2013年サンフランシスコ・バレエのプログラム3で、最初の二つ、「不思議な場所への案内書(Guide to Strange Places)」と「かっこいい男(Beaux)」は去年発表された作品。
マーク・モリス(Mark Morris)の「かっこいい男」はよくなってました。ちょこちょこした動きを取り除いてシンプルにしたのかもしれません。のびのびとした印象を受けます。踊り手は全部男でオレンジやピンクが基調のボディスーツを着てるんですけど、各ダンサーがカラフルなコスチュームに馴染んできた感じ。踊りもリラックスしてて可愛く、今回は、プログラム中で一番良かったです。
「不思議な場所への案内書」はニューヨークの夜のハイウェイとか、「ウェストサイド・ストーリー」を思い起こさせる、アスレティックなピース。アッシュレー・ページ(Ashly Page)という人の作品。最近、「シンデレラ」というストーリー・バレエを創作したそうなんで、機会があったら見たいです。
最後はユーリ(Yuri Possokhov)の作品。今年がストラビンスキーの「春の祭典」初演100周年記念にあたり、それを記念してユーリが「春の祭典」の振付けに挑戦。
人身御供を捧げる部族の祭を描いたのが「春の祭典」だっていうのを、今回始めて知りました。
白地に若草色の模様がついてるコスチュームが、動きにあわせてゆらゆらゆれる感じが命の芽生える春らしく、さわやかで気に入りました。
ただ、部族のなかから人身御供を選ぶ年寄りを悪役としてしまうユーリの解釈が好きじゃありません。悪意からではなく、部族のために年寄りは人身御供するんですから、「にもかかわらず」今と違ってもっと生き生きとした古代人がいたというような、違った描き方があったんじゃないかなぁ。
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