以前、ミッションのミューローについて何度か書いた事ありますが、ミッションには、たくさんのミューローがあります。一ヶ月ぐらいで再生されるのもあれば、数年は持つものもあります。新しくできるのもあります。
ミッションと24番通り(24th Street)のバート(BART)の駅を降りると、交差点にマクドナルドがあります。その裏にライラック通り(Lilac Street)という路地があるんですが、その路地をはさんだ駐車場の壁全面に、なかなか見事なミューローがあります。
ミューローにもいろいろ種類がありますが、この駐車場のは、政治的ミューロー。メキシコ系アメリカ人の団結を深めるためで、南アメリカやメキシコの現代史上の出来事を題材にしてます。そういう知識があると、描かれるてる人が誰だかわかるはずなんですが、残念ながら、わたしはその方面、知識ゼロなのでわかりません。ミューローの下のほうにある、草色の紙に黒白で書かれてるのは、チリのアジェンデ大統領じゃないかと思います。2007年に完成。
同じ駐車場の壁のミューローの続き。
ライラック通りを入って行くと、もっとマンガチックなミューローが路地の両側に描かれてます。
上のミューローの主人公の両側に、アルファベットを装飾、記号化したようなのが見えますが、これはニューヨーク・サブウェイ・スタイル式の絵文字で、最近、ミッションで、再人気が出てるらしく、よく見かけます。ニューヨークで、電車の外側にいたずら書きをしたのが始まり。
「Frisco」といのは、サンフランシスコのことですが、「サンフランシスコの人たちってクレージー!」というように馬鹿にしたり、軽蔑する気持ちを伝えたいときに使われます。ここでは、それを逆手にとって、わざと「フリスコ」という言葉を使ってます。
ミッションには多分、数百のミューローがありますが、それをまとめた写真集があるのを、今回、はじめて知りました(写真下)。表紙は、私がここで紹介したミューロー。
ハリソン通り(Harrison)とアラバマ通り(Alabama)にはさまれた24番通りに、ミューロー・アートのお店があるんですが、そこで上記の写真集と、ミューローの絵はがきを売ってます。お店の住所は、2981 24th Streetです。
なお、ライラック通りなどの路地はもちろん、ミッションから東側の24番通りは決して安全とは言えないので、暗くなってからは絶対に行かないでください。
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