2013年6月2日日曜日

2013年、マリンスキーのオクサナとダイアナ

マリンスキー・バレエの第一ソロリストのオクサナ・スコーリク(Oksana Skoryk)の事を以前書きましたが、彼女が出てるドキュメンタリーを見つけました。「バレーと汗と涙(Ballet, Sweat and Tears)という25分くらいのビデオで、オクサナの他にダイアナ・ビシェネバ(Diana Vishneva)とマリンスキーバレエを目指してる子供達が登場。

ビデオが始まって4分25秒経つと、「くるみ割り人形」の「コンペイ糖の精の踊り」を練習してるオクサナ、そしてその直後、「ドン・キホーテ」の夢の中に出てくる妖精の踊りを踊ってるオクサナが出てきます。

オクサナ:「パートを本番で踊ったりリハーサルをした後はくたくた。私が死にそうにくたびれてるってことは皆知ってるの。羨ましいなんて思われてないわよ...。コールドバレエの一員から出ると寂しいこともあるわ。今まで友達だった人たちが離れてってしまうことがあるの。」

オクサナのボーイフレンドの第一ソロリスト、ティモール・アスケロブ(Timur Askerov):「オクサナは自分が突然ゴシップの的になってるのに気づいたんだ。今までコールドバレエの一員だったのがソロのパートを踊りだしたからだよ。オクサナが羨ましくてしょうがない人たちがゴシップをたててるんだ。これはしかたがないことなんだよ。男の方でも同じだけど、誤解が解ければそれで終り。もっとシンプルだ。」

30分経過すると「カルメン・スーツ」を踊るダイアナ・ビシェネバが出てきます。

ダイアナ:「ここ(マリンスキー劇場)で踊るのが一番疲れるの。どうしてかしら。歴史や伝統の重みとか観客の目の厳しさかしら。

第二部でオクサナが寮生活等を語ります。

オクサナ:バレエ学校入学しようとパーム(Perm)に来たの。80人の受験者のうち3人が入学できたんだけど、学校を卒業したのは私だけ。

ダイアナのリハーサル・シーンの後、オクサナが再び登場。

オクサナ:「足を痛めてても役を頼まれると我慢して引き受ける。断ると2度と役をくれなくなるから。...一度健を切ったとき『白鳥の湖』の役を断ったんだけど、すぐ気持ちを変えた。『できる、できる、大丈夫よ!』って言ったの。」

「ドンキホーテ」から

ティモール:オクサナは突然、ステップに何の共通点も無い7つのダンスの準備を短期間にするよう言われ、毎日4〜5時間リハーサルをやった。ある日目が覚めるとひざが膨れ上がってる。

オクサナ:痛み止めを飲んで踊ったわよ。...でも私はラッキー。マリンスキーには才能あるダンサーが一杯いる。でもトレーニングの途中でやめてしまったり、チャンスを与えられずに終わってしまったり...」

ロシア語に英語の吹き替えと字幕つきのビデオ。バレーダンサーの道は厳しい。バレエが好きなだけでなく自分の才能を信じなければやってけない世界。

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