日本への渡りの日が近づいてきたんで、今年はこれが最後のサンフランシスコ発。
年末の締めくくりとして、サンフランシスコ名物のダンジョネス蟹(Dungeness Crab)を食べる事にしました。
近所の魚屋さんへ行って、元気良さそうなのを2匹購入。今年は蟹がこぶりですが、エラく安価。後ろの蟹の方が元気で、写真を撮ろうとすると立ち上がって写真のようなポーズ。
いつもは沸騰するお湯の中でゆでるんですが、今年は、蒸すことにしました。
生き物を殺生することになるので、無駄な食べ方はしませんという誓いと、感謝の気持ちで心を100パーセントいっぱいにして、おなべに、背中を下にして入れます。
中国人は、ゆでるとき、ヒネショウガの荒せんぎりをおなかの上にのせてから紹興酒を振りかけてますが、私は、きれいに洗ってから、ただの素蒸し。15分ちょっと蒸します。美しい、真っ赤な色になります。
ソースは使いません。ほのかに甘い、ダンジョネスの肉を楽しみます。
映画「黒鳥(Black Swan)」
ナタリー・ポートマン(Natalie Portman)が主役のダンサーを演じます。「白鳥の湖」のオデッタ/オディールに抜擢された彼女が、黒鳥を踊るにふさわしくなるまでの成長を描いたサイコ(精神)ドラマ。主役に抜擢された人には、敵あり、迷いあり、いやがらせを受けたり、自分が小さく見えたり、まわりに迷惑かけながら、黒鳥を踊れる自分を創っていくという話。
こういうこと、会社でもしょっちゅう+頻繁にあるので、そういうパースペクティブで見れば、新入社員にはオリエンテーションにはなるかも。でも解決策は提示されません。
映画の宣伝用トレイラーをリンクしておきます。
映画が始まるとすぐにリンカーンセンターが出てくるのでニューヨーク・シティ・バレエが舞台でしょう。ディレクターを演じる人が、マーク・モリス(Mark Morris)にそっくりなので、可笑しくなりました。
サスペンスと思ってゆくとがっかりすると思いますが、確かにヒッチコック的クラッシックなところあり。ところで一番最後なんですが、もう終りかと思って注意を払わなかったら、わけのわからない結末になってました。一緒にいった友達に聞いたんですが、私と一緒に立ち上がり、見てなかったんでわからないから教えてくれって、アメリカ人のくせに言うんです。知ってる人、教えてください。
追加: ナタリー・ポートマンは子どもの頃、バレエを習ってたそうです。この映画の撮影に入る一年前からバレエの練習を始めたそうです。
2010年12月21日火曜日
サンフランシスコ・バレエの「くるみ割り人形」
サンフランシスコ・バレエのくるみ割り人形は、縫いぐるみの熊さんが登場したり、アラビアン・ナイトぽくなったり、手品ありで、大人も子供も楽しめる楽しいバレエ。
数年前に比べると、30分くらい短くなってるようですが、子供にはちょうど良い長さかも。
第一幕の見所は、ビクトリア調時代(フロイドが活躍した頃)の、豊かな家の、家族とゲストで祝う、クリスマス風景。
雪がしんしんとふるなかで、雪の女王様と王様、そして雪の精が踊る場面も、チャイコフスキーの美しい音楽とともに、心に残る場面です。
第二幕では、ロシアの木こりのダンスが、いつもやんやの喝采を受けます。
見所は終わり近くのグラン・パ・ド・トゥでしょう。
去年、ソフィアン・シルビ(Sofiane Sylve)がコンペイ糖の国の妖精となって出てくる「くるみ割り人形」は、見たくないと書きましたが、ご本人、今年は去年に比べて、ずいぶん、明るくなった感じ。サンフランシスコ・バレエに入団して一年たったんで、落ち着いてきたんでしょうか、以前、彼女を取り巻いていたグレーのイメージは消えてて、チュチュも似合ってたし、グラン・パ・ド・トゥをていねいに踊ってました。
