2011年8月14日日曜日

バーナル・ハイツのガレージセール・デイ: がらくた論

坂で有名なサンフランシスコには、丘が七つか八つくらいありますが、バーナル・ハイツ(Bernal Heights)はその一つ。丘のてっぺんにはバーナル・ハイツ公園があります。ここから見るサンフランシスコの眺望は、サンフランシスコ一の絶景。

観光バスがツィンピーク(Twin Peaks)に行くのは、多分、大型バスでてっぺんまで行けるから。バーナル・ハイツ公園から見るサンフランシスコは、ツインピークの「はるかーな展望」とは違って、足元にダウンタウンが超リアルに迫る3D。

ふもとから公園まで住宅がひしぎあうこのバーナル・ハイツでは、年に一回、地域全体でまとめて行うガレージセールが開かれます。参加する、しないは各家庭、個人の自由。

参加する人は当日、自宅の前の歩道にデスクを持ち出し、一年間ためておいた不要品を思い思いに陳列。趣味の悪いのもいれば、センスのいいのもあります。着なくなった服や子供のおもちゃ、読んでしまった本、机、棚、旅行用ラッゲージなどの粗大ゴミ、その他もろもろを捨て値で売って片付けるには良いチャンス。麦わら帽をかぶり、椅子に座って、本を読んだり、音楽を聞きながら店番。

昼近くにファーマーズ・マーケットへ行く途中で、コミュニティー・ガレージセールが今日なのに気づいた私、帰路までにはめぼしいものはすでに売られてしまったようですが、写真を数枚、アップロードしておきます。

人の売り出すものを見るのも面白いもの。こんな光景があちこちに。
すてきな女性用トップ。
よくまあ、がらくたをそろえたもの。自分の事はさておき、私のがらくた論を展開すると、:1)お金がちょっとでも余ると、ジャンク(junk がらくた)を買っちゃうんだねー。皆、お金が無い、無いって言うけど、発展途上国に比べるとありすぎるんじゃないの? 要するに、地球レベルの無駄が発生してる。2)それとも、貧乏人は生活に追われ、お金を貯めて大きな買いもをするというのが不可能。で、ちょっとでもお金が余れば、気晴らしにこういうジャンクに使っちゃう。う〜ん、両方とも正解でしょう。


バナナの鉢も、ゲイメン向けポースターも、ブラジルの国旗も売り物。塀のなかは本や食器やアクセサリーでいっぱいでした。ステレオがんがんで、ガレージセール兼ダンスパーティが進行中。
バーナル・ハイツのガレージセールは、地域総出のリサイクル・パーティ。近所の人たちと久しぶりにおしゃべりしたり、通りがかりの人たちと顔見知りになる機会でもあります。






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