2009年9月27日日曜日

近所のレストラン:ウディピ・パレス

バレンシア(Valencia Street)は競争が激しく、レストランの浮沈が激しいところ。そんな中で、一年前くらいにオープンした、21番通りのそばのインド料理店、UDUPI PALACE (ウディピ・パレスと読むとインド人が言ってました)は、おいしいうえにかなりリーズナブルな値段なので、テーブルがあくのをまつお客がいつも絶えない。

先日は、まずドーナツ風のおだんごに、ヨーグルトソースをたっぷりとかけた前菜を食べてみました。ドーナツだんごは特に言う事もありませんが、うっすら抹茶色をしたヨーグルトソースには、シナモンがスターダストのようにふりかかっていて、思わずベロリ。いろいろなスパイスを使うインド料理には、ちょっと甘い前菜も合うんですね。

メインには、南インド系の食べ物、ドーサ(Dosa)をオーダー。

ドーサというのは、調理した野菜を、長いところで直径50センチくらいある、焼きたての薄い皮で包んだ食べ物。(写真:ドーサが余りにも大きいので、二つにわったろころ)

私は、カリフラワーとチャツネのドーサ、友達はほうれん草とチャツネのドーサをオーダー。もともとドーサは、じゃがいもが基本らしく、私たちのドーサにも、じゃがいもが入ってました。

ヨーグルトを薄めたような、インド料理では定番のソースをはじめ、いろいろなソースがついてくるので、それにひたして食べてみました。

パリパリっとしたドーサの薄皮と、カリフラワーのプチプチとした歯ごたえが快く、とても満足。ウディピ・パレスの他のドーサも試してみましたが、カリフラワーが一番おいしいと思います。

バークレーにもあってすごく混んでましたが、バレンシアにもお店ができたのは嬉しいことです。

ウェイターもさっぱりしてて自然風にニコニコ、お薦めのインディアンレストランです。

2009年9月21日月曜日

チャイナタウンでハンコを作る

この間、アジア芸術美術館にいったとき、「サムライ」展にちなんで、「はんこ作ります」コーナーが美術館ショップの前に出店を出していた。ハンコがちょっと必要という感じがしてたので(もちろん日本での話です)、チェック。台が35ドル、削る名前が複雑な場合は、12ドル50セントかそれ以上を加算というのがお値段表。フーン。

見本をいくつか見る。「駿鵜山」、なるほど「スーザン」だね。だけど、どれもこれも字がへたくそ。くさび文字みたいな字は大きさもまちまち。こんなのに35ドルプラスなんてとても払えない。アジア芸術美術館は、いったい、どういうつもりなんだろう?

もう夕方なので、チャイナタウンへ。グラント街(Grant Avenue)を歩いていると、ハンコ屋さんが歩道に出店を出してるのに、いつもになく気がつく。あれ、アジア芸術美術館で見たのと同じ台を使ってるじゃない。

私が「普通」以上の興味を持ってチラッと見たのに目ざとく気づいた街頭ハンコ屋さん:

「25ドルで作ってあげるけど、どう?」
「いらないわよ」と、立ち去ろうとすると、
「それじゃ、20ドルじゃどう?」
「考えとくわ。じゃーね。」
「んなら、15ドル!」 えっ?15ドル? そんなら、まあいいか。
「オッケー、じゃあ、作って。」 

いつもより劇的に人出が少ないチャイナタウン。よっぽど不景気なんですね。



と、作ってもらったんですが、アーティスト、ビンセント君の字は、私のイモバンの字と似たり寄ったり。思わず、「私に削せて」といいそうになりました。

翌日、会社で北京出身の子に見せたら、「う〜ん、XX朝時代か、YY朝時代にはやった字の書き方なのよ。Not bad,not bad」などと、適当な事を言う。

結論:チャイナタウンの街頭でハンコを作るの、お薦めしません。


「興隆」という看板が見えますが、中国人と、チャイナタウンに詳しいアメリカ人の間で人気のレストラン。ブロードウェイ(Broadway)にあります。激安で新鮮で夜遅くまで営業との評判ですが、常連はメニューなんか見ないでオーダーしてるみたい。チャイニーズのおかゆがおいしそうです。

2013年7/31日追記:「興隆」レストラン、余の激安でつぶれてしまいました。でもその右隣に激安のチャイニーズあり。確か3品で21ドルのセットがあり、4人で食べても十分な量。残りをよくテイクアウトしたものです。味はチャイニーズ的チャイニーズ。

思うにチャイナタウンでかなり古いレストランではないかと思います。理由:メニューに「スパゲッティ」があること。カリフォルニア州の金発見以来、サンフランシスコに中国人の若い男性がぞくぞくと押し寄せますが、その人たち相手にレストランを開いたのが最初。でも中国人客だけではやってけないので、スパゲッティなどを研究してメニューに加えたという歴史があります。味は庶民向けチャイニーズで、チャイニーズ的チャイニーズ。

2009年9月8日火曜日

意外に面白い「サムライ」展

アジア芸術美術館でやっている「サムライ展」は意外に面白かったです。展示品は、元熊本藩主だった、細川家のものがほとんど。

鎧(ヨロイ)は5品くらい来ていましたが、兜(カブト)の、大胆で意表をつくデザインには、目を見開かせるような斬新さがあり、思いもよらず、精神にカツが入りました。その上、ユーモアも感じられるデザインなので、カツ入り後は、ニッコリです。

このようなデザインを考案した、(多分)名もない兜職人のおじさんが日本の過去にいるということに、日本の文化の厚さを感じ、嬉しくなりました。

宮本武蔵の「五輪の書」を含む今回の展示物は、永青文庫という、東京の目白台にある美術館(知りませんでした)から借りてきたもの。展覧会の終了後、展示物はすぐ、東京に戻るかどうかはわかりませんが、精神にメリハリをつけたいときなどに訪問するのにぴったりの場所なんじゃないかと思います。


写真は、「サムライ展」のPRの人。一緒に記念写真を撮りたい人たちにモテモテです。