2011年のリトルマーメイドは、だんぜんお薦めです! ヤン・ヤン・タン(Yan Yan Tan)がリトルマーメイド(人魚姫)、ティルト・ヘリメッツ(Tilt Helimets)が王子、パスカル・モレー(Pascal molat)が詩人を演じるという、2010年とまったく同じキャストで初日を迎えました。
去年より、ダンスがキュと絞られてて、見やすくなってるような気がします。またヤン・ヤン・タン、パスカル・モレー、ティルト・ヘリメッツをはじめ、踊ってる人が皆、ストーリーに入って演じてる感じ。踊る方も、見る方も二回目なので、落ち着いてみられる(演じられる)のかも。
一幕目の水中の場面は、紺が基調色。巨大な水族館でゆらゆらと揺れる美しい水中の世界を見てるような感じ。
パスカル・モレーの詩人、特に手の動きがもっとはっきり大きくなってて、ずーっとインパクトが深くなり、彼自身のストーリーを語ります。
ところで詩人は「人魚姫」の作者、アンデルセン自身だそうです。彼には心を寄せる男性がいたのですが、むげ無く拒否され、失意のどん底にいたときに書かれたのが「人魚姫」とのこと。
ヤン・ヤン・タンのマーメイドもとてもよかったです。顔を白く塗ってると、思い切った演技ができるような感じ。喜びの表情が去年に比べると、ずっとよくなってました。
Odette's Odealから。
「波」は男性の役なんですが、その衣装、印象的で、海中のミステリーを深める効果が。プリーツの入ったような、柔らかい布でできた、たっぷりとした袴風ロングドレスというか。すそには北斎が富獄三十六景で描いたような波しぶきが描かれ、ダンサーの動きにつれて揺れます。海中にたつ波しぶきのようにも見え、泡のようにも見え、ミスティリアスな水中の世界の神秘を伝えます。
けっこうたくさん写真がネットに出てるので、最も最近の写真が見られるブログをリンクしておきます。ここのブログで見られのは、去年の写真だと思います。
舞踏会のビデオクリップをリンクしておきます。
去年のリトルマーメイドのブログを読むと、ストーリーがもっとよくわかると思うので、リンクしておきます。
5月3日追記:2011年のリトルマーメイドは、上記のチームと、サラ・バン・パタン(Sara Van Pattan)がマーメイド、ピエール・フランシス・ビラノバ(Pierre-Franqois Vilanoba)が王子、ガルシア・カスティーラ(Garcia Casttila)が海の魔法使いという二つのチームで全公演を踊ります。新聞のレビューは第二のチームの公演についてですが、その写真も出てるので、リンクしておきます。
なお、初日の公演はPBSが録画したので、いずれKQEDで放送すると思います。
5月7日追記: サラ・バン・パタンのマーメイドを見ましたが、ベテランのヤン・ヤン・タンの解釈、表現力にはかないません。サラのは、水際で溺れそうになってるマーメイド。10年のキャリアの違いなんでしょうか。海の魔法使いは、2008年にソロリストに昇格したガレン・スクライバー(Garen Scribner)。キリッとした踊りで、魔法使いとしては若々しすぎる感じですが、動きが印象に残ります。
今年、イザック・ヘルナンデス(Issac Hernandez)という男の子がソロリストに昇格したんですが、この子、手も足もきれいに伸びるし、動きが優雅なところがあって、先が楽しみな一人です。
2 件のコメント:
「リトルマーメイド」とても好評のようですね! 残念ながら今シーズンも観られなかったので、是非来シーズンこそは・・。
Issac Hernandezは私も期待しているソリストの一人です。
匿名さん、コメントどうもありがとうございます。
マーメイドが来年演じられるかどうかはわかりませんが、NPR(National Public Broadcast)という公共放送が録画したので、サンフランシスコのNPRであるKQED(大都市ごとに公共放送があります)がいずれ放送すると思います。また録画は、販売されるようなことも言ってました。
イザック君もですが、最近、入団してくるダンサーには、なにか光る物を持ってる人が多くなりました。だんだんサンフランシスコ・バレエが有名になってきたっていうことなのかも知れません。
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