2012年5月25日金曜日

KALWがカリフォルニア・ワイン、チャールズ・ショーをラジオで紹介

サンフランシスコ・ベイ・エリアのラジオ局にKALW(91・7FM)という、聴衆の寄付金でまかなっている公共放送があって、私の一番好きな放送局なんですが、先日、カリフォルニアワイン、「チャールズ・ショー(Charles Shaw)」を紹介。わたしもチャールズ・ショーについて前に書いた事あるんですが、ラジオ局の放送内容をちょっと書いておきます。

年間売り上げが550万本から600万本! 発売以来10年間、一本1ドル99セントのこのワイン、「ツー・バックス・チャック(Two-bucks Chuck)」というあだ名で親しまれているんですが、「バック」っていうのは「ドル」のこと。だから2ドルのチャックという愛称。

サンフランシスコの郊外にモデスト(Modesto)という市があるんですが、そのそばのセレス(Ceres)という町に本社があるブロンコ・ワイン・カンパニー(Bronco Wine Co.)が販売元。他に90種のワインのブランドを持ってて、そのほとんどを10ドル以下で販売しているとのこと。

チャールズ・ショーが生まれた理由は、その年、たまたまブドウが大豊作だったため。他のブドウ園のオーナーと相談し、2ドルワインを売ろうというアイデアが生まれたそうな。さらにブロンコの社長のフレッド・フランツィアさん(Fred Franzia)は、「誰もワインに10ドル以上払うべきではなーい!」という強い信念の持ち主。ブロンコは、カリフォルニアのサン・ワキン・バレー(San Joaquin Valley)に4万エイカーのブドウ園をもっていているというのも、フレッドさんの信念を支えている重要な要素です。

でも発売から10年もたっているのに、なぜ今でも1ドル99セントでワインを売っていられるのか?

その理由は三つ。最大の理由はガラス瓶。ブランコはガラス瓶を軽くする事ではパイオニア的存在。通常、一ケースのワインは36ポンドなんですが、ブランコではガラス瓶を軽くして30ポンドに減量。このため、普通、一台のトラックで1200ケースしか輸送できないところを、1440ケースするのに成功。

二つ目は瓶の栓。プラスチックは使いたくないのがフレッドさん。そこでコルクのかすを集めてつくった安い栓でコストを押さえてるそうです。

三つ目は特定の場所でできたブドウを使わず、ブランコのワイン畑でできたぶどうを混ぜて作ってるから。

「でも味は落ちてないよ。もし不味かったら、10年も続けて年間600万本のワインをカリフォルニアで売れるわけがないよ。」

写真はエミリービル(Emeryville)のトレーダーズ・ジョー。

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