先週の日曜日はメモリアルデイ。戦没者を中心に死者を思い出す日でした。
んで私も恒例のお墓参りハイキングに参加、約9キロ歩いて九つの墓場を踏破するという、健康的な一日を過ごしました。
お墓に覆いかぶさり、嘆き悲しんでいる天使。天使像にもいろいろなジャンルがありますが、これは「Weeping Angel」というジャンルに入る、天使像です。
悲しい感情を表すには、彫像という表現形態は、まさにぴったり。埋葬者のことは何も知りませんが、無言の嗚咽が波動となって、しんしんと伝わってきます。
この天使は、広く美しい墓地で、死者のために、身内やかけがえのない友を失った人たちのために、永遠に涙を流し続けます。
天使ミカエルです。グレーブス家のお墓です。6人の名前が刻んであります。右上を見ると、ウォーカー コールマン グレーブスさんは1848年に生まれ、1920年に亡くなったのがわかります。
このお墓の後ろに赤い屋根の建物が見えますが、それもお墓です。一族が埋葬されます。
ハースト家の墓や、シービスケットという馬の持ち主で有名だったハワード氏のお墓もあります。
2008年5月30日金曜日
2008年5月23日金曜日
近所のミューロー: 「BETHANY映画館」
写真は、何年か前に最優秀賞をとったミューロー(壁画)。映画館に見せかけた絵だが、実は養老院。
ミューローは、もともと南米で発達した、歴史的事実を記録する手段。だから描かれている人物は、ほとんどの場合、実在の人物だ。
このミューローも例外ではなく、養老院の住人がモデル。
右下の、扇子を持って踊っているおばあさんはもう亡くなってしまったが、このミューローのモデルになって以来有名になり、以後、レストランで請求書を貰った事がなかったそうだ。
以前、教会があった敷地に立てられたこの養老院。その事を記念して、ミューローの真ん中の「BETHANY」と書かれたところをよく見ると、教会の塔が、濃い目の青い影を落としているのがわかる。
ミッション通りとサウスバンネス通りにはさまれた、21番通りにある。ただし、夜は見に行かない方が安全でしょう。
2008年5月18日日曜日
近所のミューロー: サンフランシスコの強風と絡まる家
私が住んでいるのは、サンフランシスコでも「ミッション ディストリクト(地区)」と呼ばれているところ。
ミッションの特徴の一つは、ミューロー(壁画)でしょう。お店、駐車場、教会、公共建築、アパート、個人の家、ガレージやお店のシャッターなど、絵が描けそうなスペースならどこでも「キャンバス」になります。
すぐに塗り替えられてしまうミューローもあれば、歴史的なミューロー、またミッションを代表するミューローの傑作もあります。ミューローで有名な通りや、ミューローのツァーなどもあります。
ミューロを描きたい人は、お目当ての壁や塀やビルの持ち主の許可をもらいます。別に画家である必要はありません。誰が描いてもよいのです。持ち主がゴーサインを出すと、カラースプレーやはしごを自分たちで調達します。
だいたい複数の人で描くので、当日は路上パーティーのようににぎやか。友達や見学人も集まってきます。
ビルの持ち主が依頼する事もあります。その場合は、持ち主側がペンキ、クレーン車代等、謝礼も含めて払います。
これはかなり古いミューローの右半分。
タイトルをつけるとしたら、「サンフランシスコの強風と、絡まり合う家。」
アイデアも構成もすばらしいミューローです。
なぜかジャックと豆の木の話を思いださせます。
バレンシアとグエレロにはさまれた18番通りにあります。
ミッションの特徴の一つは、ミューロー(壁画)でしょう。お店、駐車場、教会、公共建築、アパート、個人の家、ガレージやお店のシャッターなど、絵が描けそうなスペースならどこでも「キャンバス」になります。
すぐに塗り替えられてしまうミューローもあれば、歴史的なミューロー、またミッションを代表するミューローの傑作もあります。ミューローで有名な通りや、ミューローのツァーなどもあります。
ミューロを描きたい人は、お目当ての壁や塀やビルの持ち主の許可をもらいます。別に画家である必要はありません。誰が描いてもよいのです。持ち主がゴーサインを出すと、カラースプレーやはしごを自分たちで調達します。
だいたい複数の人で描くので、当日は路上パーティーのようににぎやか。友達や見学人も集まってきます。
ビルの持ち主が依頼する事もあります。その場合は、持ち主側がペンキ、クレーン車代等、謝礼も含めて払います。
これはかなり古いミューローの右半分。
タイトルをつけるとしたら、「サンフランシスコの強風と、絡まり合う家。」
アイデアも構成もすばらしいミューローです。
なぜかジャックと豆の木の話を思いださせます。
バレンシアとグエレロにはさまれた18番通りにあります。
2008年5月12日月曜日
近所のお店: PAXTON GATE
「826 Valencia」の右隣には、パクストンゲートというお店があります。
風に吹かれてそよいでいるように見える花飾りが、お店の前面、一面に描かれてある、バレンシア通りでも、一、二を競う、美しいお店です。
何を売っているお店かというと...
