2014年10月12日日曜日

衝撃! 小学校のクラス会

小学校のクラス会の案内状が来たときはびっくり、「まじで?」だって浦島太郎的に遠い過去で、そんなのがあるなんて予測もしてませんでした。(長いアメリカ生活での言葉との格闘で、過去を振り返る時間はゼロだったからかも。)

担任の先生も参加とあるので、S先生にお会いするのはこれが最後になるかもしれないと、他の約束があったんですがキャンセルし、参加のお返事を出しました。最後のクラス会は10年前との事、まだ私がアメリカにどっぷりいた頃だなー。

当日4〜5人くらいしか来てないだろうと思ってたんですが、行ってびっくり、13人も来てるじゃないですか。

私に会釈してるんだから私を知ってる人に違いない...

近況報告をし始めると...外見ではわからなかった人の話し方や話すときの癖で、無から記憶がよみがえってくるじゃないですか。そして埋もれた記憶の荒野に最初のシャベルの一振りが振り込まれると、か細くも芋づる式に思い出されてくるではないの。

色白で立ち居振る舞いも上品なあの人の、話す時の頭の振り方、あごの突き出し方、「あ、あの人は...!」小学校以来ぜんぜん変わってない! 無からの記憶の蘇りで2時間はあっという間。

数十年も別離していた老夫婦が再会したとき、顔ではわからなかったが、ふと出た昔からの癖で誰だかがわかり、再会の涙にくれるという森鴎外の「じいさん、ばあさん」って、多分、本人の体験に基づいてるんですね。

さらに驚いたのが二次会のとき。1メートルも離れてない距離で顔を合わせて話していたTさんの顔が小学生の頃の顔に徐々にしっかりと重なった。「U君が弁護士になってるんだけど何かの事で青山のオフィスに招待されたのよ。でもいつも腕をつねられて嫌だった。」すると今度は小学5・6年生の気持ちが共に蘇り体験できる驚き!

私  : U君って早熟だったのかもね。」

Tさん: そうね。XXさんのパンツに穴が開いてたの覚えてる?...

この言葉を聞いた途端、「毛糸のパンツ事件」が頭の中いっぱいにボワーッと浮かび上がった。二つとも別件ですけど、掃除中に起こった出来事という点で共通。

写真はカリフォルニア州ハーフムーン・ベイでハロウィーンのパンプキンを選ぶ人達。

私達の頃は小学校では「掃除当番」があって、放課後にクラスの部屋の掃除をさせられてました。グループで掃除するんですけど、そのうち必ずさぼる男の子がでてくる。それが必ず男の子。私だって特に好きでもない掃除をしてるのに、かといってさぼるのは卑怯なので、「XX君もちゃんとやってよ」と押し問答になる、これが当時の私という子供の最大の不快事。

当時、掃除当番は床のぞうきん掛けもやってたんですけど、ある日、「おまえ毛糸のパンツはいてんの。」という男の子の声で顔を上げると、ぞうきん掛けをしてるTちゃんのスカートの下からまるまる見えてる毛糸のパンツが目にとびこんできました。それは草色と黒とクリーム色の残り毛糸で編んだパンツ。からかわれたことに怒るTちゃん、突然子供達が男の子と女の子というジェンダーグループに別れ、「xx君もちゃんと掃除してよ」の押し問答が始まり、手に手に帚やモップやバケツを持ってるので「一揆」の様相。最後に憎っき男の子達が校庭に逃げ出して遊びだしたのです。この日、力で押し切られる男女不平等にはっきりと怒った小学6(5?)年生でした。

えっ、あの怒りが今の私の原点? あんな小さいときに私の雛形があったの?... 私の原点ってそんなに単純なこと? クラス会の帰りの電車で私は異常に興奮、今の私と連続するとは思ってもいなかった小学校時代の私に、私の雛形があったというお・ど・ろ・き!! ショックの、ショックの小学校のクラス会でした。