サンフランシスコ・バレエのプログラム4は、チャイコフスキーの音楽づくし。
どの順番でダンスを披露するのか、公演が始まった後でも、もめたようですが、私が見たときは、最初が、バレンシン(George Balanchine)の、「テーマとバリエーション(Theme and Variations)」。元気のでるバレエ。でも見てると難しそう。サンフランシスコ・バレエが去年撮ったビデオをリンクしておきます。
2つ目が、故ケニス・マクミラン(Kenneth MacMillan)が振付けした、「冬の夢 (Winter Dreams)。」 人生は、だいたいうまくいかないものというテーマを、チェイコフの3姉妹のストーリーで、美しく、物悲しく、ちょっとユーモアを絡ませて展開します。
この日、若い軍人に惹かれる人妻マーシャを演じたのがサラ・バン・パタン(Sara Van Pattan)。実は、あまり彼女は好きじゃなかったんですが、今シーズンのサラはすごく変身してて、前よりかずっと優雅に動くようになってるのに驚きました。腕の動きとか、体の伸ばし方、動きに、もっと注意が払われているような感じ。「ロミオとジュリエット」でジュリエットを演じたとき、新聞に「ピザ屋でピザを食べてきたようなジュリエット」みたいなことを書かれたのに憤慨して(当時は、辛辣だけど、まったく大当たりの批評!)、大発奮して演劇などを勉強したのかも。
彼女は、ビクトリア時代の女性を演じるのが合ってるのかもしれません。
ところでマクミランの振付けの一つに、エリート・シンコペーション(Elite Syncopations)というのがあるんですけど、アワワワッと思わせる、ユーモアたっぷりのコスチュームの、楽しい作品。ときどき見たい作品です。興味のある人のためにリンクしておきます。
最後は、サンフランシスコ・バレエのディレクター、ヘルギの作品、「トリオ」。私は彼の作品は興味ないんですが、悪くありませんでした。
「冬の夢」と「トリオ」は多分、来年も上演されます。
なおタイトルをクリックすると、プログラム4の写真が5枚みられます。
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