「生」と「死」が、「自然」世界を支えている二つの大柱というふうに、ちょっと考えてみてください。「生」は、毎日、体験してるので、多少は知ってるわけですが、「死」は体験不可能なので、知りません。その未知の部分を、いろいろな角度から眺めて吟味できるよう、風変わりながらもアトラクティブなパッケージにして、店に迷い込んできたお客さんに提供するお店というのが、一番近い表現かも知れません...
なにがおいてあるかというと...
トカゲとか、ネコのような動物の骸骨。
チョウチョや、カブトムシ、カミキリムシなどがピンで整然と留められてならでいる標本箱。「死」がこんなに秩序のあるものなんて...
化石。
食虫植物。
以前は、ネズミの剥製がたくさんありました。白ネズミであるのが奇抜で不気味でした。
それが、さまざまな形のビンに入っていたり、飾り棚に陳列されてたのです。最近、オーナーの関心がもっと大きな動物、それも、特に角のある動物に移ったらしく、アンティークの動物の首が、お店のあちこちの壁に、天井にとどくまで、飾られてます。
白ネズミの剥製は、クリスマスシーズンになると復活します。ルイ18世時代の、貴族の衣装をつけた白ネズミの剥製を、クリスマスツリーに飾って、楽しむわけです。深紅のビロードのガウンを身につけた白ネズミは、どうかすると、酔っぱらって大笑いしているように見える時もあります。
大きてやさしいガラスのまなざしを、通行人に向けていた、アンティークのキリンの首の剥製は、売れてしまったようで、最近、ショーウィンドウから姿を消しました。
オーナーは生け花にも素養があるらしく、お花で使うはさみとか、剣山も売ってます。
手作りの鍵もあります。
サンフランシスコに来る事があったらぜひ寄ってみてください。
風に吹かれてそよいでいるように見える花飾りが、お店の前面、一面に描かれてある、バレンシア通りでも、一、二を競う、美しいお店です。
何を売っているお店かというと...
「生」と「死」が、「自然」世界を支えている二つの大柱というふうに、ちょっと考えてみてください。「生」は、毎日、体験してるので、多少は知ってるわけですが、「死」は体験不可能なので、知りません。その未知の部分を、いろいろな角度から眺めて吟味できるよう、風変わりながらもアトラクティブなパッケージにして、店に迷い込んできたお客さんに提供するお店というのが、一番近い表現かも知れません...
なにがおいてあるかというと...
トカゲとか、ネコのような動物の骸骨。
チョウチョや、カブトムシ、カミキリムシなどがピンで整然と留められてならでいる標本箱。「死」がこんなに秩序のあるものなんて...