彼女のパートナー(くるみ割り人形)は、今シーズン入団した、新顔のアルテム・ヤチメニコフ(Artem Yachmennikov)。初めて見る人なんですが、手のひらや指の動き(腕じゃなくて)に表情があること、相手をちゃんと見つめてニコニコしたりなどの感情の表現が上手で、プロという感じ。体の動かし方が優雅で、サンフランシスコ・バレエにとっては、たいへんなプラス、思わぬ才能を確保したと思います。
男のダンサーで、表情のある人って以外と少ないんですね。感情を見せるのは男らしくない思ってるんじゃないかと思います。サンフランシスコ・バレエでは、ヨアン・ボアダ(Joan Boada)が、感情表現を目一杯やります。悲しいときは悲しい表情、嬉しいときは満面の笑み、そしらぬ顔をするときはポイと横を向いたりと、上手だと思いますが、新顔アルテムは、どんな悲しみの表現を見せるのか楽しみです。ヨアンより背が高く、多分若いので、これから先が楽しみです。
サンフランシスコ・バレエのくるみ割り人形のビデオをリンクしておきます。
写真は、マリア・カチェコーバ(Maria Kochetokova)とディビッド・カタパリアンのグラン・パ・ド・トゥ。彼女も去年より、優雅になったようです。ディビッドも上手。
追記(2011年4月):マリア・カチェコーバとディビッド・カタパリアンのグラン・パ・ド・トゥのビデオが見つかったので、リンクしておきます。二つあります。二つで、全部見られます。
ヨアン、アルテム、ディビッドが、男性のトップ3でしょう。
女性は、ヤン・ヤン・タン(Yuan Yuan Tan)、マリア・カチェコーバ、ソフィアン・シルビがトップ・スリーだと思います。
数年前に比べると、30分くらい短くなってるようですが、子供にはちょうど良い長さかも。
第一幕の見所は、ビクトリア調時代(フロイドが活躍した頃)の、豊かな家の、家族とゲストで祝う、クリスマス風景。
雪がしんしんとふるなかで、雪の女王様と王様、そして雪の精が踊る場面も、チャイコフスキーの美しい音楽とともに、心に残る場面です。
第二幕では、ロシアの木こりのダンスが、いつもやんやの喝采を受けます。
見所は終わり近くのグラン・パ・ド・トゥでしょう。
去年、ソフィアン・シルビ(Sofiane Sylve)がコンペイ糖の国の妖精となって出てくる「くるみ割り人形」は、見たくないと書きましたが、ご本人、今年は去年に比べて、ずいぶん、明るくなった感じ。サンフランシスコ・バレエに入団して一年たったんで、落ち着いてきたんでしょうか、以前、彼女を取り巻いていたグレーのイメージは消えてて、チュチュも似合ってたし、グラン・パ・ド・トゥをていねいに踊ってました。
彼女のパートナー(くるみ割り人形)は、今シーズン入団した、新顔のアルテム・ヤチメニコフ(Artem Yachmennikov)。初めて見る人なんですが、手のひらや指の動き(腕じゃなくて)に表情があること、相手をちゃんと見つめてニコニコしたりなどの感情の表現が上手で、プロという感じ。体の動かし方が優雅で、サンフランシスコ・バレエにとっては、たいへんなプラス、思わぬ才能を確保したと思います。
男のダンサーで、表情のある人って以外と少ないんですね。感情を見せるのは男らしくない思ってるんじゃないかと思います。サンフランシスコ・バレエでは、ヨアン・ボアダ(Joan Boada)が、感情表現を目一杯やります。悲しいときは悲しい表情、嬉しいときは満面の笑み、そしらぬ顔をするときはポイと横を向いたりと、上手だと思いますが、新顔アルテムは、どんな悲しみの表現を見せるのか楽しみです。ヨアンより背が高く、多分若いので、これから先が楽しみです。
サンフランシスコ・バレエのくるみ割り人形のビデオをリンクしておきます。
写真は、マリア・カチェコーバ(Maria Kochetokova)とディビッド・カタパリアンのグラン・パ・ド・トゥ。彼女も去年より、優雅になったようです。ディビッドも上手。
