ミソは、ドレッシング代わりに使って、こった事もあります。

チーズは、いわば牛乳を腐らせたもの、フレッシュなんてあるかと思っていたが、ここでローカル製のチーズを買って、目からうろこが落ちました。フレッシュなチーズって美味、美味!

レインボーグローシャリー、まさに、「ああ、サンフランシスコ」です。