化石。
食虫植物。
以前は、ネズミの剥製がたくさんありました。白ネズミであるのが奇抜で不気味でした。
それが、さまざまな形のビンに入っていたり、飾り棚に陳列されてたのです。最近、オーナーの関心がもっと大きな動物、それも、特に角のある動物に移ったらしく、アンティークの動物の首が、お店のあちこちの壁に、天井にとどくまで、飾られてます。
白ネズミの剥製は、クリスマスシーズンになると復活します。ルイ18世時代の、貴族の衣装をつけた白ネズミの剥製を、クリスマスツリーに飾って、楽しむわけです。深紅のビロードのガウンを身につけた白ネズミは、どうかすると、酔っぱらって大笑いしているように見える時もあります。
大きてやさしいガラスのまなざしを、通行人に向けていた、アンティークのキリンの首の剥製は、売れてしまったようで、最近、ショーウィンドウから姿を消しました。
オーナーは生け花にも素養があるらしく、お花で使うはさみとか、剣山も売ってます。
手作りの鍵もあります。
サンフランシスコに来る事があったらぜひ寄ってみてください。
2008年5月6日火曜日
近所のお店: CITY ART
2008年5月1日木曜日
東京のバター不足、サンフランシスコのお米購入制限?
ケーキを生まれて初めて焼こうとした都内の女性が、スーパーでバターが買えずに呆れ困ったそうで...
というだけならそれほどびっくりじゃないんでが、このニュース、実は、オーストラリアの新聞に4月21日付けで出た東京発のニュースで、メルボルンの読者が、北米のサイトにポーストしたのを見た、 在 サンフランシスコ の私がピックアップして、「まさか、今はもうこんな状態じゃないでしょ?」と、思ってるんですが...
4月の中旬、東京のイトーヨーカ堂スーパーでは、バターの在庫がゼロだったそうです。
今年の1月、私は日本にいたのですが、そのとき、オーストラリアからの輸入チーズの値段が上がりすぎて採算が合わなくなり、「チーズファクトリー」が倒産したのを思い出しました。
デパートのケーキ売り場が目に浮かびます。ケーキは一つ580円ぐらいでしたが、もし今も潜在的にバター・チーズ不足なら、もう値上げされてますね。
東京がバターなら、サンフランシスコでは、お米。COSTCOで、初めて、お米購入制限が出て一週間たちました。
COSTCO (私達、カスコって読んでます)は東京の幕張にもあるらしいですが、消費者や飲食店向けの卸売り店。冷蔵庫からトイレットペーパー、生花からパンツまで買えるお店です。
そのCOSTCOのお米の棚に、「一人一袋」との注意書きが出現したときは、ニュースでも、大きく報道されました。
今回はインド人の好む、バスマティ米が対象ですが、ちょうどお米が切れたので、私も日本米の大きいのを一つ買ってきました。
この「サービス産業」の時代、継子扱いされていた農作物というか、「物」というか、その復讐が、じわじわっと始まったのでしょうか。
というだけならそれほどびっくりじゃないんでが、このニュース、実は、オーストラリアの新聞に4月21日付けで出た東京発のニュースで、メルボルンの読者が、北米のサイトにポーストしたのを見た、 在 サンフランシスコ の私がピックアップして、「まさか、今はもうこんな状態じゃないでしょ?」と、思ってるんですが...
4月の中旬、東京のイトーヨーカ堂スーパーでは、バターの在庫がゼロだったそうです。
今年の1月、私は日本にいたのですが、そのとき、オーストラリアからの輸入チーズの値段が上がりすぎて採算が合わなくなり、「チーズファクトリー」が倒産したのを思い出しました。
デパートのケーキ売り場が目に浮かびます。ケーキは一つ580円ぐらいでしたが、もし今も潜在的にバター・チーズ不足なら、もう値上げされてますね。
東京がバターなら、サンフランシスコでは、お米。COSTCOで、初めて、お米購入制限が出て一週間たちました。
COSTCO (私達、カスコって読んでます)は東京の幕張にもあるらしいですが、消費者や飲食店向けの卸売り店。冷蔵庫からトイレットペーパー、生花からパンツまで買えるお店です。
そのCOSTCOのお米の棚に、「一人一袋」との注意書きが出現したときは、ニュースでも、大きく報道されました。
今回はインド人の好む、バスマティ米が対象ですが、ちょうどお米が切れたので、私も日本米の大きいのを一つ買ってきました。
この「サービス産業」の時代、継子扱いされていた農作物というか、「物」というか、その復讐が、じわじわっと始まったのでしょうか。
登録:
投稿 (Atom)