追記(2011年4月):マリア・カチェコーバとディビッド・カタパリアンのグラン・パ・ド・トゥのビデオが見つかったので、リンクしておきます。二つあります。二つで、全部見られます。
ヨアン、アルテム、ディビッドが、男性のトップ3でしょう。
女性は、ヤン・ヤン・タン(Yuan Yuan Tan)、マリア・カチェコーバ、ソフィアン・シルビがトップ・スリーだと思います。
2010年12月6日月曜日
久しぶり、ロサンジェルスの休日
写真はロサンジェルス植物園で見たバナナの花。直径約30センチ。ガクを含めた花の長さは75センチくらいかな。
感謝祭休日(Thanksgiving Holiday 11月25日から28日)を利用して、ロサンジェルスへ。
ハイウェイ880から、580経由でハイウェイ5に入り、ロサンジェルス入りという、通常のルートです。
一番気をつけなくちゃいけないのは、ベーカーズフィールド(Bakersfield)を過ぎて、ロサンジェルスに入る直前にある、通称、グレープバイン(The Grape Vine)。道路がまるで地面を這い上がる、ブドウの蔓のようだというのが名前の起源だそうです。
結構、急でスケールの大きい上りが続くだけならいいんですが、おっきなトラックがばんばん通ることと、晩秋から早春にかけて、道路が凍る事があるので、出発の前々日から気象情報には注意しておかなければなりません。地球温暖化のため廃業したのか、スキー場のリフトがなくなっていたような感じでした。
突風も危険事項の一つ。私は経験した事ないんですが、ベンツに乗ってる友達が突風にあおられてハイウェイの中央分離体に衝突、レッカー車が来たそうですが、再び突風に襲われ、今度はレッカーにぶつかってしまい、その日はローカルホテルに泊まり、翌日、車は修理屋においたまま、飛行機で帰ってきたそうです。その話を聞いて始めて、何にもない変なところの道路の両側に、ブレーキ修理工場や、ホテルがけっこうある意味がわかった次第です。
そういうことを除けば、呆然とするほどの美しい景色がダイナミックに続くのがグレープバイン、それを見たくて、今回、ドライブすることにしました。
帰路のグレープバイン沿いの休憩場(Rest Area)からとった写真。前日に雪が降った雪がパウダーシュガーのよう。
友達の家で七面鳥を食べた翌日、午前中はロスの植物園へ。友達が熱帯植物ファンなんです。くじゃくが放し飼いされているのが気が利いてていい感じ。バナナとか、カカオなんかが植わってました。入場料8ドル。
午後はパサディナの、ノートン・サイモン美術館(Norton Simon Museum)へ。ここ、美術館ファンにはお薦めです。ゴーギャンの作品が多くありましたが、目玉は、モネのスイレンの池を連想させる池のある彫刻ガーデン。
屋内の展示を見た後、コーヒーかなんか飲みたくて、大きなガラスのドアを押して庭に出るんですが、あやめのようなのが生えている池がキラキラを光って目に飛び込んできます。するとコーヒーなんかどうでもよくなり、池沿いに巡らしてある小道を散歩したくなります。
人間の知覚を十分に考慮して設計された、優れたデザインの彫刻ガーデン。池のまわりの小道沿いには、嬉しくなるほど、ほどよい間隔で、ムーアやマイヨールの作品が置いてあります。池のまわりの小道からは、違った角度から、違った雰囲気の池の様子が見られ、風で揺れる水際の植物やまわりの木々を、心から楽しめます。なお、入場料は8ドル。
翌日は、サンタモニカ・マウンテンへ約6時間のハイキング。ロスを離れて北方へ2時間くらいドライブ。ロスへパプリカやアーティチョークを提供してる農業地帯を過ぎて海岸沿いから山に入ります。
サークルXランチでおトイレを済ませてからハイクを開始。サンフランシスコ・ペイ・エリアとは違う山の雰囲気を十分楽しみました。
もう少し写真を見たい人はこちらへどうぞ。
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