2008年4月19日土曜日

近所のお店:「826 Valencia」 その2 店内

店内はちょっと暗い。

最初に目に入ったのが、直径80センチくらいもある、ステンレスの容器。

底に白い変なものが固まってる。ラードみたいだけど、何でこんなものがあるの? 

しばらくすると、壁には、大小の引き出しみたいのがついているのに気づく。ただの飾りかなあ。でいったい、このお店、何を売ってるんだろう? 

試しに、引き出しの取っ手を引っ張ってみると、スルスルと開くじゃないですか。空の小ビンが、ビロード敷きの底に10個くらいころがっている。値段は付いてない。フーン。 次の引き出しにはガラス玉がジャラジャラ... これは買う人がいるかも。

次々と引き出しを開けてゆく。10センチぐらいに切った紐のたばとか、おもちゃの安竹笛とか、本物かどうかはわからない、切り落とした長いひげの束、使い道の分からない物、とても売り物とは思えない、珍奇なものばかり。

店の奥にはカゴとか、棚とかに、ビンとか海図などが置いてあって、「海賊のいない海賊船のような」雰囲気。

小さな本棚が三つぐらい、いっそう暗い物陰に置いてある。学校で作った文集のような本がちょろちょろとならんでる。古い活字を使ってる。そうか、そうか、ここは本屋かと、やっと独り合点という安心をして、店をでる。

やっぱり腑に落ちないので、お店の正体と、引き出しの中身をチェックするため、以降、ときどき立ち寄る。

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