「826 Valencia」の右隣には、パクストンゲートというお店があります。
風に吹かれてそよいでいるように見える花飾りが、お店の前面、一面に描かれてある、バレンシア通りでも、一、二を競う、美しいお店です。
何を売っているお店かというと...
「生」と「死」が、「自然」世界を支えている二つの大柱というふうに、ちょっと考えてみてください。「生」は、毎日、体験してるので、多少は知ってるわけですが、「死」は体験不可能なので、知りません。その未知の部分を、いろいろな角度から眺めて吟味できるよう、風変わりながらもアトラクティブなパッケージにして、店に迷い込んできたお客さんに提供するお店というのが、一番近い表現かも知れません...
なにがおいてあるかというと...
トカゲとか、ネコのような動物の骸骨。
チョウチョや、カブトムシ、カミキリムシなどがピンで整然と留められてならでいる標本箱。「死」がこんなに秩序のあるものなんて...
化石。
食虫植物。
以前は、ネズミの剥製がたくさんありました。白ネズミであるのが奇抜で不気味でした。
それが、さまざまな形のビンに入っていたり、飾り棚に陳列されてたのです。最近、オーナーの関心がもっと大きな動物、それも、特に角のある動物に移ったらしく、アンティークの動物の首が、お店のあちこちの壁に、天井にとどくまで、飾られてます。
白ネズミの剥製は、クリスマスシーズンになると復活します。ルイ18世時代の、貴族の衣装をつけた白ネズミの剥製を、クリスマスツリーに飾って、楽しむわけです。深紅のビロードのガウンを身につけた白ネズミは、どうかすると、酔っぱらって大笑いしているように見える時もあります。
大きてやさしいガラスのまなざしを、通行人に向けていた、アンティークのキリンの首の剥製は、売れてしまったようで、最近、ショーウィンドウから姿を消しました。
オーナーは生け花にも素養があるらしく、お花で使うはさみとか、剣山も売ってます。
手作りの鍵もあります。
サンフランシスコに来る事があったらぜひ寄ってみてください。
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