秦の始皇帝のお墓からの出土品が、サンフランシスコのアジア美術館で現在、展示中。
最初の部屋に展示してあるのは実物大の青銅製の鶴と白鳥とあひる。古代中国の職人が日展に応募したら、ほとんど全員上位入選まちがいなしの質感と温かみと気品のある、時空間を超えて心に届く作品。今、目の前に飛んで来て羽を休め、食を探しだした風情で、立ち去りがたくなります。
お墓の前面のから出土したそうで、さまざまな姿の鶴6羽を中心に、左右に白鳥、そしてあひるが確か全部で24羽、一直線に並んでいたそうです。
木製のミニチュアあひるを、昔々にサンフランシスコのチャイナタウンで購入。全部で12羽だったと思いますが、一羽、一羽、種類も趣きも違い、多分手で彩色してあってすごいと思ったもんです。ただ、あひるを置物にしてめでるという気持ちはよくわからなかったんですけど(きじの尾羽とかオシドリの剥製ってのはおじいちゃんちにあって理解出来たんですけど)、今回、秦の始皇帝のお墓から出土した鳥達を見てて水鳥を鑑賞する伝統があるのがわかり、納得がいきました。BC200年以来の伝統なんですね。
テラコッタ製に兵士の像は本当に素晴らしいできでした。
ふと何かを思い出してるような風情の兵士。詩の一節かもしれません。振り返る体の線が美しい作品。
緊張感のあふれる精気ある大柄な兵士。
今のサラブレッドとはちょっと違う感じの馬。ティベット原産の馬なのかも。
秦の始皇帝のお墓は現在でも進行形で発掘中。始皇帝自身のお墓はまだ発掘されてないそうです。盗難を避けるため、いろいろな仕掛けがしてあって、不注意にさわったりすると、命の危険もあるそうです。
いずれはぜひ、行ってみたい西京と秦の始皇帝の墓。5月27日まで。お薦めです。
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