この夏ごろから、サンフランシスコのあちこちで、パークレット(Parklet)というのが目につくようになりました。
道路上のメーター付き駐車場スペースの一部や、無駄にほっとかれてるスペースを「箱庭式ガーデン」に変えて、街に緑を多くしようという試み。
下の写真はバレンシア通りのアイスクリーム屋さんの前に出現したパークレット。台形の高さ、1メートルくらいの、ブックエンド式箱庭にはユッカや多肉植物が植わってます。内側はベンチのように張り出していて、座わってアイスクリームを食べたり、おしゃべりできるようになってます。
ブックエンド式箱庭の一方はこんな感じ。
同じくバレンシア通りの自転車さんの前に出現したパークレット。
バレンシアのクレープやさんの前のパークレット。現在拡張中で、プランターがぐるりと舗道上のテーブル席を囲う予定のよう。「Public Parklet」という表示が見えてます。
パークレットは、サンフランシスコが生み出した不況対策だと思います。去年の冬頃まで、レストランや独立系フィルム専門の映画館のあるバレンシアは駐車が大変難しかったところ。週末だと、道路の両側の駐車スペースはすぐいっぱいになり、道路の真ん中にある中央分離域に違法駐車をするしかありませんでした。お巡りさんは100パーセント無視するわけにはいかないので、たまにはやってきて、違法駐車にのこそぎティケット発行、すぐに動かさないと、レッカー車で持ってかれてしまうこともあったんです。しかし最近、道路三列駐車は姿を消しました。ということは、車の量が、少なくとも4分の一は減少したことになります。不況の影響に間違いありません。
歩行者の数を増やし、街を元気にするにはどうしたらいいかというということから始まったと思われるパークレット、グッド・アイデア。緑が増えれば街も美しくなるし、歩行者にとっては歩くのが楽しくなるので、自然と人も増える、そしてお店にも人が入るという、一石三鳥のアイデア。 ぞろぞろ並んだ車を見るより、パークレットの緑を見てるほうが、それこそ、心が癒され、空気も新鮮な感じで楽しく、この試み、サクセス!
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