中之条ビエンナーレについてのブログで、
「膝丈ズボンをはいた、子グマのプーさん的な伯爵綽々(はくしゃく しゃくしゃく)さんという人を滞在中2度も別々の場所で見かけ、何者なのかなーと思ってたら歌人でした。伯爵さんの短歌をいくつか書き留めておいたんですけど、紙をなくしちゃったみたい。」
と書いたら、それを伯爵綽々(はくしゃく しゃくしゃく)さんが見て、中之条で発表した歌をコメントに書き込んでくれました。伯爵さん、どうもありがとう。なお、伯爵さんの本当の歌人名は「北夙川不可止(きたしゅくがわ ふかし) 」さんだそうです。クールな名前!
北夙川不可止さんの歌をコメントのなかに入れたままにしておくのはあまりにももったいないので、ペーストします。
”北夙川不可止 さんのコメント...
ぷーさんですw
僕の短歌ですが、中之条で発表したのは以下の通りです。
風が吹くひうひうと吹く夜の獄の孤獨を猫の聲が撫でゆく
轟々と水音高き四萬川の碧く澄みつつ風を呼びけり
山深き出湯の里は靜かにて夏もあい冷たきせせらぎを聽く
枯れ葉積む街道の果て茅葺の舊家の庭に絶えぬ水音
桑を食む蚕の音のざわざわと靜かな里の午後を震はす
赤といふ名の白猫の目の青く六合(くに)村の名は去年消えたり
散りかけし櫻に小雪吹きつくる四萬の眞晝間空は晴れつつ
浴場は洋舘にして蒸風呂に籠れば翁の笛に驚く”
中之条でなくて、都下御嶽渓谷の写真。
猫の歌はモンドリアン風にカラフル。モンドリアン風の壁なんて村にあるはずないんですけど、そんな壁に向かって白猫が猫らしくゆるゆると歩いて行き、猫が振り返ったとき、青い目をしてるのがわかったというのが私のイメージ。六合村は中之条に吸収されて本当に無くなったんですけど、昔はかいこで栄えていたらしい地域なので、シャム猫が当時、村に紹介されたのかもしれません。それとも「青い目」は伯爵さんの想像なのかな。
蒸し風呂の歌は、和風の旅館に泊まったら洋風の蒸し風呂、「へぇー」と思ってたら笛の音が空間を切るという、ちぐはぐなアンバランスが面白いなというのが私の感想ですけど、もしかしてぜんぜん違う事なのかもしれません。
「ひうひうの夜の獄」は凄いっていう感じ。「待つ」ことが無いのは良いことでもあるのね。
伯爵こと北夙川不可止さん、歌を書き込んでくれて、そして「歌」と「句」の違いを教えてくださり、たいへん、どうもありがとうございました。2014年が北夙川さんにとって素晴らしい年になるように!
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