「DuckDuckGo (いけいけ、あひる)」っていう検索エンジンの名前を聞いたのは、無料オンライン講座の「ユーダーシティ」で、「検索エンジンの作り方」というクラスをとってた時。
「コンピュータのクラスをとった事もないあなたにも作れます」っていうキャッチフレーズをみて、本当?やってみるかと始めたんですが、三回目ぐらいのオンライン講義で「初めての人にもこんな検索エンジンが作れる」と紹介されたのがDuckDuckGo。
DuckDuckGoの作者のガブリエル・ウェインバーグ(Gabriel Weinberg)さんも紹介されて、「ぼくも初めてサーチエンジン作ったんです。」検索速度がズ抜いて速いとグーグルが紹介するほど(っていうのはユーダーシティはグーグルが人的にぴっしり後についてるから)。
私もダックダックゴーへ行って使ってみましたが、グーグルがメニューバーのトップに位置してるんで、いつのまにかグーグルへ戻ってしまいました。
ところがスノーデン氏の米国NSA盗聴事件告発があり、PRISMの存在が明らかになった6月6日以来、グーンと使用者が急増。理由はグーグル等の他の検索エンジンと違い、ダックダックゴーでは過去の検索記録を保存しないため。
ダックダックゴーを立ち上げたときから、クッキーの不使用、ユーザーのIPアドレスの無保存を選択。さらに暗号化接続をディフォールトにしました。このためNSAからデータを要求されても、提出するものがありません。
ウェインバーグさんの選択は政治的なもんじゃなかったそうです。ただ「検索エンジンの検索記録は、検索した人がどんな人なのかをあまりにも如実に示してしまう、あまりの個人的データ」というのが気になったのが最初、そのうち政府機関がデータを要求してくる日がいずれは来る、増加すると推測、確信するようになったそうです。実際、NSA盗聴事件が告発されたとき、ぜんぜん驚かなかったそうです。
グーグルでは検索に宣伝を載せることで収益を得ていますが、それ以外(以前は)収入ゼロ。その収入を上げるために考案されたのがユーザー記録の蓄積。ですから政府からの要請があったとき、政府が大口客なのでその要請をはねのけられないそうです。
元になったオリジナルのガーディアン紙の記事はここ。
7/16日追記: ダックダックゴーがグーグルより速い理由は、次のような問題を「解決」したため。アルゴリズム分野のエキスパートが、グーグルのアルゴリズムにいろいろ手を加えて検索結果にどうでもよいようなサイトをリストアップするように仕組んだため。こういう問題を迂回するため、ダックダックゴーの検索エンジンがクロールする場所を変えたそうです。最近ツールバーに入れて使ってますが、検索結果がいいんでベリーグー。
検索エンジンについてユーダーシティで学びましたが、どのサイトを検索するかが検索スピードの決め手(もしくは決め手の一つ)になるとは知りませんでした。ダックダックゴーの場合はyelpやWikipediaをクロールさせるようですが、上記引用のガーディアンの記事によると、検索するサイトにお金を払ってるようです。これも知りませんでした。Wikipediaが多少でも収入源があるのはよかった。
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